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通貨供給量とは
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/650.html
投稿者 縄文ビト 日時 2012 年 1 月 15 日 07:51:15: egUyw5BLxswRI
 

 久しぶりにここに投稿させていただきます。新聞記事の預金通貨という記事から、私のブログに書いたものです。

 通貨供給量増加震災復興が影響 日銀統計 
このタイトルは朝日新聞に載っていた新聞のタイトルです。
 その中で日本銀行は13日、企業(金融機関を除)や個人が持つお金の量を示すマネーストック(旧マネーサプライ=通貨供給量)の昨年12月の残高を発表した。代表的な指標のM 3(現金と預金、譲渡性預金の合計)は、前年同月より2・6パーセント多い1111兆1千億円だった。今の方式で比較できる2004年4月以降で最大の伸び率だ。
 特に現金のようにいつでも使えるお金の量を示す「預金通貨」は5・7パーセント増で、東日本大震災後の4月から5パーセント以上の伸びが続く…中略
 
 ここで私なりに疑問を感じるのは通貨供給量の中で「預金通貨」という貨幣のあり方である。表として書かれてあったが、ここでは表として書き込めないので。文章として説明します。

現金通貨(いわゆる市中に出回っているお金です)
預金通貨(銀行に預けられいつでもおろすことができるお金)
ここで現金通貨は=預金口座に入金後=預金通貨となる
預金通貨は=預金口座からおろされた後=現金通貨となる
それらをひつくるめて現在の考え方はマネーストック(通過供給量)ということになっている。

 ここで私の疑問は預金通貨とは貨幣が持つ機能の中での保存機能にあたるものであり、方や現金通貨は市中に出回って消費と供給のバランスをとるために使われるお金そのものであるということになる。それは貨幣が持つ交換機能そのものである。

 また預金通貨は銀行に預けられた後いつでも現金として下ろせる性質を持たせられていることから、保存機能でありながらこれらのお金は即交換機能(商品を買うことができるお金)に化けさせられる。

 保存機能として銀行に預けられたお金は、銀行がそれを寝かしておくわけではなく、企業に貸し出す・住宅ローンとしてまた自動車ローンとして、それ等の貸し出しにあてられ、預金準備率として何パーセントかを残して貸し出しにまわされる。

 ここでは二者の比較が可能となる。預金通貨をより多く持っている者がプラス資産者であり、銀行がそれ等の預けられた預金を信用創造を働かせて貸し出した貨幣、そのローンを利用したものは銀行に対し債務というマイナス資産を持つことになる。ここには貨幣の保存機能を利用した格差が存在していることになる。

 そしてこのことから問題となるのが本来保存機能として銀行に預けらたお金が何時でも下ろせるということから、経済的な不安定状況が発生すれば保存機能として預けられたにもかかわらず、即現金に化けさせることができる性質を持つ預金通貨であることから。つまりひとたび経済が不安定な状況に陥れば銀行に預けられた預金通貨を、預けた人たちが競って現金にする動きをとることになる。
つまり取り付け騒ぎということになる。

 このような状態を引き起こす元となるのが、預金通貨として預けている人たちの行動であり、それは金融危機を招くということにもなる。一度このようなことが世界中で発生すれば経済が停滞もしくは崩壊し、失業者が世界中にあふれることになり、その中で銀行から貸付を受けた債務者は失業中にもかかわらず債務の返済を迫られることになる。その原因となるのがプラス資産者側の行動といえる。格差が経済の崩壊を招くということになる。
 

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コメント
 
01. 2012年1月15日 16:19:50 : uBx0ZtljjI
「通貨・貨幣」だけが、法の下でその効力を行使できる社会は、必ず終焉を迎える。既にその兆候が顕在化し始めている。

何故なのか?それは、貨幣(紙券)は「実態生活(=つまり実経済)」と直結せず、”絶対に合致しない”という、決定的な欠陥があるから。

では今の時代、何故、急激に貨幣、金融等が勢力を拡大したのか?は、それがその当時の”先端技術だった”から。

だが今現在、「生産と分配」「需給(情報)」に関する技術は、ハイエク、ケインズらが奮闘した時代とは、全く違う。

これから、新たな時代が幕を開ける。今の社会(システム)、生活格差問題、世界情勢など過去のものとなる。(※個々人の権利、選択の自由は、それによって今より格段に向上する)


02. 2012年1月15日 17:36:10 : mHY843J0vA

金融の基本とは、財とサービスの購買力予約を貸し借りすることです

現金紙幣とは日銀の借用書(貨幣は政府が日銀券による価格保証した商品)
預金証書とは銀行の借用書

生産された財(資本財、現物)や生産されるサービスの裏付けが無ければ、金融資産(借金)には意味がありません

格差の拡大と再分配の不足で、国内外の総需要が減少し国内の財とサービスの生産力が衰退する場合にはが、経済は衰退しますが

歴史的には、格差の存在自体は必ずしも経済を衰退させるものではなく、多くの場合は、総生産力を拡大する原動力になっています



03. 2012年1月16日 06:30:52 : 70oIiPFHiY
>「通貨・貨幣」だけが、法の下でその効力を行使できる社会は、必ず終焉を迎える。既にその兆候が顕在化し始めている。
>何故なのか?それは、貨幣(紙券)は「実態生活(=つまり実経済)」と直結せず、”絶対に合致しない”という、決定的な欠陥があるから。

 上記のことは何を意味するのか。私は考えるには、やがて人の社会は世界通貨という紙幣が使われると考えるが。それは当然のことすべての人々が納得したルールの下でしかありえない。つまり法の下で通用する紙券以外は考えられないと思う。 
 貨幣は労働と労働の交換を仲介するものである。ということからどのような社会になったとしても貨幣(紙幣)は無くならない。

 その中で1番さんが言っているように新たな時代が幕を開けるには賛同します。


04. 縄文ビト 2012年1月16日 06:45:04 : egUyw5BLxswRI : 70oIiPFHiY
 02番さんの経済論は現在の経済論で、貨幣の機能という面での交換機能と保存機能からの説明とは違ったものといえます。

 人間の歴史を遡ったとき貨幣は物々交換から発生してきたものです。そのときの保存機能が現在の金融危機を生み出していると考えています。

 あなたが書かれたコメントは現在の経済学の中でのことだと感じています。
私は現在使われている貨幣についても、貨幣を物々交換からの時代の引継ぎと捉えています。 もしよろしかったらつまらない文章ですが「楢篠賢司の人間とは」を読んでください。


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