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ユーロ圏はあと10日で崩壊(FT)/デフォルト多発を示唆(ムーディーズ)
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/314.html
投稿者 尚林寺 日時 2011 年 11 月 28 日 17:06:41: JaTjL5JPya4go
 

http://ameblo.jp/kokkahasan/

英FT紙によりますと、ユーロ圏はあと10日で崩壊するとの見解を示しました。
・・妥協策を12月9日の欧州連合(EU)首脳会議で合意に達することができれば、ユーロ圏は存続するとし、
合意できなければ、ユーロ圏は暴力的に崩壊し、長期にわたる景気後退や、恐慌に陥るリスクに直面すると指摘しています。
これまでの経緯から、首脳会議が実質合意に到達できるかどうかは懐疑的にみられており、ユーロ圏に残された時間は、あと10日であると結論づけています。(中略)


************************************************************
■ユーロ圏のデフォルト多発、可能性もはや無視できず−ムーディーズ

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aopp_pkSQTmQ

11月28日(ブルームバーグ):米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、欧州債務・銀行危機の急速な深刻化が全ての域内諸国のソブリン格付けを脅かしていると指摘した。

ムーディーズは28日の発表文で、短期的に市場を安定させる措置が取られなければ、信用リスクの拡大が続くと予想し、欧州連合(EU)の政策担当者は信頼回復のために迅速に行動することを妨げる制約に直面しているとの見方を示した。

同社は「短期的に信用市場を安定させる重要な政策イニシアチブがなく、信用市場の状況が他の理由で安定することがない限り、ユーロ圏、場合によっては他のEU域内のムーディーズの格付けの全体的な構成の再検討が必要な段階に達する公算が大きい」と説明。「ムーディーズとしては2012年1−3月(第1四半期)中にそのような見直しを完了する予定だ」と付け加えた。

さらに「一段と広い範囲のデフォルト(債務不履行)を伴うことなく、ユーロ圏が維持されるというのが引き続き中心的なシナリオ」だとしながらも、ユーロ圏でデフォルトが多発する可能性はもはや無視できないと分析。流動性危機が長引けば長引くほど、デフォルトの確率が上昇を続けるスピードも速くなると警告した。


 

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コメント
 
01. 2011年11月29日 00:45:05: tWrSDnBsms

ムーディーズはホントに反社会的組織ですね。格付けで脅して儲けて来た。

しかし、ユーロの崩壊など、タラレバ条件つきでバカ言うんじゃないっての。

もう、占い師の類に落ちぶれたネ。


02. 2011年11月29日 16:05:45: NEQwpV0Q4k
【大手金融機関の欧州重債務 5カ国向け国債保有残高】

≪銀行≫
三菱UFJFG     約3100億円(イタリア国債 約2400億円)
三井住友FG          2億円(保有せず)
みずほFG       保有せず

≪証券≫
野村HD        約2040億円(未公表)
大和証券G本社         7億円(ギリシャ国債 1億円)

≪生保≫
日本生命(6月末現在) 約5000億円
第一生命         1329億円(イタリア国債 1034億円)
明治安田(7月末現在) 約1300億円

≪損保≫
東京海上          101億円(イタリア国債 101億円)
MS&AD(7月末現在)  163億円(イタリア国債 117億円)
NKSJ (7月末現在)  370億円(イタリア国債 335億円)

※カッコ内はギリシャ、イタリア国債の保有残高。特記ないものは9月末現在


03. 2011年11月29日 21:59:40: HEqvCEKaMk
ドイツが首を立てに振るかどうかなんだが、いつまでもメルケルが決断しなければ、
手遅れにならないうちに、業を煮やして米がIMFから金を出すんじゃないか。
それで高金利の金貸し金儲けができるんだから、米はクールにやるだろう。

