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ベーシックインカムの社会的正義と機能的合理性 制度的に有効である5つの理由  日経BP
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/291.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 11 月 25 日 07:31:50: mY9T/8MdR98ug
 

 前回まで、成熟日本において国民が安心して生活を営むことができる安定した社会を実現するためには「分配論」を軸にした政策体系へ転換を図ること必要があると説明してきた。


「分配論」の切り札、ベーシックインカム(BI)

 今回は、国民の生活を保障し、公平かつ公正な社会の基礎的インフラとして注目を集めているベーシックインカム(BI)について考えてみよう。「分配論」の切り札とも言える政策だ。

 BIとは、「すべての国民に対して、(働かなくとも生活できる程度の)一定のお金を無条件で給付する制度」である。

 ポイントは、
(1) 年齢とか性別とか、その他の様々な属性や境遇に関係なく、「全員一律」であること。
(2) 働いていようが、働いてなかろうが関係なく、「無条件」であること。つまり「働かざる者、食うべからず」ではないこと。
(3) 給付されたBIは子供の教育に使おうが、パチンコに使おうが自由にできる、「現金給付」であること。
 の3点である。

 この3つの特徴から分かるように、BIは現行の社会保障、社会福祉の制度とは、考え方も仕組みも根本的に異なる制度である。現行の社会保障制度は、生活保護にしても、失業保険にしても、高齢者への年金にしても、一言で言うならニーズ対応型である。それぞれの個別の事情によって生活が困難な人に対して、それぞれの必要に応じて必要な現物給付と金額を選択的に配布しようとするものである。

 では、現行の制度があるにもかかわらず、なぜBIという考え方が登場し、注目を集めているのか? そこには、思想/理念的な理由と、制度としての合理性/有効性の観点からの理由がある。


社会正義の3つの要件

 まず思想/理念的な面から説明していこう。一言で言うと、BIは民主主義社会における社会正義に基づいている。では民主主義社会の正義とは何か? それを示してくれるのがジョン=ロールズによる「正義の原理」である。

 「正義の原理」とは、
(1) 個人の自由が全員平等に尊重されていること。
(2) 機会の平等が全員平等に与えられていること。
(3) 所得や生活水準を含め様々な格差がなるべく小さいこと。
 の3条件である。そしてこの3条件は(1)、(2)、(3)の順に優先される。

 この“正義の原理”に照らして現代社会のあるべき姿を考えると、(1)の自由と(2)の機会の平等を十分に確保した上で、(3)の格差の極小化を一層図る必要がある。

 (1)自由と(2)機会の平等をうたった自由民主主義社会であっても、生まれた家の所得や資産によって実質的には機会の平等が阻害されているのが現実である。それがひいては学歴格差や能力格差となって、貧しい人たちの職業選択の自由やライフスタイルの自由すらも阻んでしまっている。この現象は、日本においても現実化している。これまでのコラムで指摘して来たところである。


社会正義を実現するための分配論がBI

 こうした問題に対処しようとする1つの処方箋がBIなのである。本人の努力や資質と全く関係なく、結果としての完全平等の仕組みを指向してしまうと、それはかつての共産主義=コミュニズム的社会制度となってしまう。社会の活力を削いでしまうだけでなく、民主主義的正義のうち最も重視すべき“個人の自由”を阻害してしまうことになる。この問題点を勘案する中で、個人の自由を最大限尊重するためも、機会の平等をなるべく確保するためにも、すべての個人に最低限の生活を保障することが必要かつ有効であるという「正義の原理」が成立したのである。

 働かない自由、意にそぐわない仕事を強制されない自由を基本的人権として認める。しかも、その自由を享受しかつ様々な機会を担保するために、すべての個人に平等一律に “生活原資”を給付する。それがBIという制度なのである。

 以上、多少面倒な理屈を説明してきた。要は、民主主義社会における正義とは、個人の自由を最大限に尊重し、全員に機会の平等を確保しつつ、個人格差を可能な限り小さなものにすることである。この「正義」に最も適った再配分のための制度が、社会を構成する全員に、生活を保障し得るだけの金銭給付を無条件で行うBIなのだ。


BIの制度的有効性

 BIが注目されている、制度としての合理性/有効性の観点からの理由も紹介しておこう。BIが多くの賛同を集めている理由としては、むしろこちらの方が分かりやすい。

 主として5つの点が挙げられる。

シンプル
 第1に、BIは全員一律、無条件ということで制度がシンプルで分かりやすい。現行の多くの社会保障、社会福祉関連の制度は規定や分類が極めて複雑で、利用者である国民がその全体を正しく理解するのが困難である。自分はどの給付を受けることができるのか、あるいは、ある給付を受けるために求められる条件は何なのかについて、様々な制度/項目ごとに正しく理解、記憶することなど、とても不可能である。その点BIは極めてシンプルで分かりやすい。

運用コストが小さい
 第2に、シンプルであるが故に制度の運用・実施にかかるコストが小さい。全員一律、無条件であるため、給付金額の算定も資格認定の手続きも必要ない。言い換えると、現在、年金や雇用保険、生活保護等の手続きにかかわっている行政官や組織が不要になるということである。

