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(第8話)・金(きん)は資産か宝飾品・美術工芸品・工業材料か。
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/539.html
投稿者 元伊勢80社 日時 2011 年 12 月 28 日 14:19:17: QltTAR96mRc1.
 

:

@ 金(きん)の歴史
 古代の昔、金は銀よりも安かったという噂がある。それは金の産出量よりも銀の産出量のほうが少なかったとか、
 銀には強い殺菌効果があり、また、ある種の毒物に対して化学反応をして変色するから、安全のために食器やグラスに用いられたとか、
 金は比重が純金で19.34で非常に重く、銀は10.53で金の半分の重さしかなく、持ち運びに便利であったなどと言われる。

 しかし、中世のヨーロッパで銀山が豊富に開発されたり、新大陸から膨大な銀が持ち込まれて銀の価格が暴落したと言われる。

A 金(きん)の産出量
 今までの世界の金の産出量は、一説には14万トン15万トンと言われるが、別の説では30万トン説もあり、よく分からない。

 近年の世界の産出量は年間2500〜3000トン程度とされ、日本の産出量は0.3%前後であり、世界全体を2700トンとすると80トン程度になり、2005年ごろの150トン程度から大きく減少しているようだ。

B 金(きん)の時価総額
 世界全体の総量を15万トンとして、1グラム4000円とすると600兆円になる。
 世界全体の総量を30万トンとするなら、1200兆円になるだろう。
 (1g−4000円、、1kg−4百万円、、1トン−40億円、、1万トン−40兆円)

C 金(きん)の用途
 日本では、昔は宝飾用が5割から7割で資産用が1割などと言われた。
 2005年頃では接点などの電子部品用が4割と言われ、宝飾用は1割に、資産用が1割2割程度と言われた。
 最近では、電子部品用が3割、宝飾用は1割に、資産用が2割程度と言われる。
  (資産用2割のうち、長期保有は少なく、短期の転売目的が多いとされる)。

D 金(きん)の税金
 金を売却すると所得に課税される。思わぬ落とし穴として、所得申告する場合に取得金額の証明問題が発生するだろう。

 金の販売会社からの購入は明細票が発行されるから問題ないが、先祖伝来の金製品の売却の場合には取得金額の算定の問題が発生するかもしれない。

 また、大量の金の延べ板の場合には、出所を尋ねられる場合もあるかもしれない。

★ 大量の金を売却する場合には、免許証などで本人確認が行われるかもしれないので、確定申告で不正などはせずに『税金は正しく納めましょう』。

E 大不況では金(きん)は売れない危険がある
 一般に、金の取引業者は転売の利潤で会社を運営しているから、大不況になると金を購入する人が激減するから売れない。すると仕入れても意味が無くなるので、貴方が売却したいときには買い取ってくれない危険性についても検討すべきだろう。

F 金(きん)は食べられない
 食糧危機の場合には、食べられない金などを買う人はいないだろう。中には奇特な百姓が「米1キロと金1キロで交換する」かもしれない。

G 資産家は金(きん)など持っていない
 資産家の金の保有は、せいぜい全資産の1割か2割程度で、『捨て銭でもかまわない』という前提で保有しているらしい。

H 金(きん)には夢がある
 金のまばゆい光沢、その魅了する美しさは何ものにも代え難い。

 金を眺め、触り、舐め、枕の下に敷いて、抱いて寝れば、無上の幸福感が得られ、よい夢が見られることだろう。


 

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コメント
 
01. 2011年12月28日 14:41:16 : 4HRR2NCIx2

「金」(GOLD)は、実物資産である。
言うまでもなかろう。

「金」は、それ自体に価値がある資産である。
言うまでもなかろう。

国や金融機関、また会社などが破綻しても
紙くずになる心配がない、非常に信頼性の高い資産である。
言うまでもなかろう。

「金」を買えるカネがあるのなら資産保全のために
買うべきだ。

そして、自給自足できるように少しの土地と少しのカネと
智慧と勤勉な気持ちさえあれば、それで良し。
みんなで仲良く、仲間も作れば、なお良し。

言うまでもなかろう。



02. 元伊勢80社 2011年12月28日 16:07:02 : QltTAR96mRc1. : ePon7U7x5k

その実物資産というところが、嬉しいところであり、怖いところでもある。

もし、金に絶対的な価値があるなら、大恐慌のときのアメリカでは安値で没収された前例がある。

もし、国家の非常事態となれば、金取引所を閉鎖したり、懲罰的課税したりして、政府が没収すべく行動に出た場合には、国民には対抗手段が見当たらない。泣く泣く安値で政府に引き取られることになるやも知れぬ。

