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近代科学と民主制と中央銀行制度が確立したのは何故か?・・アングロサクソンの金融格付け世界観
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/509.html
投稿者 尚林寺 日時 2011 年 12 月 24 日 09:58:23: JaTjL5JPya4go
 

http://www.sayuu.net/blog/2011/12/002168.html

17世紀にガリレオ・デカルト・ニュートンらによって近代科学が成立します。
ところが、この時代は科学だけではなく、デカルトの自我を原点とする思想「我思う故に我在り」やホッブズ・ロックの社会契約説が登場し、イギリスの名誉革命による近代民主主義が制度化されました。また、中央銀行制度(イングランド銀行)が設立され、金融勢力による国家支配の仕組みが確立しています。

このように、近代市場社会の制度や思想が確立したのが17世紀の欧州です。
このことは、近代科学も民主主義も金融勢力支配も同根であることを示唆しています。前稿「近代科学の成立過程」では、数学的形式に当てはまるように捏造した、現実には存在しない架空観念の体系が近代科学であることを提起しました。
そういう意味で、近代科学も自我と架空観念に基づく近代思想と同根です。

★では、この時代に何があったのか?
16世紀の約百年間に、欧州の物価は数倍に跳ね上がり、このインフレによって、額面固定の地代に依存する封建領主・貴族は没落し、金貸しからの借金で首が回らなくなった。金融勢力が繁殖してゆく過程である。
かつ、17世紀の欧州は小氷河期と言われるほど平均気温が下がり、農業生産に深刻な影響を与えた。そして、17世紀欧州は戦争と殺戮の時代を迎える。

***17世紀の主な出来事をまとめると、
1600年    イギリスが東インド会社創設
1618〜48年 ドイツ三十年戦争
1620年    フランシス=ベーコン『ノヴム=オルガヌム』
1633年    ガリレオ・ガリレイ、地動説を唱え異端裁判で有罪判決
1637年    デカルト『方法序説』
1640年〜   イギリスピューリタン革命
1648〜53年 フランス貴族の反乱(フロンドの乱)
1651年    ホッブズ『リヴァイアサン』
1652〜74年 第一次英蘭戦争
1661年    ニュートン、万有引力の法則
1687年    ニュートン『プリンピキア』
1688年    イギリス名誉革命
1689年    イギリスで権利章典公布 英仏戦争開始(第2次百年戦争)
1690年    ロック『統治論』
1694年    イングランド銀行設立
1696年    ニュートンが造幣局監事に就任(1699年には造幣局長官に就任

このように英・蘭・仏による植民地の争奪戦争をはじめとして至る所で戦争や反乱や革命が激化しているが、欧州社会に最も深刻な影響を与えたのがドイツを中心に行われた三十年戦争である。そこには欧州各国が参加し、ドイツを中心として欧州大陸が全域が戦場となった。そこで中心的な兵力となったのが傭兵である。
三十年戦争のような長期の戦争になれば、ずーっとひっきりなしに戦闘がつづいているわけではなくて、だいたい大きな合戦が一つあったら、しばらくは中休みがあります。なぜかというと、諸侯や皇帝は常に莫大な給与を傭兵たちに払い続けられないからです。一つ合戦をやったら資金が底をつくから、傭兵を首にします。資金がたまったらまた傭兵を雇って合戦をする、そういうサイクルで動いています。

傭兵にとっては、戦争が長引けば長引くほど仕事がつづくわけだから、合戦の時も八百長試合もする。勝利の直前に戦闘を中断して、雇い主に賃上げを要求したりもしました。とにかく、兵士としては質が悪い。

カトリック側で傭兵軍を率いたヴァレンシュタインは、兵力提供と引き換えに皇帝から占領地における徴税権を手に入れ、そのおかげでヴァレンシュタインに投資していた金貸したちは、資金回収の目処がたつようになった。また、このシステムのおかげで傭兵たちは解隊(失業)と食いはぐれの心配がなくなり、ヴァレンシュタインは強力な傭兵軍を組織することができたという

三十年戦争で破産寸前に陥ったドイツの諸侯は、有能なユダヤ人に財産管理を任せたばかりか、徴税を請け負わせ、戦争が起これば武器、傭兵を調達させた。神聖ローマ帝国内の200近い領邦のほとんで「宮廷ユダヤ人」が活躍したという。
★そして、宮廷ユダヤ人をはじめとする金融勢力が、国家に対する支配力を増してゆく。

