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ギリシャは3月にもデフォルト!エコノミスト前編集長
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120121/ecn1201212040002-n1.htm
2012.01.21 夕刊フジ
日本のバブル崩壊を予測、その後も日本をウオッチする英誌エコノミスト前編集長、ビル・エモット氏が日本と似た問題を抱えるイタリアのドキュメンタリー映画制作にかかわっている。同国の財政破綻が懸念される中、本紙とのインタビューで「今年3月にもギリシャは欧州単一通貨ユーロ圏離脱に追い込まれる」と大胆に予測した。一問一答は次の通り。
−−今年中にギリシャがデフォルトする可能性は
「ギリシャは今後6カ月以内にデフォルト(債務不履行)に追い込まれ、ユーロ圏を離脱しなければならなくなる。他の重債務国に危機が広がるのを防ぐため、同時にドイツがユーロ共同債導入に応じるだろう」
−−いつ起きるのか
「問題は4〜5月の仏大統領選で再選を目指すサルコジ大統領への影響だ。危機を抱えたまま選挙を迎えるのか、その前に抜本的な対策をとるのか。大統領の思惑を考えると3月に起きてもおかしくない」
−−新著『フォルツァ(頑張れ)、イタリア』を出版するなど同国に強い関心を持っているのは
「日本に似ていることに加え、メディアを支配する億万長者のベルルスコーニ前首相に興味があった。イタリアは1960〜70年代に日本に次ぐ経済成長を遂げたが、90年以降、経済は停滞し、“失われた20年”を経験した。イタリアを代表する資本家が政治を担う問題点を探りたかった」
−−イタリアも日本も政府債務が膨らんでいる
「イタリアでは戦後、キリスト教民主党による事実上の一党支配、日本でも自民党支配が続き、有権者は政権を選択できなかった。有権者は票の見返りとして政治家に橋や道路、鉄道、空港の建設を求めた」
−−経済学者のモンティ首相にイタリアの未来がかかっている
「英国のサッチャー元首相は改革に5〜6年を要した。モンティ氏には1年しか与えられていない。自由化を進め、政府債務を減らせれば経済が復活する可能性はあるが、非常に難しい。ギリシャ問題が資金調達費用を押し上げている」
−−日本の野田政権も消費税増税を掲げて財政再建に取り組んでいるが
「モンティ首相のように消費税増税とともに経済成長を実現させる経済自由化の両面作戦が必要だ。成長戦略を欠いたままでは収支黒字化に失敗するだろう」
(木村正人)
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