また、金本位制は、1度失敗した駄目な制度。出直しは許されないと思うのだが。(どうなるかよく分からない)。

そして、金の用途は電子用が1番の用途であるから、紙切れにはならないとしても、絶対的資産としての価値には疑問符が付くだろう。

あるいは、金は売れないから掘らないだけで、売れるなら掘って売るという国がたくさんあるそうだ。月給が千円程度の人件費の国ならいくらでも掘れることだろう。(日本だって採算が合わないから掘らないだけだという噂だ)。

(一説では、掘りすぎると金価格が値崩れするから、需要を見ながら生産量を調整していると言う噂もあるそうだ)。

最後に、敗戦後の日本で、農家に「闇米」を買いに行ったが、着物などとは米の交換が出来たが、金では米を分けてもらえなかったという悲しい実話があったそうだ。
 (ましてや、タングステン入りの金など誰も見向きもしないであろう)。


03. 2011年12月28日 16:31:48 : HsXy8s3Fus
金が価値を持たないことを間接的に伝えたいのでしょうが、歴史を見る限り金の価値は不変であり、危機の際には金保有者だけが助かったことが歴史書には書かれている。
それらの事実を無視して、金持ちは金を持たないなどとは良く書いたものである。

04. 元伊勢80社 2011年12月28日 17:29:29 : QltTAR96mRc1. : ePon7U7x5k

私のメモ帳には、1980年(昭和55年)1月19日現在で金1g6210円の記録がある。

ネットで調べたら、1980年1月下旬に、金の価格は「1オンス=850ドル」とあった。
1オンスを28.35グラムとして、当時の為替1ドル239円で計算すると、1オンスは850×239=20万3150円になり、1グラム当たり7165円になるから、間違いではないだろう。
 (もし、計算違いだったら、ゴメンね)。

すると、1980年(昭和55年)の1g6210円の高値で金を買った人は、元が取れなくて、いまだに布団の中で泣いている計算になる。

さぞかし、高い授業料だったことだろう。


05. グッキー 2011年12月28日 17:30:12 : Cbr3d6O9vj7Mc : OIxNYWfJog
ゴールドの価値のほとんどはマネーと同じ性質の価値、交換媒体としての価値なんですよ。
ゴールドはマネーと交換できるということで価値の多くは出来ているのです。

ゴールドを交換媒体として売却禁止としてしまえば、金価格は暴落します。
大恐慌の時、金所有禁止法が有ったでしょう。
交換媒体に成らないゴールドは価値を大きく減じてしまうのです。
金を何故かマネーと同じものに見なす、人間には不思議な妄想があるみたいです。

世界が自分一人だけだったら、ゴールドにどれほどの価値を見出せるでしょう。
マネー、最終的にはモノと交換できる、交換媒体と人間が錯覚しているから価値が有るのです。


06. 佐助 2011年12月28日 17:38:05 : YZ1JBFFO77mpI : gHqpcm4bVU
別の見方をすると

「インフレ,デフレに強い」
世界中で通用する資産であり、いつでもどこの市場でも換金が出来る。政治・経済の不安定にも影響されない。不景気、経済不安になると、金の価値が上がるといわれている。物価が上昇しインフレ局面になったとしても、純金価格は値上がりする。デフレに強く経済不安になっても価値が損なわれない、ただし投資対象なので価値がゼロになったりはしないが、買ったときより価格が下がることはあるので注意。ドル安円高で、かつドル建ての金価格が下落したときはまさに買い。

「今回は円を世界基軸通貨の本命するキン」
金は値上がりすると良質坑道は将来のため閉鎖。生産量が少なくて閉鎖されてた坑道の採掘再開するので産出量低下。だから、金は高騰すると、世界の基軸通貨額と金価格が1対1となり高値で安定するのです。価格が高騰すると、産出量が逆に低下してしまう唯一の希少金属でしょう。金と1対1になった通貨を、紙切れでなく金と同じ価値をもつと連想してしまうもの。金の輸出輸入を国家管理にし、原価百円の1万円札紙幣で、国民から金価格相場にプレミヤムを付けて買上げると、商品の優位性のある円は間違いなくドルとユーロと共に、25%の金を保有して、第三の基軸通貨となる。

