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http://ameblo.jp/eiichiro44/entry-11126110076.html
***今年は荒れる。特に、楽観的なシナリオは通用しないだろう。年初に、金融商品を売る事を本業とした「証券関係者」の気前の良い予測を信じてしまった無防備な人は、どこかで「ハシゴを外された」と怒り狂うかも知れない。
「前向き」という言葉で装った楽観気分に浸るよりは、現実的になる方が遥かに賢明だ。今年も、昨年の「事実売り」という教訓を忘れてはならない。
目先、市場を動かす大きな材料といえば、アメリカ議会における社会保障税減税(延長協議)の問題は財源。どうやって確保するか。欧州の財源問題にしても結局昨年は解決しなかった。欧米、そして日本と、財源が限られる中で政治はこう着し、中銀に全てが委ねられる状況が続いている。
「永遠の経済成長」を求め先進国中銀が利下げを続けた結果、利下げ余地はなくなり、必要としている場所へお金が行き届かなくなった。(先進諸国)政府による財政政策が機能しない中、中銀による金融政策も機能しない。なぜなら財政と金融の政策は「水魚の交わり」であり、政策融合して初めて相乗効果が生まれる。いわゆるポリシーミックス効果だ。
信用バブル崩壊後の世界的金融規制強化によって、銀行の財布の紐は固くなり、今後も段階的に規制は強化されていく。中銀の緩和政策と、それを相殺するような規制強化が歩調を合わせる中で、貧富の格差は益々拡大していくばかり。財源が途絶える中、現行のマネタリーシステムは機能しないのが現状だといえる。
***終焉を迎えるマヤ長期暦
そういえば、昨年末には冒頭のロイター記事内にある「マヤ文明」(長期暦終焉)の記事を至るところで見掛けた。既に多くの人が知っている、と思われる話で恐縮だが、「天文学や数学に精通していたというマヤ人は、天体の動きを正確に観測していた、それに基づく正確な暦を持っていた」という定説がある。
そのマヤ人は、2万5640年を(1つの)歴史サイクルとして捉え、それを5128年の5均等に分けていた、という事になっている(スタートは紀元前3113年らしい)。 そして2012年が5つ目のサイクルの終焉年、すなわち、マヤの長期暦が終わるのが今年だというわけだ。月日でいえば12月22−23日らしい。
その日を「ネガティブな日」として捉える諸説を沢山目にするが、その中には「食糧危機や大地震、火山噴火」といったものがある。近年起こっている事を連想させ・・現在の地球環境と重なる部分がある。
***限界のマネタリーシステム
前述の「貧富の格差」の話にしても、上記「食糧危機」の話にしても、自分には現行マネタリーシステムの限界を象徴しているように思える。
景気が悪ければ、(中銀による)緩和期待に振れやすいのは確かだが、現実問題として、経済を低迷させているのは「お金の量(不足)」の問題ではない。
近年には、経済を救うべく先進国による(その)量的緩和が発動された。その結果は食糧価格やエネルギー価格の高騰であり、長期失業者をより一層拡大させる事になった。お金が正しく配分されない結果、「貧富の格差」と「現代の食糧危機」を生み出した。先進国の量的緩和によって、食糧は金融商品へと変貌を遂げたわけだ。
経済を救うはずだった「マネタリーシステム」は、皮肉な事に雇用危機と食糧危機を助長した。今現在、世間一般的には緩和政策が待ち望まれているが、実情を知る当局者たちの熱は冷めているのが現状だ。
自分には、古代文明による1つの時代の終焉とマネタリーシステムの限界が重なっているように思える。時代が1つの節目を迎えようとしているのは間違い無いのではないか。(中略)
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