恣意性と裁量が入らない
 一律・無条件がもたらす第3のメリットは、恣意性や裁量の余地が無いことである。現行の様々な社会保障制度や手当ての給付を受けるためには、役所の窓口で審査に通らなければならない。その際、ルールや条件は規定されていても、現実にはどうしても窓口担当官の判断が介在してしまう。
 例えば、生活保護の給付を受けるためには所得や資産の少なさを証明するだけでなく、働く意思があることや働けない事情、あるいは親族・縁者との人間関係まで、窓口の担当官が確認する。こうした個人的事情を確認する際には、担当官の恣意性や裁量がどうしても介在してしまう。恣意性や裁量は、ルールを定めるだけでは達成できない最適化の手段になることもあるが、一方で悪名高い“水際作戦”の道具にも使われてしまう。こうした恣意性や裁量を排除できることは公平性、公正性の観点から大きなメリットである。

働くインセンティヴが守られる
 第4のメリットは、働くことに対するインセンティヴを損なわないことである。現行の生活保護制度においては、生活保護手当を受けている人が“損”をするケースが発生する。頑張って働くと所得が増えてしまい、生活保護が打ち切られて総所得がダウンしてしまう。これでは、その人は合理的に判断して、自ら稼ぐことを回避するようになる。「一度生活保護を受けるようになるとなかなか抜け出せない」と言われるのはこのためである。BIであれば、自ら働いて稼げば、確実にその分が上乗せになるので、働くことに対するインセンティヴはあまり損なわれないのである。

個人の尊厳を傷つけない
 第5のメリットは、給付を受ける側の心情的な側面である。現行制度で生活保護を受けようとする場合、大半の申請者は精神的負い目を感じる。また窓口でのミーンズテストで個人的事情に関する様々な質問や詮索をされて、心が傷くことも少なくないと聞く。BIであれば、国民全員が一律にもらえる権利を有しているのであるから、堂々と給付を受けることができる。また、窓口でのやり取りすらも無くなる。個人の尊厳の尊重という面でのメリットである。

 以上、大きく分けて5つの点がBIの具体的メリットである。先に挙げた思想的/理念的メリットはさておいても、こうした制度としての具体的メリットがあるため、BIは多くの論者から賛同を得ているのである。

 とは言っても、BIには幾つかの考慮すべき批判がある。次回コラムは、BIに対する批判を紹介し、BIの実現可能性について考える。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111121/224022/?bv_rd&rt=nocnt
 

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コメント
 
01. 2011年11月25日 07:52:42: F02mjjn2cm

政治的な批判と同時に
次の時代への模索が始まっている。

Occupy wastムーブメントは、金融制度への批判と併せて
次の金融システムのあり方を議論しようと呼びかけています。

政治批判も対案をもってす!だと、つくづく感じる昨今です。

不安より、未来の模索。
世界の若者と同じレベルの議論参加をはじめよう!!

http://arabic.kharuuf.net/archives/163


02. 2011年11月25日 08:09:45: XLqmdsw16c
非常に分かりやすいです。
どのように制度として優れているかが理解できます。

BIのことを知らない人がこのような文章をきっかけに知り、
賛同・推進に加わって下さる様な気がしてなりません。

私はBIに希望を託しています。
キング牧師はBI要求運動を開始する直前に殺されたらしいのですが、
いつか必ず実現させたいと思っています。


03. 2011年11月25日 09:53:24: F02mjjn2cm
政治批判も絶対に大切です。
鋭い批判のなかに問題の核心が浮かぶからです。

今の金融システムは2000年以上も続いてきた制度です。
その中で、何代にも渡って来た永い歴史を持つ制度に対する見直しは、まさにコペ転的な壮大な概念の転換が必要です。

個人の価値観、哲学的課題、宗教観も含めた“洗い直し”も求められていると思います。

http://arabic.kharuuf.net/archives/163の拡散とご検討を改めてお願いいたします。

不安の時代に、ヘタリ込まないために、インチキ宗教の門を叩かないために、未来を模索し、議論を開始しませんか?


04. 2011年11月25日 15:39:45: uKFoqoJusE
BIの代案として労働力不況カルテル
求職希望者を減らし求人倍率を1以上にする
すなわち求職を希望しない失業者には現金を支給する(現行の逆)
支給金額の多寡で求人倍率を1に保つ

求職を希望しない失業者が増えて求人倍率が1以上になれば、支給額を減らす。
勿論、景気が良くなって1が保てれば支給金額はゼロ

労働力不況カルテル


05. 2011年11月25日 19:52:46: wfgjyDbK0E
足りてる人にまで配ることはない。
早く国民番号制にして、
足りない人に配ればよい。

06. 2011年11月25日 21:11:39: 6nzVqH68nU
BIの財源はどうするのだろう。

日銀が必要なだけの紙幣をすればいいのか。 これで問題解決だ。


07. 2011年11月25日 21:33:03: rH8IEn8tiw
働かなくても暮らしていける収入が得られれば、誰が働くの?
働いて得た金は半分以上取られちゃうんでしょ!
こんな妄言はやめてください。ただのドロボーです、これは。
国家にお金を預けて再配分??、国家に預けた時点で公務員たち(家産官僚)が勝手にピンハネして、使っちゃうでしょ!

08. フシギ空間 2011年11月25日 23:15:12: OmtZW.QhVGmO2 : XEn6Du5NyI
>働くインセンティヴが守られる
生活が保障されている(笑)のに、働く意欲が湧くとは思えませんが。
>個人の尊厳を傷つけない
その程度で傷つくなら生活保護受けないでしょうね。

そもそも、生活保護を受けず働く人がいるからこそ生活保護の財源があるのです。
働く人がいなければ生活保護だろうがベーシックインカムだろうが財源はありません。
日経BPとやらはその程度のこともわからないのですかね。
ローマ市民は、ローマ市民でない者からの収奪があったからこそベーシックインカム的施策を享受できました。
ベーシックインカム論者は一体どこの国から収奪する気なのでしょうか?


