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江崎玲於奈氏「日本の科学技術が世界最高と信じるのは危険」 (週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/588.html
投稿者 乃依 日時 2012 年 1 月 06 日 13:16:32: YTmYN2QYOSlOI
 

http://news.livedoor.com/article/detail/6170157/

江崎玲於奈氏「日本の科学技術が世界最高と信じるのは危険」

2012年01月06日07時00分

提供:NEWSポストセブン
14コメント 世界最高の科学技術を誇るといわれる日本だが、実はそこに大きな落とし穴があると指摘するノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏(86)。江崎氏が思う科学技術とは――。

* * *
わが国の科学・技術水準が世界最高レベルであると信じ、満足感を抱いている人が意外に多いようですが、私はこれはむしろ発展を妨げる危険思想だと思います。世界において研究水準が極めて高いといえるのは、ごくわずかの分野、わずかな研究者だけのこと。全体としては改革すべき余地はまだまだ多いのです。

事実、ノーベル賞の自然科学3分野の受賞者数を数えても、米国が43%を占めている中、日本は2.7%に留まっています。また、引用される回数を研究論文の質を決める指標としますと、日本人の論文の質は平均において欧米人のそれより劣り、イタリア人以下です。アジアにおいても、最近シンガポールに首位の座を譲ったという有り様です。

スポーツの世界で、日本人の活躍は大きく報じられ、オリンピックでのメダルの数が論じられます。しかし、それは日本の経済、生活の豊かさ、失業率などとは何の関係もありません。今や、科学などの知識が社会の原動力となる「知の世紀」、活発な研究活動は日本人の創造力を刺激して経済活動を活性化し、日本国に富をもたらしてくれるのです。

科学技術という言葉がよく使われますが、これは曖昧な言葉です。科学は自然界のルールを解明する体系的な知識であり、それを社会や企業の利益、医療の向上のため活用するのが技術なのです。

基礎研究においては、時には予想外の「サプライズ」に出会います。そこで得られた革新的知識「ブレークスルー」をもとに開発された画期的技術が実用化され、そして「イノベーション」が実現しますと、大きな経済効果をもたらします。

最近の代表例といえば、スティーブ・ジョブズ氏が作った「スマートフォン」ではないでしょうか。彼は「Think different」(新しい考えを出せ)をスローガンにしていました。彼はその言葉の通り、誰も実現できなかった高機能携帯電話iPhoneを作り出し、大成功を収めました。

●江崎玲於奈:1925年、大阪府生まれ。東京帝国大学卒。東京通信工業(現ソニー)において、1957年になされた半導体内のトンネル効果発見の功績で、1973年にノーベル物理学賞受賞。1960〜1992年の間渡米し、ニューヨークIBM中央研究所主任研究員。1992〜1998年まで筑波大学学長。現在は横浜薬科大学学長、茨城県科学技術振興財団理事長を務める。

※週刊ポスト2012年1月13・20日号


 

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コメント
 
01. 2012年1月07日 07:46:39 : rjpmaLs936
ナチ思想である優生思想の持ち主の言葉なんて、聞く価値はない。

02. 2012年1月07日 12:28:11 : WauRSpZxrg
日本で流布している常識的なつまらぬ文章。こんな考えに取りつかれている限り、日本人は自己疎外から解き放たれることはない。科学的思考や科学研究において日本が欧米を凌駕するなんてことはあり得ない。それは欧米の得意な分野であって、日本には伝統的に科学的思考の痕跡がない。自然を突き放して観察・考察の対象にするのではなく、自然の情景と自己の心情を重ね合わせ、自然と一体化することが日本文化の特徴。言葉や概念を厳密に考え抜いて規定するのではなく、「含み」が重要視されてきた。ヘーゲルやカントのような概念の厳密な論理的展開を試みたものは皆無で、短歌や俳句で十分間に合ってきたのである。
オリンピックで大選手団を送り込むのはナンセンス。得意分野に特化すればよい。科学についても同様である。ノーベル賞で欧米に対抗しようなんて考えるのは、陸上の短距離走でジャマイカやアメリカの黒人選手に対抗しようなんて試みるのと同じように基本的に間違っている。科学研究は大切には違いないが、それと同等、もしくはそれ以上に大切なのは日本人の得意を生かすことを意識的に社会の中で追求すること。日本のモノづくりに携わってきた人は「こころ」を大切にしてきた。丹精込めてモノを作ってきた。多様な自然と繊細な感性を基礎に、日本人の作り出すものは精細を極め、実に多様な変化に富むものになった。このような伝統を教育の中できちんと位置付けて日本の得意を伸ばすようにし、日本文化を基軸に据えて将来の日本の在り方を展望しなければ安定した豊かな日本は望めない。スイス、デンマーク、オランダのようなヨーロッパの豊かな小国は自分の得意をしっかり押さえてあらゆるものに手を出すことはしていない。
大日本主義は捨てなければならない。

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