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ロナルド・ドーア教授という英国の経済学者が、「金融が乗っ取る世界経済」という著書で、世界経済の分析に加えて、リーマン・ショック以前まで、アメリカが好景気を謳歌し、日本が不振に喘いだ原因を分析している。
我が国には、アメリカに飼われたアナリストが大勢いて、日本の停滞の原因は、構造改革(=年次改革要望書の改善項目=TPPの24分野項目)が遅れているからだと臆面もなく主張するが、ドーア教授はそんな妄想をバッサリと切り捨てる。
「リーマン・ショックまでのアメリカの高度成長を支えたのは、日本、中国、アラブ産油国からの(時にはGNPの六%を超えるほどの)膨大な借り入れを基礎に、豊富な資金、低利子率の時代を享受して重ねていった、アメリカの家計の極めて旺盛な消費需要であった。
日本が停滞したのは、主として、GNPの三-四%に当たる国際貿易収支の黒字を出しておきながら、貯蓄、特に外貨貯蓄に回して、消費需要が停滞したためである。
アメリカ人が自国の生産量より五-六%多く消費して、日本人が自国の生産三-四%少なく消費していた。それが新技術を生み出すより創造性より大きな、両国の違いであった。」
(同書P60-61)
「あなた稼ぐ人、わたし使う人」という訳。
アメリカから見れば、日本は同盟国ならぬ、体のいい奴隷である。軍事上も中国に対する防衛線=捨て駒でしかない。
借金漬けのアメリカの強欲金融資本家は、国中の借金をまとめて仕組債として世界中に販売し、大儲けした。仲間のリーマンを潰してCDSでもしこたま儲けて、巨額の借金は国家に押し付けた結果が、現在の「ソブリン。リスク」である。
欧州救済で毟り取られ、増税で馬鹿を見るのは真面目な日本人だけで、強欲金融資本家は巨額報酬で高笑いしている。
こんな欧米の国際金融資本家に対しては、その全財産を没収し、収容所にぶち込んでおくべくのがちょうどいいだろう。そうすれば、もう詐欺商品で世界中を騙すこともできなくなる。
<参考リンク>
・立教大学経済学部・経済研究所共催 ロナルド・ドーア氏講演会「金融が乗っ取る世界経済」
http://www.rikkyo.ac.jp/news/2011/10/9905/
・世界恐慌:カジノ金融の発生と詐欺金融の犯人たち・・今ここ
http://yoiotoko.way-nifty.com/blog/2009/04/post-867a.html
・日本、EFSF債購入継続の方針−格下げ警告にもかかわらず
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_357142
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