04. 2011年11月29日 22:50:20: NizQOPCLy2
ただの民間の格付け機関、ムーディーズ。

誰がそれに踊らされているかが問題。

IMFと言えば、高度成長している韓国もその昔お世話になったぐらいで、ギリシャやイタリアがそうなっても何もおかしくはないだろう。


05. 2011年11月30日 00:07:55: GXXKNE7VKY
良く分からない事を書きますがもし異論があれば訂正お願いします。
だいたいヨーロッパがおかしくなったのはリーマンブラザーズの破綻からだ。それまでムーディーズがAAAだしていたサブプライムローンがはじけた。ヨーロッパの銀行や投資家はAAAを信じてアメリカの債券を買っていた。AAAが破綻するとは誰も考えていなかったのが原因だ。想定外の事が起こったわけだ。しかし格付け会社が責任をとったと言う話もないしアメリカが迷惑料を払ったという話もない。アメリカの詐欺的ペーパー金融が起こした事だからアメリカに責任を取らせるのが当たり前と考える。しかしアメリカはそのそぶりさえ見せない。だいたいムーディーズはロックフェラー傘下のゴールドマンサックスの子会社という話がある。
小泉の時ゴールドマンサックスは日本で良い目をし以来ずっとその時作った収奪組織が生きて日本の血を吸い続けている。いまヨーロッパで暴落した土地建物銀行会社を買いあさっているところだろう。落とした爆弾の威力が強すぎてギリシャから次々と伝染している。これでイタリアスペインが揺れ出すとGSの思うつぼで活躍の場が広がる。そこでIMFが出て行き韓国でやったことと同じ事をする。
そういえば麻生さんがリーマンショックの時IMFに10兆円追加出資をしたはずだが返してもらったのだろうか。そのお金をさもアメリカのお金としてお使いになる事だけは避けねばならない。増税しないと国が持たないという日本だがその分の出資の引き揚げだけで増税しなくても済む。野田が考える事だが?。
ギリシャが破綻しないようにすればヨーロッパが助かるならそれこそ日本だけで小さなギリシャを支える事ができると思う。それをやったらどうか。もちろんそのお金はダーティーギリシャのこと返済は期待できない。売れない米国債買うより紙くずドル買うよりずっと効果がある。ヨーロッパは日本を裏切らない。
中国の首相がギリシャ訪問してギリシャ国債を買い支えると言っていたような気がするが空耳だったのだろうか。それを聞いて中国は政治が機能していると思ったのだが止めたのだろうか。
日本のメディアはヨーロッパの危機を書きたてて心配しているがアメリカは全く心配はしていない様子だ。私は逆でアメリカが心配でヨーロッパは大丈夫と考えている。中国のお金でイラク戦争日本のお金でアフガン戦争しかしこれ以上は出せないだろうしいずれにしろ借金だ。日本はほっとけばよいが中国が引いたらやばい。それにしてもどうして危ないアメリカの株が下がらないのか不思議で仕方がない。誰が今アメリカ金融を支えているのだろうか。どこかの国が最近円高調整といって紙くずドルをたくさん買った気はするが。
アメリカがデフォルトしてもユダ金は自分がコントロールしているのだから焼け太りするだろう。だから・・・

06. 2011年11月30日 08:46:57: kDYUQGVCNk
日本を人道的な国家などと思わないことだ
また、例えば、TPPを押し付けられている被害者側などと思わないことだ

>ギリシャが破綻しないようにすればヨーロッパが助かるならそれこそ日本だけで小さなギリシャを支える事ができると思う。それをやったらどうか。

日本政府は救済しない。するつもりがない。
しかしおそらく一方で、これに抵抗する勢力がある。
あのタイミングでのトルコ地震。人工的なものでなければ、もう天意だな。

>ヨーロッパは日本を裏切らない。
さあどうだろう。あるいは「裏切れない」。

アメリカは欧州の崩壊を待っているのではないか。


07. 2011年11月30日 20:15:03: gHMCqq4826

 2011年10月26日のEU首脳会議で「EFSF(欧州金融安定化基金)4400億ユーロから一気に1兆ユーロに増額する」と言い出した。これで救援資金の総額は130兆円になる。が、「そんな金はない」とドイツが反対している。

 この金額では間に合わない。本当はこの救援資金の4倍の約500兆円(5兆ユーロ)が必要のはずだ。なぜか?それは1999年からの日本の金融危機で、銀行群の破綻処理にかかったのが真水で100兆円だったこととの比較類推でこのように言える。ヨーロッパは日本の4倍の規模がある。

 2011年9月21日のIMFの『国際金融安定性報告書』
 (抜粋開始)