★『るいネット』「西欧近代:宮廷ユダヤが王族への借金をカタに近代国家システムを形成」にあるように、まず、国王や諸侯に戦争をけしかけ、金を貸す。次に、借用証書(国債の原形)をカタに徴税権や、紙幣発行権を得て中央銀行を設立する。1694年設立されたイングランド銀行である。

17世紀とは欧州全域で第2の略奪闘争が繰り広げられ、自我・私権が暴走した時代(狂気の時代)である。
そこで自我の暴走装置である民主主義が制度化され、金融勢力による国家支配(中央銀行制度)が確立した。
同時に、大砲という軍事技術の要請から弾道学・機械学が発達し、ガリレオ・デカルト・ニュートンらによる17世紀科学革命が起こった。この過程は今後、紹介するが、17世紀の科学革命もこの自我・私権の暴走と無縁ではないだろう。

山本義隆氏の提唱する「16世紀文化革命」は確かに17世紀科学革命の土台ではある。しかし、17世紀科学革命はその自然観において大転換をしている。
「近代科学の成立過程1」で紹介したように、16世紀の職人たちは自然に対する畏れを抱き人間の技術は自然に及ばないと考えていたが、17世紀の科学者たちは科学と技術で自然を支配できるという自然観へ転換した。その代表が、新しい自然科学は、人間が自然を支配し自然力を使役するためのものでなければならないとアジったフランシス・ベーコンである。

17世紀の科学者たちは自然に対する畏怖の念をかなぐり捨て、自然からの収奪に向かって暴走を始める。それは、自然対象を実験という拷問にかけて自然法則を白状させるという攻撃的な実験思想から始まって、原爆・原発の開発に至るまで一貫している。

★この近代科学の転換(暴走)を促したのは何か?
それを考える上で、17世紀欧州の略奪闘争と6000年前の略奪闘争との違いに着目する。6000年前の略奪闘争→戦争は力の原理によって制圧され武力支配国家が登場した。そこでは力の原理によって自我・私権が一定封鎖されたのに対して、17世紀には既に国家は出来上がっており、かつ市場が繁殖していた。17世紀の略奪闘争に点火された自我・私権は市場に可能性収束し、市場の側から国家に対する私権要求を強めてゆく。

例えば、イギリスの民主革命でもフランス革命でも、民主主義の成立過程では私有(財産権)の不可侵が謳われている。
つまり、民主主義制度は私権確保の軸上で、自我⇒私権要求に応えて成立したものであり、それを正当化したのが社会契約説である。
実際、ロックの社会契約説では「自然状態下において、人は全て公平に、生命、財産(所有)、自由の諸権利を有する。政府は諸国民のこの三権を守るために存在し、この諸国民との契約によってのみ存在する。政府が国民の意向に反して生命、財産や自由を奪うことがあれば抵抗権をもって政府を変更することができる」と宣言している。
これは、★まるで「私権要求に応じなければ国家を転覆することも辞さない」という恫喝である。

★イギリスでは1688年名誉革命からわずか6年後の1694年に中央銀行制度が確立し、金融勢力が紙幣発行権を独占し国家にお金を貸すという、無から有を生み出す仕組みによって、その後の国家は借金漬けになって、金融勢力に支配されてゆく。
この経緯から考えて、イギリスの民主革命とは金融勢力が中央銀行(イングランド銀行)を制度化するために必要であったのではないだろうか。

中央銀行制度とは金融勢力が国家を収奪(支配)する仕組みであり、社会契約説や民主主義は、金融勢力が国家を収奪(支配)することを正当化する思想であると言っても過言ではないだろう。

同様に近代科学は、人間が自然を収奪(支配)することを正当化した観念であると言っても過言ではない。
このように、民主主義(社会契約説)も近代科学も、収奪(支配)の正当化観念であるという共通項がある。

17世紀の第2の略奪闘争によって欧州全体で暴走した自我・私権が市場による収奪(支配)に可能性収束した。国家から収奪するための正当化観念が民主主義であり、自然から収奪するための正当化観念が近代科学である。
そこでは科学者の自我も肥大して自然に対する畏れを捨て去り、金融勢力の手先となって、近代科学の暴走も始まったと考えるべきだろう。

