http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/670.html
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http://markethack.net/archives/51797360.html
今日米国の格付け機関、スタンダード&プアーズ(S&P)がユーロ圏の国々を支援することを目的で設立した特別目的会社(SPV)、欧州金融安定化基金(EFSF)の長期格付けをこれまでのトリプルAからダブルAプラスに引き下げました。
これに先立って先週、S&Pはフランスをはじめとする欧州9カ国の格付けを引き下げており、そもそもEFSFへの資金の出し手のうちドイツを除く各国の格付けが下がった事で★「EFSFのダウングレードは不可避」と多くの金融関係者が予想していました。
★さて、そのフランスですが今日の国債入札では特に資金調達コストの上昇は見られず、投資家は先週のS&Pによるダウングレードをスルーしている姿勢が明らかになっています。
いずれにせよ問題国における財政の引締めは欧州財政危機問題解決に必要な数々の施策のうちのひとつに過ぎません。
もうひとつの重要な柱は成長戦略です。
なぜなら経済が悪化すれば税収の減少を招き、それは政府の支払い能力への信頼を削ぐからです。
従って財政の引締めと成長戦略はセットになっていないといけないのです。
★その点、マリオ・ドラギ新総裁になってからの欧州中央銀行は以前よりちゃんと成長戦略に取り組んでいる印象を与えます。
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■S&P:EFSFを格下げ、「AAA」から「AA+」に1段階・・EFSFの最高経営責任者はS&Pを一蹴
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LXWLYB6JTSE801.html
1月16日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は16日、ユーロ圏の救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の最上級格付けを引き下げた。S&Pは13日に、EFSFを保証するフランス、オーストリア両国の「AAA」格付けを下げている。
***EFSF融資能力損なわれず
EFSFのクラウス・レグリング最高経営責任者(CEO)は、この格下げによって4400億ユーロ(約42兆8000億円)の融資能力が損なわれることはないとの見方を示した。
同CEOは電子メールを通じて配布した資料で、「EFSFは欧州安定化メカニズム(ESM)が今年7月に発足するまでの間、現行および今後調整もあり得るプログラムの下で、その使命を全うするのに十分な力を有している」と表明した。ESMはユーロ圏の恒久的な救済基金。(抜粋)
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■フランス入札:借り入れコスト低下、投資家はS&P格下げ意に介さず
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LXW9V56JIJUY01.html
1月16日(ブルームバーグ):フランス政府が16日実施した入札で、借り入れコストは前回の入札時に比べ低下した。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日にフランスの格付けを最上級から引き下げたが、投資家は意に介さなかったもようだ。
18億9500万ユーロ(約1840億円)相当の1年物の利回りは0.406%と9日の入札時の0.454%を下回った。
S&Pは1カ月前に、フランスの格付け「AAA」を引き下げる可能性を警告していた。S&Pは13日に同国格付けを「AA+」に引き下げたが、投資家は格下げを織り込んでいたもようだ。債務発行残高1兆3000億ユーロという流動性の高さと、現政権が進めている改革がフランスを後押しすると、RBCキャピタル・マーケッツの欧州金利戦略責任者、ピーター・シャフリク氏らアナリストはみている。
同氏は「フランスについてそれほど弱気ではない」として、「格付けに関し厳しい制限のある投資家以外は、フランス国債を売る必要はないだろう。(中略)
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