「キンは高騰すると生産量を低下させる唯一のレアメタル(希少生産金属)である」
コンピュータ(CPU)などの回路,指輪やブローチ,歯科医術、エレクトロニクス,研磨など用途は広い。世界経済は、もう一度キンによって、膨張した基軸通貨を収縮させ、安定させざるをえなくなる。特に日本経済は需要(市場)が供給(生産能力)を下回っているので生産量を低下させるキンとのリンクすると膨張した基軸通貨を収縮させ、安定させられるし通貨の仲間入りも可能になる。

「世界最大のキン産出国は南アフリカとロシア」
中国とインドの民間のキン保有高は、米国と欧州の公的保有高を上回っている。日本も、1980年代のバブル期に、キンの輸入総量は、米国と欧州の公的保有高を上回った。又、南アフリカとロシアは、世界最大のキン産出国である。50メートルプールたった3杯分の量ほどが、採掘されたと云われている。金保有量が米国、ドイツ、フランス、イタリア,中国とつづいているが,米国はメッキの噂がある。

「多民族国家&多部族国家は多極型通貨体制の仲間に入るのは難しい」
中国とインドと南アフリカとロシアは多民族国家&多部族国家であるために一致して協調できないから多極型通貨体制に入ることは難しい。結局は三極通貨体制か四極通貨体制(ユーロ・ドルかアメロ・円・元?)になろう。

「キンの束縛から開放された紙幣通貨は、世界の信用を膨張させてしまう」
キンの束縛から開放されると通貨は、世界の信用を膨張させる。その膨張したエネルギーが出口を求め、石油や外債や株式にバブルを発生させてしまう。キンに代わる国際通貨システムを構築しないと、再びバブルを繰り返す。世界の金融システムは、キンに代わって厳格な通貨発行のルールを構築しなければならない。つまりキンの束縛から開放された紙幣通貨は、世界の信用を膨張させる。その膨張したエネルギーが出口を求め、石油や外債や株式にバブルを発生させ弾けるのです。人類はキンに代わる国際通貨システムを構築しないと、再びバブルを繰り返すことになる。

「キンの国内国外の売買を禁止に注意」
日本政府がキンの国内国外の売買を禁止すると、政府にしか売れなくなりますので注意が必要。長期安定点は1オンス3500ドルで、キンを媒介して、ドル・ユーロ・円相場は固定化に向かう。商品の優位性の円は円安ではバランスがとれないので,そうすると為替は1ドル60円になる。そしてキンとのリンクを宣言すると1ドル200円はいく計算になる。150円が安定値となる。

「キンで大きな倒産が出る」
キンの売り手も買い手も、お怖なビックリで、チョット下がると売り逃げしたくなる。上がると、やっぱり売り逃げしたくなる。キン貯蓄は本当にキンを買わないから、倒産したら元も子もなくなる。キン鉱山は、マダ掘ってないキンを空売りして損する。儲かれば儲かるで、先行きを心配してキン以外の事業で儲けようとして手を出す。だから、失敗倒産する可能性が大。

「キンのお蔭で安定したら産業革命を起こすことが必要」
世界の通貨が信用膨張させないようなシッカリとした枠組みを作り、同時に、最新鋭の自然エネルギーから最新鋭の産業革命=技術革新を前倒しして、縮小した市場を三倍にしなければ雇用は改善しない。


07. 元伊勢80社 2011年12月28日 17:52:15 : QltTAR96mRc1. : ePon7U7x5k

(追記)

老婆心ながら、君は、

先日の金1g4600円の高値で買うなんて愚かなことはしていないだろうね。

まあ、カネなんて、働けばまた貯金できるよ。あまりクヨクヨするな。


08. 元伊勢80社 2011年12月28日 19:10:08 : QltTAR96mRc1. : ePon7U7x5k

2008年頃の世界各国の外貨準備における金の準備率は平均8.5%だという。

仮に10%として、
世界の現金流通量が、日本を100兆円とするなら、アメリカ・EU・中国・ロシア・その他で600兆円に満たない。この10%なら金の準備量は60兆円分でよいことになり、今までの全世界での金の算出総量15万トンとされる10分の1の1万5千トンあればよいことになり、残りの10万トン以上は要らない計算になる。