 我々は、ソブリン債務危機が顕在化した2010年以降、ユーロ圏の銀行に対する こうした波及効果の規模を数量化してきました。この間、銀行は約2,000億ユーロと推定される、ユーロ圏の高スプレッドのソブリン債から生じた信用リスクの上昇に持ちこたえなければなりませんでした。高スプレッドのユーロ圏の銀行へのエキスポージャーを含めると、その波及効果は総額 3,000 億ユーロに上ると推定されます。

 (抜粋終了)

 ギリシャの潜在的な損失額が600億ユーロ、これにアイルランドとポルトガルを加えると800億ユーロになる。さらにベルギー、スペイン、イタリアをも加味すると、2,000億ユーロに達するとしている。バカを言うな。こんな少額で済むはずがない。この25倍の500兆円(5兆ユーロ)は必要だ。理由は、ヨーロッパは日本の4倍の規模があり、1999年からの日本の金融危機で、銀行群の破綻処理にかかったのが真水で100兆円だったこととの比較類推でこのように言えることに加え、金融機の影響で銀行の資産価格(株、債券、不動産)が下落し、資金調達コストのほうも上がるからである。潜在的な損失額はIMFが発表した数字(20兆円)の25倍であろう。

 欧州域内で資金の出し手がいなくなっている。現在、ドルの主な供給元は、アメリカのMMF(マネー・マーケット・ファンド)と、ヨーロッパの中央銀行であるECBだけだ。

 このMMFというのが曲者で、アメリカでの年金と並ぶ、ごく一般的な人たちの資産蓄積手段となっているものである。わずかだが金利も付く。MMFは、短期国債を中心に運用している小口の投資信託のことだ。多くは米国債で運用されている。が、欧州の国債もその運用対象に組み込まれている。ドル紙幣と同じような感じで代金の決済用に使われている。このMMFがそろそろ危なくなってきている。

 ヨーロッパの金融機関がインターバンク市場で互いに資金を出し渋るようになっても、このMMFによるドル資金の供給ルートは、今のところはまだしっかり確保されている。だから資金供給におけるアメリカからのセイフティ・ネット(安全網)の役割を果たしている。

 ところが最近、MMFを運用しているアメリカの投資銀行(証券会社)が、ヨーロッパでの信用不安(取りっぱぐれ)を懸念して、欧州各国の国債への投資に二の足を踏んでいる。資金をアメリカに引き戻し始めている。だからMMFは以前のような安全網の役割を果たさなくなった。

 例えば新興国の筆頭である中国が急に資金を出さなくなった。中国の首脳たちは、最近までは債務不安に揺れる欧州の国債を「買ってあげる」と何回か表明した。ところが実際には、最近はほとんど購入していない。もっぱら、日米と並ぶ安全資産とされるドイツ国債だけを買っているようだ。中国は「国債を買ってあげるから、その代わりに担保を出しなさい」と公然と言っている。

 だから今や唯一のドルの供給元はECBだけである。実際、ジャン=クロード・トリシエECB前総裁(10月に交替したはずなのに口を出す)主導で、積極的に債務不安に揺れる加盟国の国債を購入している。そんな資金がどこにあるのかが分からない。’打ち出の小槌’があるはずがないのに、政府にはあるのだ。

 ギリシャの次に財務内容の健全性が疑問視されているアイルランド、スペイン、イタリア国籍の大銀行にも、ECBは緊急の流動性の支援制度による資金の供給を続けている。

 こうやって、欧州危機がさらに深刻化するのをECBが防いでいる。ところが中央銀行が各国の’ボロくず国債’を買い続け、問題のある民間銀行に融資を続けることは中央銀行自身の信用を弱くする。中央銀行といえども銀行なのである。この状態が続くと、米ドルと並ぶ国際通貨としてのユーロの信用が弱体化する。

 ECBは自分で買い取った加盟国の国債を、加盟各国の中央銀行に割り振っている。この事態に、「物価の番人」としての自負心がさらに強いドイツ連銀が反対している。フランス出身のクリスティーヌ・ラガルドIMF専務理事(アメリカの言うことを何でも聞く女)がこの動きを押さえている。ドイツ連銀に対し、ECBの政策に協力してドイツも各国の国債を引き受けるようにIMFは勧告した。しかしドイツはこれを拒絶する姿勢を示した。

