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2011年株式市場は死んだか
http://gendai.net/articles/view/syakai/134458
2011年12月28日 掲載 日刊ゲンダイ
上場MBO“自主撤退”は過去最多株価は年初比20%安
<3・11大震災直後より状況が悪化>
株式市場は死んだのか――。年の瀬の兜町界隈で、そんな囁きが聞こえてくる。今年は3・11大震災やユーロ圏の財政悪化で株価はどん底まで落ち込んだ。
年初の平均株価は1万398円あったが、27日終値は8440円。下落率は20%近く、1万円の大台を大きく下回る水準に張り付いたままだ。
「恐ろしいのは東日本大震災の直後より株価が低迷している点です。3月15日に平均株価が一時8227円まで暴落した。誰もが底値だろうと思っていたのに、11月25日に8160円を付け、最安値をアッサリ更新してしまった。もはや底値が見えません」(市場関係者)
<来年は6000円>
日本株の低迷は世界経済減速の影響ばかりではない。上場メリットが薄れたと判断し、自主的に株式市場を去る会社が続出しているのだ。第一生命経済研究所の嶌峰義清首席エコノミストが言う。
「知名度向上や資金調達のしやすさが上場の目的ですが、今はデメリットのほうが大きくなっています。上場維持には膨大な費用がかかるし、資金調達は上場の有無にかかわらず厳しさを増しているからです」
今年は、自発的に上場を廃止するMBOが相次いだ。経営陣を中心とした企業買収で、11年はワイン商社のエノテカやレンタルビデオ「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、芸能プロのホリプロなど21社がMBOを実施(記事末尾参照)。なんと史上最多だ。
「上場維持には億単位の費用が必要です。しかも国際会計基準の適用などで年々ややこしくなってくる。その費用を前向きな投資に振り向けたほうがよっぽど有効だと判断したのです」(MBO実施の中堅企業幹部)
これでは株高など期待できるわけがない。12年はどうなるか。
「ヨーロッパ次第ですが、ギリシャのユーロ離脱なんて事態になったら、日経平均は6000円台まで暴落するでしょう」(嶌峰義清氏)
リーマン・ショック後の最安値は6994円。来年、ここを割り込む危険性は高い。株式市場は崩壊に向かっている。
【11年にMBOを表明した21社】
◇社名/主なビジネス
◆イマージュHD/カタログ通販
◆ワークスアプリケーションズ/業務用ソフト
◆エノテカ/ワイン専門商社
◆カルチュア・コンビニエンス・クラブ/「TSUTAYA」運営
◆アートコーポレーション/引っ越し
◆田中亜鉛鍍金/亜鉛メッキ
◆ビジネストラスト/会計ソフト
◆ゴトー/紳士服チェーン
◆マスプロ電工/BSアンテナ
◆東山フイルム/フィルム加工
◆新立川航空機/機械
◆立飛企業/倉庫・ビル賃貸
◆バルス/雑貨「フランフラン」運営
◆RHトラベラー/海外土産通販
◆日本医療事務センター/医療事務
◆ヤマトマテリアル/商品包装容器
◆カラカミ観光/温泉リゾート(北海道)
◆三條機械製作所/工作機械
◆アップガレージ/中古カー用品
◆ホリプロ/芸能プロダクション
◆ワオ・コーポレーション/学習塾
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