また、2010年頃の各国の外貨準備高の合計を7兆2千臆ドル(仮に600兆円)として、この金の準備率が10%なら、上記と同じく金の準備量は60兆円分でよいことになる。
 (この計算はおかしいか)。

また、全世界の金の生産高を1年に2500トンとするなら、6年分の生産量で足りることになる。

 すると、やはり金本位制に復帰させると、金は大幅に余る計算になるようだが。
 (この計算はおかしいか)。


09. グッキー 2011年12月28日 20:50:49 : Cbr3d6O9vj7Mc : OIxNYWfJog
>すると、やはり金本位制に復帰させると、金は大幅に余る計算になるようだが。
 (この計算はおかしいか)。

ぜんぜんおかしいよ
金本位制とは兌換通貨にすること。
そのくらいの準備高ではすぐに通貨危機を起こすよ。
ゴールドの大幅な暴騰でもなければゴールドの総量が足りない。
ゴールドの暴騰は不公平に成るから世界的に合意できない。

現在、世界で考えている金本位制、基軸通貨制度とは
金、商品バスケット本位制
通貨バスケット本位制


10. 元伊勢80社 2011年12月28日 22:18:45 : QltTAR96mRc1. : ePon7U7x5k

>金本位制とは兌換通貨にすること。

なるほど。それで戦前世界の金本位制は行き詰まったわけか。

そうすると、金本位制からいち早く離脱したヒトラーはケインズ先生以上に評価される天才経済学者ともいえる。(ケインズ先生もミスったな)。

しかし、全部を兌換通貨にすると、世界中の金を手当てしても足りなくなる。足りない分はタングステン・ゴールドという手法も考えられるだろう。
すると、タングステン埋蔵量の多い中国は勝者になるかもしれない。(アメリカは困ったな)。

いっそのことアメリカに有利な、小麦本位制とかトウモロコシ本位制とか、石油本位制というのはどうだろうか。(日本としてはコメ本位制のほうが有利なのだが)。


>現在、世界で考えている金本位制、基軸通貨制度とは 金、商品バスケット本位制 通貨バスケット本位制

難しいことは分からないが、アメリカの子分としては「アメリカ本位制」が一番安心・安全かもしれないな。


11. グッキー 2011年12月29日 00:46:27 : Cbr3d6O9vj7Mc : OIxNYWfJog
>なるほど。それで戦前世界の金本位制は行き詰まったわけか。

アメリカが金本位制に復帰したら、すぐにアメリカの金が底をついて破綻してしまうでしょう。
だから金ドル交換停止にしたということを忘れています。
そんなことよりマネーが正常に循環する方法を考えねば。
国内でも国際間でも、マネーが偏在してしまうことが危機の原因。


12. 2011年12月29日 07:53:11 : FijhpXM9AU
今の金価格は誰がどう見てもバブルだが、当事者は例によってガンとして認めない。金という物質を蓄財・投機の対象とする怖さは、金の元素としての属性を凌ぐ物質(元素である必要はない、何かの化合物だって全く差し支えない)が発見・開発されるなどの技術的なbreakthroughである。一夜にして価値ゼロということになりかねない。もしかしたらもう発見されているのかもしれない。その情報を独占・秘匿している連中はまず例によってメディアを稼働して金バブルを引き起こしておいて、高値で売り抜けておいてこの情報を公開するだろうね。天文学的な利益を上げることができるだろう、なーんちゃって。

13. 元伊勢80社 2011年12月29日 09:06:39 : QltTAR96mRc1. : uB9Ps8zeGg

>アメリカが金本位制に復帰したら、すぐにアメリカの金が底をついて破綻してしまうでしょう。だから金ドル交換停止にしたということを忘れています。

 そうだった。金本位制はダメなシステムだから「ブレトン・ウッズ体制」に移行したが、結局は「ニクソンショック」でつぶれてしまったのを忘れていた。

 すると、やはり、私の投稿の、2011/12/22 17:50:39 『若い世代は次の日本を築け。日本経済の総括。『銀行システムのたそがれ』 - 元伊勢80社』 、のコメント欄にあるように、電子情報システムに移行すれば、

