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・午後から2時間ほど甲新聞社の編集委員A氏と話をする。ケインズや経済政策、そして世界経済の不況の問題・原因などについていろいろと話すことになった。
A氏からの質問・疑問にたいして私が応答する、というかたちをとることになった。それらは、私の考えを少し違った観点から説明するということになり、大変興味深い質疑応答になった。例えば次のような質問(カッコ内は私の答え。いまは時間がないので「はい」もしくは「いいえ」だけ記す)があった。
・現在の財政危機はケインズ的政策のために生じているのか? (いいえ)
・アメリカ、EU、日本で財政危機がもたらされた理由は異なるのか? (はい)
・ケインズ的財政政策はどの程度評価できるのか。アメリカ、EU、日本で異なるのか (後に答えよう)
・「ケインズ=ベヴァリッジ的システム」のもつ問題点について (後に答えよう)
私は次のような視点の重要性についても指摘した。
・新自由主義のもたらした弊害として、市場を絶対視するあまり、極度の金融の自由化(しかもそれはグローバルなスケールで展開している)を招来し、いまではそれを政府がコントロールすることができなくなってしまっている。
・市場についてそれが多くの欠陥をもつ制度であることをもっと認識すべきである(ここでは「市場の失敗」のことを言っているのではない。)
・国際システム・プランナーとしてのケインズに注目することが重要である。それはユーロ危機を考察する上でも大きな示唆を与える。
・1920・30年代と現在の金融危機の類似性に注目することが重要である。
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引用終わり
経済学者は市場の欠陥について詳しく語らない。
人々の利害が関係することなのでタブー視されているのでしょう。市場の欠陥について語ると排斥される恐れを感じている。
これが経済学が犯罪的学問である所以です。
しかし現在の危機を克服するには、この市場の欠陥について知らなければならない。それは市場の欠陥が原因で現在の危機が起きているからです。
市場では市場に置ける強者(現在は大企業)に、寡占による超過利潤でお金が集まってしまう。
この超過利潤が発展期の経済では設備投資、研究開発投資として市場に還元されるので問題を起こさないが、成熟期の経済では消費の伸びを期待できず、海外投資か金融カジノ市場の電子マネーとなり消えてしまう。
これで市場が需要不足に陥りデフレ不況になる。その需要不足を埋め合わそうと、政府部門で赤字を出し続ければ財政危機を引き起こす。
この欠陥を補完するシステムを造らなければ成らないのだが、支配層の利害に関わることなので、この欠陥には目を瞑ろうとする。
だから何時までたっても経済危機は解決しない。ひたすら破裂するのを待っている状態が続く。
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