さて、heiwatarou氏
>求職を希望しない失業者が増えて求人倍率が1以上になれば、支給額を減らす。
>勿論、景気が良くなって1が保てれば支給金額はゼロ
企業が低賃金で求職かければ求人倍率1以上は簡単に実現しますね。
これで支給額は減ります。いやheiwatarou氏の目算では支給金額は常にゼロです。
ああ、景気が良くはなりませんので、ゼロにはなりませんかね?
さて、支給するお金はどこから湧いてくるのでしょうかね。


09. 2011年11月25日 23:33:36: HCF3LmPLDo


  *** 愛の愛は愛の BI ***


 >足りてる人にまで配ることはない
 >早く国民番号制にして
 >足りない人に配ればよい


 あなたの考え方も BIの一種なのですね〜〜〜

 実は 国民総背番号にしないとBIはできないのですが

 巷に言われているほど 一律に配ることで事務経費が浮くわけではないのです

 ===

 BIとは もれなく国民を救うということでもあるわけで 背番号があれば

 収入の名寄せを行うことができますから 負の消費税が容易に実現できるわけで

 ===

 BIは せまい意味と 広い意味があるので その細部の分配方法にこだわるのではなく

 緩やかにBIを進めていくべきだと思います

 ===


 >働かなくても暮らしていける収入が得られれば、誰が働くの?
働いて得た金は半分以上取られちゃうんでしょ!
こんな妄言はやめてください。ただのドロボーです、これは。
国家にお金を預けて再配分??、国家に預けた時点で公務員たち(家産官僚)が勝手にピンハネして、使っちゃうでしょ!


 それがそうでもないのです BIのほうが 労働意欲が高いという主張があり

 耳を傾ける価値があるのです

 
 


10. 2011年11月26日 00:42:08: FpUqNy8bYI
ベーシックインカム大賛成です。
ただ、ベーシックインカムを唱えると必ず財源の問題で叩かれます。
そこで、より現実味のある提案として、負の所得税を提案します。
課税最低限を下回る所得の人には、
所得水準に応じて金銭を直接給付するというもので、
基本所得をすべての国民に保障するという点においてベーシックインカムと同じです。
(フリードマンは、1万ドルの基本所得保障を提唱)
経済評論家の山崎元氏によると、
数学的には、ベーシックインカムと負の所得税は同じです。
(事後的に再分配するのが、負の所得税。
事前的に再分配するのが、ベーシックインカム。)
ベーシックインカムと違って一律同額給付ではないので、
財源の問題もベーシックインカムに比べればハードルは低くなるように思えます。

ただ、ベーシックインカムと違い、正確な所得把握が必要なことから、
(当然、共通番号制度の導入が必要)
ベーシックインカムに比して、
負の所得税はその分の行政的執行費用の面で高くつきます。

ちなみに、「負の所得税」という呼称もよくないので、
「生活基礎手当て」などと呼んだほうがいいかもしれません。

■負の所得税の予算と財源 −財源はある(かも)!
現実性皆無のベーシック・インカムについてあれこれ考えるのは知的遊戯としては楽しいが、
そればかりというのもなんなので、今回は現実性がありそうな負の所得税について検討してみよう。
負の所得税のモデルはいくつかあるが、ここではミルトン・フリードマンが提唱したモデルを考えてみよう。
すなわち控除額と助成率を設定するモデルである。…
ただし、フリードマンが提唱した既存福祉を置き換えるモデルではなく、
既存福祉に追加する形でのモデルを考えてみよう。
これは既存福祉のレベルを置換した場合、福祉水準を切り下げることなく負の所得税を導入することが難しいためである。
もし置換するとしたらその対象は失業保険と生活保護、ということになるだろうが、
実務上失業保険との置換は不可能(月収単位ではなく、年収単位の話だから)だし、
現在の生活保護水準と同レベルの給付(月13万〜34万円程度、2割削減したとしても月11〜27万円程度)を行うのは難しい。
もちろんフリードマンは福祉削減の急先鋒なのでそのようなモデルを推奨するのだろうが、
当ブログ主はフリードマンのそのような側面が嫌いなため、あえて福祉や援助の「ごった煮」を目指そう。
さて、そのようなモデルとベーシックインカムとを比較した場合、負の所得税のいいところは財政に優しいところにある。
救貧制度と位置づけられるので全員に配る必要がなく、給付対象となる人であっても、
給付額が所得に反比例しているので一人当りの給付額も軽くてすむ。
また、そもそもの給付額自体もBIのような「最低限の生活費」という縛りがなく自由に設定できる。…
以下負の所得税に必要な予算について本当に大雑把な計算をしてみよう。
まず支給は世帯単位で、年金との二重給付を避けるため、現役世代限定としよう。
その代わり年金制度は残すものとする。
▼控除額の設定
救貧制度であるから、対象は年収300万円以下とする。
すなわち控除額は300万円。
実際は世帯人数に応じて控除額が増減することになるだろう(独身者は低く、4人家族は高くなるはずである)が、
ここではデータの不備と計算の簡略化のため世帯人数による補正は行わない。
一律300万円としよう。
可処分所得の目安はこれの80%程度と言われているので、約240万円である。…
▼助成率の設定
300万円以下の所得に対して、2万円の所得減に対し、1万円の給付をするとしよう。
すなわち助成率は50%に設定する。
具体的には、この給付額においては、年収300万円だと0円、年収200万円で50万円、
年収ゼロだと150万円の給付が為される。…
だが年金制度を残すことを条件に、支給は現役世代に限定しよう。
したがって、ここから高齢者世帯を除かなくてはならない。
高齢者で年金制度に加入していない人はここでは考えず、別の制度でカバーするものとする。…
これを先に試算した総世帯数から差し引きすると、年収300万円以下の世帯は、
世帯年収          世帯数
200〜300万円  434万世帯
100〜200万円  357万世帯
0〜100万円    139万世帯
存在することになる。
この世帯数を給付額と掛算すると総額は、
434万×25万円+357万×75万円+139万×125万円=
5兆5000億円
となる。
▼子ども手当が実現可能ならば負の所得税も実現可能
すなわち負の所得税に必要な予算額は5.5兆円である。
奇しくもこれは、子ども手当(全額で5.3兆円)と同程度の予算ということになる。
すなわち子ども手当が実現可能であれば、負の所得税もまた実現可能である!
http://d.hatena.ne.jp/ColdFire/20100206/1265421463
課税最低限300万円、助成率50%の負の所得税に必要な予算額は5.5兆円だから、
課税最低限や助成率を引き下げれば、さらに予算が少なくて済む。
控除額150万円、助成率40〜50%ならば、予算額は2兆円台くらいか。
これなら、ベーシックインカムよりかなり現実味がある。