 金の準備も、紙切れ通貨の印刷も要らない夢のような通貨システムが築かれることになるのではないか。


14. 元伊勢80社 2011年12月29日 09:33:25 : QltTAR96mRc1. : uB9Ps8zeGg

>そんなことよりマネーが正常に循環する方法を考えねば。国内でも国際間でも、マネーが偏在してしまうことが危機の原因。

『お金は淋しがりやさんだから、多い所に集まる』という格言があっただろう。

昭和49年(1974年)頃の所得税の最高は75%で地方税を含めると90%以上に達したし、相続税だって昔は最高税率が75%で親・子・孫の三代で丸裸にするシステムがあった。

>今の金価格は誰がどう見てもバブルだが、当事者は例によってガンとして認めない。

金は「東京工業品取引所」で取引されている工業品らしい。金なんてゴムや原油と同じ工業原料に過ぎない。

金は最終的には工業用途の適正価格に収れんされるのではないだろうか。


15. 2011年12月29日 10:47:54 : Fwp1ETmaqI

 ドルも不安、ユーロも不安。その中で「金(キン)」が浮上しているのです。歴史的に言うとそういうことで、金本位制から信用通貨制度という金の裏付けのない、国の信用だけで価値が成り立つ紙幣といものに振り子が大きく振れて、振れ切ったところでリーマンショックが起こって、その反動で振り子がまた金の方に振れ始めた。これがまさに今の足元の流れということになる。だからと言って、金本位制になるとは思いません。

 ただ、金が何もない国が発行する国と、金をいくばくだか持っている国が発行する紙幣では、ある意味で担保物件をどれぐらい持っているかのような違いのようなもので、国の信用力を示すことになると人々が実感し始めた。だから金の世界では中央銀行が金を買うようになっってきた。1990年代は金を売っていたのに、今は買うようになった。そんな流れがあって今がある。

 金本位制というのは性悪説で、今の信用通貨制度は性善説ということを付け加えておきたい。つまり今の輪転機を回して1万円札や100ドル紙幣を刷るという制度は、「輪転機を回す係の中央銀行の人はめったなことはしないだろう。輪転機を回しまくって紙幣を刷ることはないだろう」という性善説の上に成り立っていました。だけど、リーマンショックを契機に一気に性悪説に変わった。特にバーナンキ議長はその最たるもので、「ヘリコプター・ベン」(デフレ脱却のためにはヘリコプターから紙幣をばらまけばいい、と発言したことで付いた異名)と言われるように量的緩和をやっている。

 じゃあ人間が勝手に刷れない、人間の手が及ばないものに価値の礎をベースにそたらいいんじゃないか。そういう考えが出てきた。これはやっぱり性悪説なんだよ。人間がコントロールできないという意味でね。だから今は性善説から性悪説に流れてきている。


16. 2011年12月29日 11:09:18 : A83Rt4KkNA

 金はバブルかという議論が盛んですが、これがバブルだとは思いません。実際の買い手が国の外貨準備であり、新興国。これが買いっぱなしだから。バブルと言うのであればヘッジファンドが先物で売買して、それだけで金価格が急騰する。そううことであればそれはバブルだ。でもそれとは全く実態は異なる。先物はどちらかというと減っているわけですよ。

 今回はすでに騰げ始めて10年。10年も続くバブルなんてありえないですよ。10年も騰げが続くというのは、よほどマーケットの構造が変わらないと続かない。単なるヘッジファンドの買いで10年も騰げが続くなんてことはない。こういう意味でもバブルではないとはっきり言える。


17. グッキー 2011年12月29日 15:55:34 : Cbr3d6O9vj7Mc : OIxNYWfJog
あはは

交換媒体としての金なら、いくらに成ってもそれだけのことだよ

千円札が一万円札と名前を変える、それだけのこと
ようは人と社会がそれだけの交換媒体と認めるかどうかだけのこと。


18. 2011年12月30日 10:38:10 : PddNCpYcSg

 金融的側面で捉えるとこれはバブルではありません。今までと市場参加者が違う。一言で言うと金市場にすごく厚みが出てきた。今まで金を買っていなかった、買うことを考えていなかった人たちがどんどん金市場に入ってきた。