 9月9日には、ドイツ出身のユルゲン・シュタルクECB専務理事が抗議して辞任した。そこで次に白羽の矢が立ってお鉢が回ってきたのがスイスである。スイスは永世中立国としてユーロ圏はおろかEUにも加盟していない。それなのに、このスイスの中央銀行にも買わせようとした。その次は日本だ。


08. 2011年11月30日 22:36:17: i9vHmMBHeQ

総額1兆ユーロ(100兆円)のギリシャ国債CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を販売した売り手の大銀行が、満額で買い手に支払う義務が生じる。売り手はアメリカの大銀行たちだ。それに野村証券も加わっている。一方、購入した方は大儲けすることになる。それはフランスの3大銀行の「クレディ・アグリコル(仏の巨大農業銀行、日本の農林中金のような金融機関)、ソシエテ・ジェネラル、BNPパリバ」が中心であるらしい。

CDSの他にシンセティック(合成)CDO(コラテライズド・デット・オブリゲーション)というのがある。これは国債CDSをさらにたくさん組み込んで作っているので、クラスター爆弾のような危険と破壊力が大きい金融バクチ商品である。

このCDO(コラテライズド・デット・オブリゲーション)については、ギリシャ国債に債権付随して一体どれくらい組み立てられて販売されているのか分からない。どうもCDSのさらに2倍、2兆ユーロ(200兆円)の契約残高があるのではないかと囁かれている。この調子で、アイルランド、ポルトガル、スペイン・・・となるとどうなるか。

だから今ヨーロッパだけでなく、アメリカ財務省やらFRBまでが慌てふためいて犯人捜しを一生懸命やっている。アメリカの大銀行や保険会社が売り手である。だからギリシャ国債3500億ドル(約27兆円)だけで済むのならかわいい話なのである。

アメリカも必ず打撃を受ける。

フランスの3大銀行の「クレディ・アグリコル(仏の巨大農業銀行、日本の農林中金のような金融機関)、ソシエテ・ジェネラル、BNPパリバ」が受け取る分の、ギリシャ国債に張り付いているCDS残高がどうやら2000億ドル(15兆円)ある。それを売ったのがアメリカの大銀行たちであることが露見した。バーナンキFRB議長が議会証言で喋ってしまった。

このようにアメリカもギリシャ国債危機に直接関わっている。ギリシャ国債が債務不履行になると即座に破綻すると見られるフランスの3大銀行に対して、CDS保険金の支払い義務がアメリカの大銀行に2000億ドル(15兆円)あるということだ。シティバンクやゴールドマン・サックスやモルガンスタンレーなどが売った。払えるわけがない。これでアメリカとヨーロッパは一蓮托生の抱き付き心中だ。だからEUユーロ圏の財務相会談に、なぜかガイトナー米財務長官が頻繁に登場するのだ。彼らの一様に青ざめた顔つきがテレビに映っている。


09. 2011年11月30日 22:48:34: i9vHmMBHeQ

 CDSの当事者たちが、お互いに明瞭に把握できる「原取引(元の取引)」がそのまま残っているのであれば、まだ解決はできる。「解け合い」をやり合って、CDS取引そのものを無効にする。なかったことにできるのである。

 ところが、合成CDOについては、CDSの原契約が細切れにされているので、どこに存在しているのか分からない。現時点で保有している投資家も不明である。このため取引を無効にすることができない。そうなると「解け合い」ができなくなる。合成CDOを仕立てて売った大銀行は巨額の損失処理をしなければならなくなる。1行あたりで数兆円などというものでさえ済まない。その損失額の概算での算出が不可能である。

 リーマンが破綻した時には、この1行だけで負債総額は6,130億ドル(当時の日本円で約64兆5000億円)と米国史上最大の倒産となった。2008年10月10日、国際スワップデリバティブ協会(ISDA)は、リーマンのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の清算価値が入札の結果8.625%に決定したことを発表した。市場の推計ではリーマン関連のCDSの契約残高(想定元本)は約4000億ドル(40兆円強)といわれており、この91.375%(約3,655億ドル)が損失となり、CDSを引き受けた金融機関などが損失をかぶることになった(ただし相殺分を考慮すると数分の一になる)。