 

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コメント
 
01. 2011年12月24日 11:49:21 : cPIJgl1gMc
民主主義単独であるというのはなくて必ず裏から他人を支配して寄生するというのとセットでそんざいする。そこには社会思想というようなものはなく聖書の陰険なユダや教の神の人類絶滅の悪魔教の意思があるのみ。

ユダや人達の悪魔教徒達は、、近代啓蒙思想という洗脳するための騙しを沈黙の兵器として、、何でも書きますという仕事を欲しい狂人のルソーやマルクスといった他の作家を雇って適当に書かせて出版して宣伝して、民衆を父祖神権よりの道徳律により守ってきた王権を攻撃して倒して、家畜牧場という収容所に全部の大衆を強制的に押し込めて、身動きできないようにて効率よく食いちらかしてきたのが近代産業化社会の本当の姿だということでしょう。アダムスミスなどは電通ciaなどと同じで露天の香具師の広告塔と同じ洗脳刷るための騙りで口上で意思薄弱な人を言いくるめて裏で寄生してるのにきずかせないようにしてるのにしかすぎない。

マネーより一部抜粋   大田龍訳

まあね出版してほんにして箔をつけてね、多くの人に金をばら撒いて本当だと宣伝したら本当かなあと洗脳されて社会的ムーブメンとがおきるのですよね。根本の寄生されてるのが隠されてるのだからね。


近代学校教育、ノーベル賞、国連他今あるユダヤが作ったものは全部そうです。だから欧米以外の社会は収奪に邪魔だから作りなおしてきたわけです。奴らユダヤは馬鹿だからね時代が移るにつれて社会の寄生する方法を社会変革という方法で順次組み替えてきた。

あんまりにもやつら馬鹿だから言っても聞かんのよね。奪うしかない。全てが変化していくというのが解からんのよね。


02. 2011年12月24日 13:37:53 : cqRnZH2CUM
>中央銀行制度とは金融勢力が国家を収奪(支配)する仕組みであり、社会契約説や民主主義は、金融勢力が国家を収奪(支配)することを正当化する思想であると言っても過言ではないだろう。

バカか

中央銀行がなぜ成立したかといえば、
今の欧州を見ればわかるように、国家の強制力(軍事・警察・司法)を背景に
金融秩序を維持できる国家の中の企業の方が、経済競争に勝てるからだ

マージン(搾取)の発生は副次的なことにすぎず、
中央銀行の存在によって国家と国民が受けるメリットは、計り知れない


03. 2011年12月24日 13:47:33 : cqRnZH2CUM

>近代科学は、人間が自然を収奪(支配)することを正当化した観念

科学というものが全くわかっていないな

「人間が自然を収奪(支配)することを正当化」しているのは人間とその権利を神聖視し、他の生物やモノと区別する聖書原理主義に基づく今の法システムだ


04. 2011年12月24日 14:28:58 : uOoCtUmy4c
>>02さん
中央銀行は、確かに使いようによっては、ちゃんと国民のためになるようなシステムになるだろうよ。
でも、搾取という副作用が看過できない状況下でも、搾取の作用を抑える努力が放棄されてしまえば、
デメリットがメリットを上回るのも当たり前の話です。
人間のためにつくったからといって、いつでもメリットばかりが得られるわけじゃありません。
原子炉は、人間のためにつくったからって、電力だけ供給してくれました?
安全を軽視する経営手法のせいで、放射能問題という副次的リスクが、管理しきれなかったじゃないですか。
いくらデメリットは副次的だと叫んでも、副次的にする努力を怠れば、主要問題になるはずです。

05. 2011年12月25日 06:56:30 : weWWxdarTc
↑は正しい。
「02」は原子炉が吹っ飛んでも「近代病」に気がつかない人種だ。
半島で金様が他界しても、過去の妄念にしがみついて取り乱している、半島カルトと同じ思惟構造である。

06. 2011年12月26日 00:42:04 : sUpHQ8Q75g
>>02
ほとんどの中央銀行が一私企業であることを知らないのではないか?
もし知った上で書いてるのであれば
何故私企業なのか(私企業でなければならないのか)
説明してもらいたい

07. 2011年12月29日 18:59:48 : 6kuobrWeYc
国家から独立を保つためだろ。
要するに「民主的」コントロールを受けないですむようにするため。

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