天下り官僚の受け皿である独立行政法人など公益法人に毎年12兆円以上の税金が流れているので、
これを根絶すれば、この12兆円以上のカネを財源とすることができる。
もちろん、景気対策の一環として、国債の日銀直受けや政府通貨の発行といった財政拡大を伴う強力なリフレ政策を断行して、
財源を一時的にまかなってもよい。
所得税最高税率の引き上げや相続税・資産課税強化など富裕層に対する増税で財源をまかなってもよい。


11. 2011年11月26日 00:43:31: FpUqNy8bYI
フランス大統領選では、ベーシックインカムの是非が争点になっているようです。

【フランス】3人の大統領候補がベーシックインカム提案へ 2011/9/16 スタニスラス・ジョーダン
ベーシックインカムの構想がフランスの政治場面にゆっくりと浸透している。
次期大統領選に向けて市民所得を提案するというドヴィルパン前首相の声明に続いて、他の2人の候補もそれぞれの提案を準備中である。
▼キリスト教民主党党首がベーシックインカム支持を確認
先週、キリスト教民主党党首のクリスティーヌ・ブータンは、
2012年の大統領選に向けたキャンペーンのなかで、ベーシックインカムへの支持を新たにした。
ある会議で彼女は、種類が多くて判りにくい給付制度に代わって、
すべてのフランス人のための誕生から始まる「ベーシックインカム」を支持すると述べた。
子供1人200ユーロ(約22,000円)、成人1人400ユーロ(約44,000円)のベーシックインカムを主張している。
「これは怠惰の許容や貧困の罠ではなく、貧困からの脱却への助けである」と付け加えた。
既に2006年、彼女は主要な政治家として初めて「普遍的配当」を提案している。
ヨーランド・ブレッソンの論述に触発されて、国民議会に法案を提出することまでしている(結局は未審議)。
▼緑の党の「主要政策」
「ヨーロッパエコロジー」(旧・緑の党)が独自のベーシックインカム提案を策定中という、嬉しいニュースもある。
同党内の情報源によると、選挙キャンペーンの「主要政策」の一つになるという。
出馬予定の同党党首エヴァ・ジョリーは、「最低限所得」への選好を示唆しているが、
2007年、2009年の選挙における同党の政策に既にベーシックインカムが含まれていたのである。
しかし、いくつかの疑念もあり、次期選挙に向けた具体的な提案が待たれるとの観測もある。
▼ドヴィルパンへの攻撃
一方、ドヴィルパンの提案は、その反対勢力からの強い批判にさらされている。
この政策は、「欺瞞的」で「非現実的」だというのである。
支持者のなかにも動揺し、選挙戦から離れた者がいる。
他のベーシックインカム支持者は、その提案の内容を厳しく批判している。
月850ユーロ(約93,500円)と高額の市民所得であるが、他の所得と並行して受け取ることができないからである。
しかし、ドヴィルパンはその政策を保持している。サルコジ大統領からの批判に対して、自分のブログで回答している。
「この“物”なるものはマジックでも欺瞞でもない。これは要するに市民権である」といっている。
http://tks-forum2011.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/10/post_971a.html


12. 2011年11月26日 11:19:34: uKFoqoJusE
>>10
負の所得税がBIなのでは
米国では既に実施している、税還付額はまだ少ないが生活ができる額だけ税還付すればBIになります
米国の税制EITCの納税額=給与全額×累進税額ー還付税額
納税額がマイナスになればその分現金が支給される。
サラリーマン対象だが、米国では課税最低限以下の低所得者には全員現金が支給される
課税最低限は日本より高いのにですよ。

