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@ 金融の不思議な論理 (初めに頭の体操をしてみたい)
100万円で銀行を設立して、Aに100万円を融資した。Aは100万円で魚を買い、魚屋が100万円を預金した。その100万円をBに融資した。Bは100万円で酒を買い、酒屋が100万円を預金した。その100万円をCに融資した。Cは100万円で肉を買い、肉屋が100万円を預金した。
この時点で、銀行の融資(貸付金)はA・B・Cの合計300万円になり、受け入れた預金は魚屋・酒屋・肉屋の合計300万円になり、現金100万円は銀行にある。
もし、魚屋・酒屋・肉屋が一斉に預金合計の300万円の引き出しを要求した場合に、銀行はどのように対応できるのだろうか。
A 国民預貯金と現金残高
日本国民の金融資産は1500兆円弱といわれ、そのうちの預貯金が800兆円弱あるといわれる。市中に流通している日銀紙幣が80兆円と仮定した場合。
もし、国民が800兆円の預貯金を引き出したいと言ったら、銀行はどのように対応するか。
B 江戸時代の「金貸し」は自己資金で金を貸した
今の銀行は国民からの借り入れ(預金)で運営されるが、江戸時代以前は、基本的に自己資金で貸付け、他人から借金して「又貸し」はしなかった。
C 銀行制度の目的と終焉
明治5年(1872)に「国立銀行条例」が制定されて全国に多くの銀行が設立された。それまでの金主とか頼母子講的なものに代わって、国民の資金を効率的に活用できるメリットが、富国強兵・殖産興業の国策にマッチして急速に普及した。
銀行の使命は、個人で出来ない大資金を供給して大事業を完遂させる点にあるだろう。
ところが、日本バブル崩壊後には優良貸出先が見当たらず、銀行が貸したいような国際優良企業は潤沢な資金を保有しているし、証券市場において時価発行増資とか第三者割当増資などの手法で必要な資金を得られるシステムが構築された。
また個人事業主や零細企業は、銀行に頼らない企業経営に方向転換をしている。
様々な事情により、新規の有効な貸出先がないために、国債などの購入機関に変わった。
D 未来の金融システムの予測
国民の金融資産は「国民背番号」に一元化され、電子情報として国に登録され、安全のために通帳の発行はなく、当座に必要な小口のみをカードに移転して持ち歩くシステムになる可能性がある。(つまり現金はなくなる。今現在でも戸籍関係・株券・不動産権利証・預金残高なども電子情報化されている)。
融資は第三者機関の審査を経て融資され、貸出し・利息・返済も電子情報で行われる。
また、通貨そのものが存在しないために、金本位制は存在しないだろう。
★ 若い世代の人は、『国家百年の大計』を築いて、次の日本を築いてもらいたい。
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