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今、我々の前には2つのカウントダウンがあります。
1)ギリシャ債務再編交渉決裂(期限:12月31日午後11:59分)
2)消費税引き上げ・日本国債格下げ
この2つのカウントダウンでは、ギリシャ国家破産回避交渉が12月31日午後11時59分までとなっており、この交渉が決裂すれば、ギリシャは国家破産を選択することになります。
年末ぎりぎりまで交渉が続けられることになっていますが、既報の通り、既にヘッジファンドは交渉のテーブルから降りており、後は、民間金融機関が今ギリシャが求めています<75%債務カット>をのむかどうかにかかっていますが、もし、<75%債務カット>になれば、今度はCDSという化け物が登場してきます。
このCDSでは、フランス・ドイツの銀行が莫大な損を被り、大打撃を受けるのです。
そして世界的に金融収縮が一気に進むことになりますが、更に問題は米銀です。
このギリシャ破たんでは、ある米国金融機関も自己資本を超える額の損を被ると言われており、これが現実化した場合、世界の資金の流れが大激動します。
即ち、米銀および米金融機関が損を回収するために、世界中にばらまいている融資金を引き揚げることになるからです。
この融資資金引き揚げは、実はヨーロッパの金融機関も同時に行いますから、世界中で貸しはがしが一気に進むことになるのです。
その総額は数百兆円に上るかも知れず、そうなれば新興国の金融機関は即死することになります。
韓国も今の外貨準備高が一瞬にして消滅する事態に直面し、日本(日銀)からの5兆円余りの資金供給で生きながらえるかも知れませんが、世界中に展開している韓国企業が資金難に直面すれば、とても5兆円では足りません。
しかも、先般のオペで日銀がNY連銀から『借金』している事が明らかにされており、これに対して重大な疑問がわいてきます。
日銀は外貨準備高運用として1兆ドル(80兆円)余りをNY連銀に預けている筈であり、その80兆円がありながらなぜ『借金』をしなくてはいけなかったのか、という疑問です。
お金があるのならそれを取り崩して回せばよかった筈なのです。
実際には、日銀は外貨準備高を既に使えない状態になっているのではないか、とも考えられます。
ヨーロッパに無制限に資金供給するとしていましたが、韓国にも中国にも同じような形でお金を出しますと宣言しており、これらが既に『担保』としてまたはそのままヨーロッパ・韓国・中国にまわっており、日銀が今や自由に使えるドルを保有していないのではないか、とも考えられるのです。
日本の外貨準備高がドルからユーロ・ウオン・元に事実上置き換わっているとすれば、事は重大です。
破たんしてから実はもうドルはないのです、と言われても話にもなりませんが、これは日本企業が破たん後に『実はお金はなかったのです』という姿であり、特段驚くべき姿ではないのかも知れませんが、国民としてはたまったものではありません。
また日本財政も新規国債発行額を44兆円以下にするために『飛ばし』を行ったり、年金積立金から前借りしたりと海外の格付け会社からすれば『ばればれの操作』となっており、最悪の場合、5段階格下げとなる可能性も出てきています。
2つのカウントダウンが迫ってきていますが、日本人はクリスマス・年末モードで危機感はありません。
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■欧州主要行に「旧通貨」の取引可能な予備システム準備の動き・・「ユーロ」のバックアップシステム?
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LWS0S21A1I4H01.html
12月26日(ブルームバーグ):ユーロ圏債務危機の深刻化に伴い、グローバルに事業を展開する銀行の少なくとも2行が「ドラクマ」や「エスクード」「リラ」など欧州の旧通貨での取引を処理できるバックアップシステムの導入に向けた措置を講じた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、オンライン版)が24日報じた。
同紙が事情に詳しい複数の関係者を引用して伝えたところによると、これら銀行の技術担当マネジャーは、金融業界の標準化団体スイフト(SWIFT)に技術支援と、バックアップシステムに必要な通貨コードを求めた。
しかしスイフトはこのような緊急対策への情報提供を一部断ったという。
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