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久しぶりにここに投稿させていただきます。新聞記事の預金通貨という記事から、私のブログに書いたものです。
通貨供給量増加震災復興が影響 日銀統計
このタイトルは朝日新聞に載っていた新聞のタイトルです。
その中で日本銀行は13日、企業(金融機関を除)や個人が持つお金の量を示すマネーストック(旧マネーサプライ=通貨供給量)の昨年12月の残高を発表した。代表的な指標のM 3(現金と預金、譲渡性預金の合計)は、前年同月より2・6パーセント多い1111兆1千億円だった。今の方式で比較できる2004年4月以降で最大の伸び率だ。
特に現金のようにいつでも使えるお金の量を示す「預金通貨」は5・7パーセント増で、東日本大震災後の4月から5パーセント以上の伸びが続く…中略
ここで私なりに疑問を感じるのは通貨供給量の中で「預金通貨」という貨幣のあり方である。表として書かれてあったが、ここでは表として書き込めないので。文章として説明します。
現金通貨(いわゆる市中に出回っているお金です)
預金通貨(銀行に預けられいつでもおろすことができるお金)
ここで現金通貨は=預金口座に入金後=預金通貨となる
預金通貨は=預金口座からおろされた後=現金通貨となる
それらをひつくるめて現在の考え方はマネーストック(通過供給量)ということになっている。
ここで私の疑問は預金通貨とは貨幣が持つ機能の中での保存機能にあたるものであり、方や現金通貨は市中に出回って消費と供給のバランスをとるために使われるお金そのものであるということになる。それは貨幣が持つ交換機能そのものである。
また預金通貨は銀行に預けられた後いつでも現金として下ろせる性質を持たせられていることから、保存機能でありながらこれらのお金は即交換機能(商品を買うことができるお金)に化けさせられる。
保存機能として銀行に預けられたお金は、銀行がそれを寝かしておくわけではなく、企業に貸し出す・住宅ローンとしてまた自動車ローンとして、それ等の貸し出しにあてられ、預金準備率として何パーセントかを残して貸し出しにまわされる。
ここでは二者の比較が可能となる。預金通貨をより多く持っている者がプラス資産者であり、銀行がそれ等の預けられた預金を信用創造を働かせて貸し出した貨幣、そのローンを利用したものは銀行に対し債務というマイナス資産を持つことになる。ここには貨幣の保存機能を利用した格差が存在していることになる。
そしてこのことから問題となるのが本来保存機能として銀行に預けらたお金が何時でも下ろせるということから、経済的な不安定状況が発生すれば保存機能として預けられたにもかかわらず、即現金に化けさせることができる性質を持つ預金通貨であることから。つまりひとたび経済が不安定な状況に陥れば銀行に預けられた預金通貨を、預けた人たちが競って現金にする動きをとることになる。
つまり取り付け騒ぎということになる。
このような状態を引き起こす元となるのが、預金通貨として預けている人たちの行動であり、それは金融危機を招くということにもなる。一度このようなことが世界中で発生すれば経済が停滞もしくは崩壊し、失業者が世界中にあふれることになり、その中で銀行から貸付を受けた債務者は失業中にもかかわらず債務の返済を迫られることになる。その原因となるのがプラス資産者側の行動といえる。格差が経済の崩壊を招くということになる。
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