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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LXNIRM07SXKX01.html
1月11日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は続伸。一時4週間ぶりの高値を付けた。中国の現物需要が急増し、過去最大となったことが手掛かり。欧州の債務危機も逃避先としての金の需要拡大につながった。
香港政府の発表によると、中国が香港から昨年11月に購入した金は10万2779キログラムと10月の8万6299キロから増加し、過去最高となった。格付け会社フィッチ・レーティングスは10日、イタリアの信用格付けを引き下げる可能性は「相当高い」と指摘した。フィッチは、欧州の債務危機を解決するには欧州中央銀行(ECB)が国債購入を増やすべきだとの見解も示している。金は先月に10%値下がりした。
オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州)の創業者、ジェームズ・コーディアー氏は電話インタビューで「金価格の下落は、中国の買い手にとってこの上ないタイミングだった」と指摘。「金は安全逃避先としての性質を取り戻している」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2月限は前日比0.5%高の1オンス=1639.60ドルで終了。一時は1648ドルと、中心限月としては先月13日以来の高値を付けた。
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■リバランスよりもむしろリアロケーション・・資産構成・再構築の中で延命する[金]
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/38196996e4c4b8b06628d6db06a3919a
ドル建て金価格は10日の取引で一時1641.40ドルの約4週間ぶりの高値を記録、200日移動平均線も引け値ベースでもクリア。ショートカバー(売り建て取引の買戻し)に弾みがついた。本日はアジアの初期段階で利益確定の売りが出たものの、売り一巡後は切り替えし一時1649ドルの戻り高値更新。その後はユーロ安の中でこの時間は1640ドル近辺で一進一退状態。
昨日は格付け会社フィッチ・レーティングスが現状では年内にフランスの格下げの可能性が低いとしたことが、ユーロ買いとともにファンドの買いを促したとされる。フランスの格下げが、欧州金融安定化基金の発行債券(現在AAA)の格下げにつながる可能性があるため、そうなるとユーロ圏正常化プログラムが根底から見直しを迫られることになる。したがって年始以降のいわば“凪(なぎ)”状態の市場環境でも金市場では神経質な展開が続いてきた。つまり、いまだ「金≒リスク商品」という流れから抜け出せていない。そうした環境ゆえ、フィッチの話は好感されたわけだ。
しかし・・である。そもそもフランスの格下げ見通しについて具体的に検討を進めているのはフィッチではなく、同業他社のS&Pやムーディーズだったわけで、市場は今でも両社の発表を待つ状態にある。つまり環境に変化が見られたわけではない。評価すべきは、(強いて挙げれば)リスクを意識しながらも再び金市場に徐々に資金が戻り始める“兆し” が見られているという点だろう。
さて、明日はECB理事会だが、再び最低金利1%に面合わせの金利は据え置かれる見通しになっている。引き下げられればサプライズとなるが、この先景気後退の可能性が想定できることから、政策余地として温存されることになりそうだ、たぶん。
ところで一昨日のここで、資産の組み換えについて触れた際に「アロケーション(allocation)という言葉を使ったが、一般的に組み入れ資産の構成比率の見直しだけならば、re-balancing(リバランシング)との表現となるのだが、昨年のような伝統国の国債までもがリスク資産に格落ちしたり、米国債まで格下げされる中で、資産構成の内容に踏み込んだ見直しがなされている可能性があり、したがってリ・アロケーションという表現としたもの。その中で金は残るでしょうということ。日本でも「資産株」の筆頭だった東京電力が奈落に落ちる環境激変ゆえに運用の前提すら見直しが必要というわけだ。(亀井幸一郎)
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