税還付は全ての人に同額なので、BIと同じなのです、

「税の集め方使い方日米比較」より


13. 2011年11月26日 11:23:12: XLqmdsw16c

>>05 さん

>足りてる人にまで配ることはない。

ベーシックインカムとは、これまでの社会保障の考え方と根本的に異なります。
どういうことかというと、

「国家がいかなるときでも国民の最低限の生活を保証する」べきという構想を
体現する手段の一つなんです。

これまでの社会保障制度と云うのは、必要云々は全て役所が判断していました。
だから本当に必要な所には配られず、非常に不公平で正義はありませんでした。

ベーシックインカムが導入されると、何があっても支給されるのですから、
そのような問題は起こり得ないのです。

もちろん、それさえあれば済むというように考えているのではありませんが、
その簡単にできそうでできないことがこの制度には一杯詰まっているのです。

だから、実は万人に足りてないのだという発想は間違いではないのです。
これは国家が国民に対して平等に行うべきことなのです。

これまで国家があってよかったと思えることはいくつあったでしょうか?
いかなる時も全然国民の役に立っていない様な気がします。

フランス革命が民主主義を広げたなんて嘘っぱちだ!というような事ばかりです。
BIの導入によって、そのおかしさが少しは解消されるような気がします。

BIは決して貧困に対するその場しのぎの対処療法ではないのです。
BIという制度自体が、一つの思想を体現する意味を持っているからです。

導入すれば、国家と国民の関係は少しつづ変わって行くことでしょう。


14. 2011年11月26日 11:24:08: P37tBmePYc
財源を税金とかいう人ってベーシックインカムの提唱者C.H.ダグラスの理念をまったく理解していないのですが。

15. 2011年11月26日 11:35:51: XLqmdsw16c

>>06 さん

>BIの財源はどうするのだろう。
>日銀が必要なだけの紙幣をすればいいのか。 これで問題解決だ。

もちろんそれをしてくれたら手っ取り早いのですが、
復興国債引き受けさえしない日銀のことなのですから、

そうしないばかりか、政治家と官僚がそうさせないことは目に見えています。

今の日本は流通せずに留まり続けるお金がいっぱいあります。
これは当然のことです。デフレに陥ってるのですから、

下手にお金を手放さない方が相対的に得をすることが分かっているからです。
ベーシックインカムを導入するにあたって、財源論は色々出ていますが、

個人的に最も有効なのは所得税の3割分をそのまま充てるという案です。
これを聞いて驚かれる方もおられるでしょうが、心配いりません。

まず低い所得者層には負担が重くなるかと言えばそういうことはありません。
なぜなら、導入すれば(一人につき)毎月7万円が入ってくるからです。

確かに一人世帯の国民にとっては少ないといえるのかもしれませんが、
働けると判断される人にどそういう保証はいままでに無かったことであります。

また、BIを導入することによって年金は解体、生活保護は廃止できるのですから
これまでの必要な財源にそのまま上乗せされるのが無いどころか量が減ります。

消費税案などがありますが、田中康夫議員が言っているように
日本の消費税は欠陥制度そのものでしかなく、実質中小企業負担になっています。

消費税という制度自体を見直さない限り、適用するのは非現実的だと思いますね。
BIは社会主義だという人がいますが、全くその通りではありません。

BIというのはむしろ修正資本主義の最終版のようなものであり、
現行におけるデメリットを排除しメリットを拡充させるような制度です。

財源は国民一人ひとりが考えてゆくのがいいと思いますね。


16. 2011年11月26日 11:45:56: XLqmdsw16c

>>07 さん

>働かなくても暮らしていける収入が得られれば、誰が働くの?
>働いて得た金は半分以上取られちゃうんでしょ!

税源を所得税にするなら、労働による収入以外からも十分取れますよ。
また、働かなくても暮らしていけるという人は現実的に少ないでしょう。

一人につき7万円くらいと考えられていますから、ある程度は保証されています。
しかしそれに満足をして、仕事を一斉にやめてしまうというのは考えにくいです。

そもそもお金の為だけに働いているのではないという人が多いでしょう。
導入されれば簡単にやめてしまえるような状況があるとすれば、

それは現在の状況がよほど歪んでいた証拠となります。
また、そういう現象は社会にとって決して悪いことではないでしょう。

BIを導入すると賃金奴隷が実質解放される訳ですから、
ブラック企業はどんどん減っていくことが考えられます。

待っていても企業に求人がやってくるという不条理な状況はなくなる訳です。
つまりそれは何を意味するかと云うと、

実際にいま働いている人、そして働き続ける人の環境も改善されるという事です。


>こんな妄言はやめてください。ただのドロボーです、これは。
>国家にお金を預けて再配分??、国家に預けた時点で公務員たち(家産官僚)が勝手にピンハネして、使っちゃうでしょ!

BIという制度を導入することによって、国家に預けるという概念そのものが
なくなることだってあります。ストックが目的ではないからです。

これによって国民経済が今よりかは健全化するのは自明だと思うのですが。


17. 2011年11月26日 11:51:46: XLqmdsw16c

>>08 不思議空間さん

>そもそも、生活保護を受けず働く人がいるからこそ生活保護の財源があるのです。
>働く人がいなければ生活保護だろうがベーシックインカムだろうが財源はありません。

BIを導入したからと言って、働く人が居なくなる訳ではないと思うのですが。
実際に、あなたのケースで考えてみてください。

それに、働く人がいなければ税金は取れないのだというのも間違っています。
宗教法人からは1円も取っていませんし、現行制度の方に問題があるのです。

BIというのは国家が国民の生活を平等に保証するものです。
本当に、「財源が無いから導入できない」というなら放っておいても大丈夫です。

あなたはBIという思想自体は否定されていないのでしょうから。


18. 2011年11月26日 15:47:40: uKFoqoJusE
BIで働く人がいなくなると言う意見もありますが、お金持ちでも働いている方は多いのです。
仮にいなくなり、
求人倍率が1以上になれば支給金額を減らしても良いですね。



