http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/334.html
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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LVG9ZA0D9L3501.html
***腐敗する運命
仮に年金基金の運用担当者が株主のあずかり知らぬところでブラック企業に投資していたら、その運用担当者は刑務所入りすることになる。年金ファンドマネジャーが投資したいと思うのは、足跡のつかない海外企業を取引相手にすることもなく、米英などの規制や税法を完全に順守する「AAA」クラスの企業だ。
一体全体、世界の信用格付け制度が機能していると本当に言えるだろうか。
スダンダード・アンド・プアーズ(S&P)の米国債格下げ以外は目を向けなくていい。米先物ブローカーのMFグローバル・ホールディングスをめぐっては、S&Pもムーディーズもフィッチも破綻のほんの1週間前に投資適格級と格付けしていたのだ。
こうした最近の出来事は、リーマン破綻から3年余りたって市場がどのように機能し続けているかについて多くを物語っている。債券発行体に最良の格付けを探し回ることを許すいかなるシステムも腐敗する運命にある。強欲と創造的な分析の組み合わせが、グローバル化が一段と進む世界で何が合法で何が違法かを区別することを難しくしている。
カモ 金融界の格付け制度は状況にほとんど変化がない。14年前のアジア危機とその1年後のロシアのデフォルト(債務不履行)も予期できなかった。ハイテク株のバブル崩壊や米エネルギー取引会社エンロン破綻、米住宅バブル、ウォール街の責任感喪失、崖っぷちに向かっている欧州金融システムを前にして、格付け制度は眠ったままだった。
実際のところ格付け会社が中国のソブリン債を格上げするときは、売りやトラブルに備えよというサインかもしれない。08年にわれわれが学んだのは、監督当局は金融の錬金術師より数年間、後れを取っているということだ。(ウィリアム・ペセック/中略)
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