 実際には、このリーマンCDSを「解け合い」したことで、最終的な損失額はたったの58億ドル(5800億円)となった。契約総額(想定元本)の1.45%という少額になった。この程度であれば、大銀行と大証券だから難なく処理できた。だからニューヨークの10個の大銀行と大証券が寄り集まって話をつけて解決した。1行あたり500億円(5億ドル)の損失で済んだ。だからあの時、破綻したのはリーマンとAIGとメリルリンチ、そしてモルスタの4社にとどめることができたのだ。

 リーマン1行でCDSの「純」負債額を契約総額(40兆円強)の1.45%の5800億円にまで減らして無理やり解決した。裁判所もグルである。ところが消滅したリーマン以外の大銀行9社は今も当時のCDSの契約残高を抱えている。それはリーマンの10倍分の5兆ドル(400兆円)が2011年の今も残っている。これが爆発した時に、アメリカはお終いになる。その起爆剤となるのが、だからギリシャ国債CDSなのである。

 たったリーマン1行だけで抱えたCDSの契約総額40兆円(4000億ドル)もあった。これを「1億円の生命保険を会社に掛けられて受取人が社長という恐ろしい契約」と類推すると、どういうことになるか。

 「1億円の保険金をもらえる」という金額と、毎月の保険の掛け金は違う。勝手に入ったこの首を吊ったサラリーマンの保険に毎月4万円(1年で50万円)を会社が払っていたはずだ。これを10年間払っていたとすると500万円である。すなわち、リーマンCDSに関して実際に動いていたお金は500万円である。だから実需はたった5%である。「1億円」はあくまで死亡時の保険金のことであり、これを「想定元本」=「契約総額」と言う。

 だから2008年リーマン・ショック直後に、それまでに世界中で売られていたデリバティブ(MBS、CDS、CDOなど)の契約総額が8京円(800兆ドル、8000兆円の10倍)もあると皆で大騒ぎした。この「想定元本」=「契約総額」とは、すなわち「1億円の生命保険金を受け取れる権利の金額」のことである。実際に動いた真水のお金は、8京円の50分の1(=2%)の1600兆円であろう。

 この実需の1600兆円だけは、何があろうと、アメリカとヨーロッパが血だらけになって片づけなければ済まないのである。「想定元本」=「契約総額」と実際に動いたお金(毎月の掛け金の合計)は、50倍は違うのである。ただし、2011年時点では、デリバティブ総額は4京円(400兆ドル)にまで減っていると言われる。

 だからギリシャ国債はじめ、どうせ破綻する6つのヨーロッパの国債のデフォルトを、実質で片づけるだけのことなら何とかなるのだ。ところが、これにCDS金融核爆弾がくっ付いている。これがニューヨークでどうせ爆発する。だから、アメリカは必ず衰退していくのである。中国の土地・住宅バブルのひどさのことなど言っていられない。住宅バブルの破裂などかわいいものだ。「金額のケタが違う」とはこのことだ。

 今回もギリシャ国債のデフォルトに伴って、CDS契約の「抜け解け合い・溶かし合い」が行われるに決まっている。リーマンCDS処理とまったく同じことをやる。それと同時に日本の長銀処理(政府による国有化、資本注入)をやる。その中にシンセティックCDOがどの程度含まれているかが次の焦点になる。ギリシャの次にアイルランド、ポルトガル・・・と波及していくのは時間の問題だ。すべてギリシャの破綻処理と同じ形でやってゆくだろう。だが、そんな「解け合い」などと悠長なことを今回はやっていられるだろうか。

 今度のヨーロッパ債務危機は、日本の1999年金融危機(公的資金投入、銀行の国有化)型に併せてリーマン・ショック型の2段階の処理で進むだろうとうことである。

 無価値化する国債本体の償却による大損だけでなく、ヨーロッパの大銀行たちの解体処分、CDS契約処理の恐怖にも悩まされるのは避けられそうにない。さらにこれがスペインとイタリアという大国まで波及していくと、それこそ欧州そのものの存続に関わる。それでも人は生きていく、ここが不思議なところである。


10. 2011年12月01日 18:36:30: 5jypTzRhlA
なるほどねえ
そう言えば、世界中の株が大暴騰しているなあ(笑)


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