19. フシギ空間 2011年11月26日 18:06:03: OmtZW.QhVGmO2 : XVDr9tiRd2
16氏
>税源を所得税にするなら、労働による収入以外からも十分取れますよ。
資産運用でお金を稼ぐ人はいますが、
労働している人がいるからこそ資産運用で稼ぐことができるのですがね。

>また、働かなくても暮らしていけるという人は現実的に少ないでしょう。
求人がなければ働く場所がない。ところがBIは生活の保障はできない。
つまりBIは導入しても誰も救えないということになりますね。

17氏
>BIを導入したからと言って、働く人が居なくなる訳ではないと思うのですが。
思うでは意味がありません。
具体的にどの程度の人数が20年、30年と働く意欲を失わないか、
また、どの程度のレベルで就労するか。
そのデータ無くして、ただ「思う」では民主党のマニュフェストと変わりません。

>実際に、あなたのケースで考えてみてください。
衣食住が保障されるのであれば働かなくなるでしょうね。
当方、基本怠け者なので。

>それに、働く人がいなければ税金は取れないのだというのも間違っています。
>宗教法人からは1円も取っていませんし、現行制度の方に問題があるのです。
宗教法人はどこからお金を取っていますか?
働く人や資産家からですね。働く人がいなければ当然、宗教法人も収入が無くなるのですから、
宗教法人からの税金は期待できなくなります。

>BIというのは国家が国民の生活を平等に保証するものです。
>本当に、「財源が無いから導入できない」というなら放っておいても大丈夫です。
なにが大丈夫なのかわかりませんが。

>あなたはBIという思想自体は否定されていないのでしょうから。
思想は否定していないかも知れませんが、現実的に実行不可能という意味で否定してます。


heiwatarou氏
>BIで働く人がいなくなると言う意見もありますが、お金持ちでも働いている方は多いのです。
前後の文章に相互関係はありませんね。只の論点ずらしです。
「生ごみ収集はしてもらわないと困ると言う意見もありますが、
 街中に住んでいる人でも生ごみを堆肥化する方は多いのです。」
あなたの言ってるのはこういうことです。

>仮にいなくなり、求人倍率が1以上になれば支給金額を減らしても良いですね。
さて、支給するお金はどこから出てくるのでしょうか?
と書くと論点ずらししかしてこないですよね。


20. 2011年11月26日 20:10:44: XLqmdsw16c

>>19 不思議空間さん

>>税源を所得税にするなら、労働による収入以外からも十分取れますよ。
>資産運用でお金を稼ぐ人はいますが、
>労働している人がいるからこそ資産運用で稼ぐことができるのですがね。

「稼ぐ」以前の問題として、徴収の対象は多岐にわたっているはずです。
つまり労働というものとお金というものは別次元に存在している訳です。

「お金があればそれが完全に労働の対価に相当するものとなっているといえるか」は、また違う話なのです。

簡単なことです。お金を刷ったら労働したことになりますか?
いいえ、なりませんよね。私はそういうことを確認しているに過ぎないのです。

労働が無くなってもお金が消える訳ではないし、
お金が無くなったように見えても労働したことが無くなる訳ではありません。

また、頑張った分がそのまま「稼ぎ」になっているなどというはずがない。
そういう論理は、社長の給料が馬鹿なほど高いのも合理的なんだと云う風に
自身やその側近、仲間らが説明するようなことでしかありません。

もちろん、労働が無いとお金に価値がないという考えもあるでしょう。
しかし、「地域通貨」の例で想定してもらっても分かるように、

それを発行する時点では労働とは全く関係が無いと言っても過言ではありません。
地域通貨は、街中で使われることによって意味をなすのです。

BIがきっかけでお金が留まり続けるような現状が少しは良くなるでしょう。
そうなれば在るべきところになかった雇用が必ず出現します。
日本の場合は特にそうなんです。

必要なところにお金が無いせいで不況から抜け出せないのです。
お金を使えば使うほど得をする社会というのが健全であって、

お金を使わずに貯め込むほど得をするようではいけないと私は思います。

ゼニと労働は、まったくべつの話だってば
http://kagiwo.blog18.fc2.com/blog-entry-354.html


>>また、働かなくても暮らしていけるという人は現実的に少ないでしょう。
>求人がなければ働く場所がない。ところがBIは生活の保障はできない。
>つまりBIは導入しても誰も救えないということになりますね。

BI導入後には、雇用情勢は良くなると思います。
今の日本社会では、お金が無くて仕方無く働いている人が結構おられるからです。

最低限でも生活できることが保証されているというようになれば、
人々はお金を稼ぐ事ばかりに関心を寄せなくなります。

お金以外に関心が向くという余裕があれば、結果的に失業率は下がるでしょう。
働いて生きていけるという理由で生活保護が受けられない人が一杯おられます。

そういう人たちの就職の機会も増えてゆくことでしょう。
なぜなら、BI導入後に転職・退職・開業する人が少なからずいるからです。

この世の中、現実的にお金があれば食べ物には困らず生きていけるのですから、
導入しても「誰も救えない」というのは間違っているといえるでしょう。


>>」ツ」ノを導入したからと言って、働く人が居なくなる訳ではないと思うのですが。
>思うでは意味がありません。
>具体的にどの程度の人数が20年、30年と働く意欲を失わないか、
>また、どの程度のレベルで就労するか。
>そのデータ無くして、ただ「思う」では民主党のマニュフェストと変わりません。