 最初のきっかけは2004年にニューヨーク証券取引所に上場した金のETFというものだし、伝統的に需要大国だったインドないしは自由化が始まった中国も要因です。いずれも人口大国であり、証券市場で最も注目されてきた新興国であり、文化的、宗教的に金選好度が高い。金の選好度が高さは今に始まった話ではなくて歴史的に根ざしているから、にわかブームではないわけ。中国、インドの経済成長率は2008年ぐらいから加速している。ある証券会社のデータによるとインドの賃金上昇率は20011年夏に年率20%なんですよ。中国のインフレ率は6%台だけどインドは8〜9%。多少のインフレを跳ね返すようなことになっている。

 それに加えて一番マーケットを変えたのは2008年のリーマン・ショック。これの後に欧米の投資家が本格参入してきた。それまではETFを介在した年金基金とかヘッジファンドとかが中心だったところに、個人の富裕層が入ってきた。アメリカでもヨーロッパでも名だたる銀行が国有化されたり国家管理されたりする中、「これは危ない」となって一気に市場の厚みが増してきた。

 2010年はギリシャ通貨危機が起きて、通貨がおかしくなって政府自体が持たないとなった。2011年の5月にジョージ・ソロスが金を売った。金のETFを全部売ったなんていう話があった。ビッグネームだから以前なら多少は影響があった。それが、ソロスが売ったのは14.5トン。「ああ、そうなの」という反応しかないぐらい金市場に厚みが出ている。

 もう一つの例を言うと、IMFが2009年に経済的に苦しい国を支援するためにキャッシュが要るとなって403トンの金を売ることになった。これをマーケットに影響を与えないように5年かけて売ろうとした。ところが中央銀行に話を持って行くと、インドがすかさず「私たちが半分買います」と200トン買った。さらに2、3の国が買って、残り193トン。5年かけて売ろうとしたらわずか13カ月で売れちゃった。それだけ市場に厚みが出てきた。従来感覚では説明できないことが起きている。

 もともと中央銀行は投資家ではなく、値上がり目的ではない。年金基金も守りの姿勢で投資する。出たり入ったりニューヨークの先物取引を中心とするところから現物主体の投資に変わってきた。いくつかの金融イベントがあって金が注目され、市場に厚みが出てきた。


19. 元伊勢80社 2011年12月30日 11:53:41 : QltTAR96mRc1. : vNXsc0hmoQ

タングステン・ゴールドを見たことがあるか。

簡単に言うと、タングステンに純金メッキをすることだ。

タングステンの比重−19.25 。金の比重−19.32 。比重計での判定は、ほぼ不可能。 電気の導電率での判定も、外側が金なので、ほぼ不可能。

X線分析装置による鑑定は可能だが、放射線の資格が問題になるし非常に高価な機械装置になる。音波探査の方法もあるが、そこまでして金の売買の必要があるのかという問題が出てくるだろう。

そのうち、指輪も、ネックレスも、仏像も、タングステン・ゴールドに置き換わるだろう。

一度、実物を見てみたらどうか。金に対する絶対的信頼感、世界観が変わると思うが。


20. 2011年12月30日 14:12:52 : BHxRAzbotA
「金」を観念論だけで捉えてはその価値を永遠に知ることは出来ません。
一回でもいいですから、100グラムの現物を手にして、その価値を感じて見てください。

金100グラムと50枚の一万円札。どちらをあなたはいただきますか?

この質問を5年前にされたら?

経済も最後はセンスであり、想像力、そして時代を洞察する力です。

経済学者やアナリストの言うことを聞いて得する人はいないのです。


21. 2011年12月30日 18:05:26 : Yj5xnWGoK6

信頼できそうなお店と取引すれば安心できるかも。

例えば

田中貴金属工業株式会社は、ロンドン金市場で取り引きされる金地金の品質を審査するレフリー(審査員)に任命されています。このレフリーに選定された業者は、世界中でもわずか5社しかありません。これは、金属加工及び溶解技術や分析能力を、最も権威あるロンドン金市場の登録認定機関・LBMAに認められた証です。

GINZA TANAKAで販売している地金は、すべて田中貴金属の工場で溶解、精製、分析して製造した地金です。

お客様からお買い取りした地金は、すべて溶解、精製、分析し、新しい地金に製造し直しています。地金の転売は一切しておりません。

と、いうことらしい。


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