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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LVGHDN0UQVI901.html
12月1日(ブルームバーグ):英ロンドンに本拠を置く独立系のマクロリサーチ会社、アブソルート・ストラテジー・リサーチ(ASR)では、2012年に欧州がリセッション(景気後退)に陥ることは確実で、その影響からフランスの国債が格下げされる可能性は50%と見ている。
ASRのマネージング・ディレクター、デビッド・バウワーズ氏がこのほど、ブルームバーグとのインタビューでこうした見解を述べた。バウワーズ氏は、緊縮財政や経済現況に比べた過度な金融引き締めから、イタリアやスペインは12年に必ずリセッションになると予想されるほか、ドイツも成長率がマイナスに陥る可能性があると指摘。欧州のリセッション確率は100%と予測した。
同氏は、ユーロ圏の来年の実質国内総生産(GDP)成長率をマイナス2%と予想している。経済協力開発機構(OECD)は11月28日、ユーロ圏の成長率予想を2パーセントから0.2パーセントへ引き下げたが、それをさらに下回る景気後退を見込む。
欧州がリセッションに陥った場合の「最大のリスクは、フランスのトリプルAからの格下げだ」とバウワーズ氏は強調。同国が格下げされる確率は12年に50%に達するとし、早ければ同年1−3月の格下げもあり得ると言う。
欧州危機の深刻化を防ぐには、世界的な経済成長の力強い上昇が必要だとバウワーズ氏は指摘し、「特効薬としては欧州中央銀行(ECB)の金融政策のスタンスを変えることが求められる」とした。11月初旬のECBの政策金利0.25%の引き下げは始まりで、「少なくともさらに0.5%は引き下げる余地がある」と見ている。
****70年代の情勢に類似、ユーロ解体は否定的
同氏は、現在の経済状況はオイルショックやブレトンウッズ体制が崩壊し、金融市場が今ほど発展していなかった1970年代のように、政治リスクが世界の動きを決めていると分析しており、「世界はとても不確かだ」とも話した。
一方で、ユーロ圏の解体については否定的な見解だ。「ユーロ圏諸国のユーロに対する政治的なコミットメントを過小評価してはならない。ユーロの失敗は、欧州の失敗を意味するからだ」と言う。ただ、フランスの格下げは、ドイツへの負担が拡大するほか、欧州連合(EU)発足から続いてきた独仏の対等関係を脅かし、欧州が直面する問題をさらに困難にするとの認識を示した。
(バウワーズ氏は、米メリルリンチでグローバル投資ストラテジストを11年務めた・・後、現在はグローバルストラテジーを担当している。機関投資家からの投票で決まる11年のトムソンロイター・エクステルサーベイで、投資銀行を含めた世界の全マクロ戦略部門アナリストで5位、独立系では1位の評価を得た。 )
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