社会実験として海外でいくつか行われているので、ご自身で調べて下さい。
そもそも、官僚がBIを検討したことが一度もないこの状況で、

いきなりそういうデータを採るという段階にまでいけるはずがありません。
まずはBIという考え方があるのだということを知らせるべきです。

実際に導入してみないと分からないことだってあるでしょう。
年金だって軍資金確保のために創設されましたがそれが今では平和の象徴です。
そういう捉え方の変化をすると、誰が予測していたというのでしょう。

一度やってみていけないと判断したのならやめることだってできます。
BIというのはそういう制度なのです。取り返しのつく制度なんです。

逆に聞きますが、BIを導入してどういうデメリットがあるか教えて下さい。
もちろん、現在のところ分かっていない側面もいろいろとあるでしょう。

しかし、介護保険導入の場合は国民との間で特に検討もされないまま、
当たり前のように導入されたのにBIの場合は別だ、というのは変な話です。

そんなに悪い影響はないと私は考えておりますが、
認められないのならデメリットを詳細に提示してもらいたいものです。


>>実際に、あなたのケースで考えてみてください。
>衣食住が保障されるのであれば働かなくなるでしょうね。
>当方、基本怠け者なので。

そうですか。ただ実際に導入された時に考えるとまた違う事もあるかと思います。
それと、働かなくなることがそんなに問題になるとは思いませんね。

仕事をやめるとは言ったって、生きている限り他者と関わっているのですから、
どこかで人間は「労働」をしていることになるのです。

賃金のもらえない「労働」が、この世から一斉に消えたらどうなるでしょう。
考えられませんよね。私たちはそういう見えない労働に頼って生きているんです。

そういう人たちに正当な報酬を与えようという考えも確かに存在しているのです。

BIというのは、生きていることを労働として認める価値を伴うものなのです。
「自分の労働力を商品にしたくない」という人の願いだって叶うかもしれません。


>>それに、働く人がいなければ税金は取れないのだというのも間違っています。
>>宗教法人からは1円も取っていませんし、現行制度の方に問題があるのです。
>宗教法人はどこからお金を取っていますか?
>働く人や資産家からですね。働く人がいなければ当然、宗教法人も収入が無くなるのですから、
>宗教法人からの税金は期待できなくなります。

財産というものがある限り、財源はなくならないのです。
単純に考えても「財産税」という構想だってある訳ですし、
今の日本には明らかに万人が食べて暮らしていける以上の資産が一杯あります。

「お金」というものは社会の共有財産ですから、その在り方を決めるのは
実際にそれを手にしている人たちばかりであってはいけませんよね。

「働く人が居なくなれば…」としきりにおっしゃいますが、
先ほどにもいたようにBIの導入によって雇用の情勢は確実によくなります。

今の日本では、国民の生活の場にお金が不足していることによって
そこに在るべきはずの雇用や設備投資が全然ないのであって、

どうなっても生きていけるという保証があればできることだって一杯あるのです。

変な話ですが、生命保険というのは人が死ぬことによってお金になるのですが、
BIというのは「生きているという労働」への報酬とも言えますから、

生き続ける事によって、何か新しいものを生み出す造り出す機能を果たすのです。
当然、自殺者も減ることでしょう(死ねば損をすることになるからです)。

BIはそういう人間の本来の在り方を取り戻す役割もしっかり担っているのです。


>>」ツ」ノというのは国家が国民の生活を平等に保証するものです。
>>本当に、「財源が無いから導入できない」というなら放っておいても大丈夫です。
>なにが大丈夫なのかわかりませんが。

いえいえ、日本には財源となるべき資産がゴロゴロ転がっているからです。
そこらじゅうに溢れていますよ。それでも財源が無い、といいたいのなら、

せめて「宗教法人税」のない現状と、「大企業の7割が法人税を納めていない」
現状を行政によって改善されてから言えばよいと思うのです。


>>あなたはBIという思想自体は否定されていないのでしょうから。
>思想は否定していないかも知れませんが、現実的に実行不可能という意味で否定してます。

可能ならばそれでいいんですよね。
だから放っておいても心配は無い、と云う意味です。

あなたが一体なにを心配されているのかが私にはよく分かりませんでした。


21. 2011年11月26日 20:56:54: 6kuobrWeYc
>働かなくても暮らしていける収入が得られれば、誰が働くの?
>働いて得た金は半分以上取られちゃうんでしょ!

「働く」には単にお金を得る手段以上の意味があるだろう。
自分の技能を磨き、それを生かせることの喜び。
個人的趣味ではできないような、しかし関心のある問題に関われる楽しみなど。

>こんな妄言はやめてください。ただのドロボーです、これは。
>国家にお金を預けて再配分??、国家に預けた時点で公務員たち(家産官僚)が勝手
>にピンハネして、使っちゃうでしょ!

