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12月の【ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)】改定値は速報値と同じ46.9で、11月の46.4から小幅に上昇したと発表されていますが、5ケ月連続で<50>を下回り、景気は<悪い>状態になったままです。
そして問題は、新規受注指数であり、これは<43.5>となっており、景気指数との差が開いており、この差を専門家は以下のように指摘しています。
『新規受注は生産より速いペースで減少している。つまり、企業は以前獲得した受注に依存して、現在の生産水準を維持しているということになる」』
『この傾向は特にドイツで顕著だ。需要が持ち直さない限り、今後数カ月で生産力が削減されることを示唆している』
ドイツの景気は急速に悪化しており、このままいけばドイツもマイナス成長に転落するかも知れません。
<成長率予想>
ドイツ +0.8%
ユーロ圏 +0.2% *金融危機が深化した場合の悲観シナリオでは<−2.0%>
今、ヨーロッパ各国は過剰債務に苦しんでおり、財政赤字を減らすために一斉に財政支出を減らすというデフレ政策を取っており、景気が更に落ち込むのは避けられず、企業は生産能力を減らさざるを得ない状況にあります。
生産能力を減らすということは、即ち、工場を閉めて人員を削減するということであり、これで若者を中心にした暴動が更に活発化するという事につながります。
また、生産能力を減らすということは、一時産品への需要が減るということであり、今日の日経で報じていました一次産品価格が上昇するということはあり得ないことになります。
<専門家の見方>
原油 : 100〜120ドル軸に上振れ
金 : 2200ドルも
非鉄 : 年央から上昇基調
トウモロコシ:5〜6ドルの動き
概ね上昇と予想しているのです。
ユーロ圏成長率が<マイナス2%>予想が出てきている今、実態は3%、5%のマイナス成長もあり得るということであり(既にギリシャ、ポルトガルはマイナス2〜3%成長予想となっています)、ヨーロッパが世界を奈落の底に引きづり込むことになります。
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■ユーロ安で思うツボのドイツ 12月製造業購買担当者指数は予想を上回る
http://markethack.net/archives/51794477.html
ドイツの12月製造業購買担当者指数確報値が48.4と発表されました。因みに速報値は48.1、コンセンサス予想も48.1でした
今回の48.4という数字は欧州財政危機問題が再び深刻化した2011年の春以来、はじめてのアップティックです。
およそ物事にはかならず悪い面と良い面があります。マスコミはユーロ安の悪い面ばかりを強調しますけど、今回のユーロ安はドイツの「自作自演」の色彩が極めて強いです。とりわけ12月にLTRO(3年物資金供給オペ)が発表されてからは欧州中央銀行(ECB)があからさまにユーロ安誘導をしていることを市場参加者は悟り始めています。
ユーロ安になると輸出競争力が強いドイツ企業は俄然ウハウハ状態になります。
そんなわけで今日もドイツ株がザラバ・ベースで+2.89%と新年早々飛ばしています。
個別ではダイムラー+4.26%、インフィ二オン+4.2%、マン+5.41%、ティッセン・クルップ+4.49%、フォルクスワーゲン+3.50%というはしゃぎぶりです。
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