このごろ流行の単なる「役人」嫌いれべるの発言。

ならば年金、失業保険、公的医療保険もやめるか?
そんなこといっていたら社会保障や再分配はできないよ。

公務員の金の使い方を監視するのは市民の役目だろう。


22. フシギ空間 2011年11月26日 21:39:34: OmtZW.QhVGmO2 : XVDr9tiRd2
20氏
>「稼ぐ」以前の問題として、徴収の対象は多岐にわたっているはずです。
では、その多岐のものを数例挙げてくださいな。
おそらく労働の対価としてのお金が全く関与しないものはないはずですが。

>つまり労働というものとお金というものは別次元に存在している訳です。
上記のとおり別次元には存在していません。
>簡単なことです。お金を刷ったら労働したことになりますか?
あなたが言うようなただの印刷物はお金ではありません。
あなたが刷った子供銀行券は社会では通用しないですよ。

>地域通貨は、街中で使われることによって意味をなすのです。
地域通貨は、発行する地域がその価値を保障しないと意味がありません。
結局は財源による裏付けが必要なのです。
紙幣を刷ればそれで解決と思っているのでしたら大間違いです。

>お金を使わずに貯め込むほど得をするようではいけないと私は思います。
貯め込むほど得をするようなら金利は下がらないでしょうね。

>今の日本社会では、お金が無くて仕方無く働いている人が結構おられるからです。
それは、とりもなおさずお金があれば働かない人が結構おられるということですが。

>お金以外に関心が向くという余裕があれば、結果的に失業率は下がるでしょう。
就業しない率が上がるわけですね。

>この世の中、現実的にお金があれば食べ物には困らず生きていけるのですから、
>導入しても「誰も救えない」というのは間違っているといえるでしょう。
財源が無ければ、支給額は減ります。
あなたのいうようにただの印刷物で増やすことは可能ですが、その対価として物の値段は上がります。
また、ただの印刷物を増刷し続けて支給して生活保障できれば誰も働きません。
誰も働かないということは購入する物品も生産されません。
結局「誰も救えない」のです。

>一度やってみていけないと判断したのならやめることだってできます。
>BIというのはそういう制度なのです。取り返しのつく制度なんです。
どんな制度でも大抵は取り返しはつきます。
消費税80%とかにしてダメだったとしても取り返しはつきます。
取り返しがつくからと言って軽々しくやっていいものと悪いものがあります。

>逆に聞きますが、BIを導入してどういうデメリットがあるか教えて下さい。
就業意欲の低下。この一点で十分です。

>それと、働かなくなることがそんなに問題になるとは思いませんね。
問題ですよ。購入する物を生産させる人も流通させる人もいなくなるわけですから。
そういう人だけ働かせるという働かない人にとっ夢のような話が現実的に可能と思いますか?

>財産というものがある限り、財源はなくならないのです。
>単純に考えても「財産税」という構想だってある訳ですし、
国内生産で全て賄える国なら、鎖国も可能ですが、日本はそうではありません。
財産は減っていきます。財源は有限です。

>先ほどにもいたようにBIの導入によって雇用の情勢は確実によくなります。
雇用の情勢が確実によくなるというのは、あなたの想像でしかありません。
また雇用情勢が良くなったとしても、働かないのであれば同じことです。

>今の日本では、国民の生活の場にお金が不足していることによって
>そこに在るべきはずの雇用や設備投資が全然ないのであって、
>どうなっても生きていけるという保証があればできることだって一杯あるのです。
BIは制度的に、どうなっても生きていけると保証できない制度です。
まぁ、どんな制度であってもそうでしょうが。

>変な話ですが、生命保険というのは人が死ぬことによってお金になるのですが、
>BIというのは「生きているという労働」への報酬とも言えますから、
生命保険は掛け金を払っているわけですが、その掛け金はどうやって支払っているのでしょう?
労働の対価としてのお金が掛け金の原資です。
「生きているという労働」への報酬ではありません。
掛け金払わずに死亡保険金がもらえると信じ切っているなら、考え方を改めてくださいね。

>いえいえ、日本には財源となるべき資産がゴロゴロ転がっているからです。
>そこらじゅうに溢れていますよ。それでも財源が無い、といいたいのなら、
売れればね。

>せめて「宗教法人税」のない現状と、「大企業の7割が法人税を納めていない」
>現状を行政によって改善されてから言えばよいと思うのです。
それは改善してもらいたいですね。特に宗教法人の○○会館がポコポコ出来上がって
いくのを見ると、そう思います。
それはさておき、労働が関与しないお金は存在しないことは理解されたようですね。

>あなたが一体なにを心配されているのかが私にはよく分かりませんでした。
一つ心配になりました。
BIとか主張される人って、根拠のない楽観主義が過ぎることを。


23. フシギ空間 2011年11月26日 21:48:07: OmtZW.QhVGmO2 : XVDr9tiRd2
21氏
>「働く」には単にお金を得る手段以上の意味があるだろう。
>自分の技能を磨き、それを生かせることの喜び。
>個人的趣味ではできないような、しかし関心のある問題に関われる楽しみなど。
世の中には、人が嫌がる仕事も多いのですよ。
誰もが理想的な仕事ばかりしていれば社会は回りません。

>ならば年金、失業保険、公的医療保険もやめるか?
>そんなこといっていたら社会保障や再分配はできないよ。
できないですね。
公務員とか官僚という名前でさえなければ、同じような組織が運営しても満足なんでしょうね、きっと。


24. 2011年11月27日 00:54:46: mxSXSApKu6
本来、人が嫌がる仕事は相当な給料を払うべきでした
ところが、求職難から安く抑えられているのが現状です
BIが現実化すると、そういう仕事をする人が恵まれるでしょう

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