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古賀茂明の改革派経済論 前段
http://shunminchawa.seesaa.net/article/236596181.html
春眠茶話
古賀は渡辺喜美行政改革担当相のもとで進められていた公務員制度改革で官僚の特権を剥奪しようとしていたとき、改革派官僚として一部のマスコミから注目された。公務員制度と公共事業に批判的な立場をとるジャーナリストの目にとまった。
ただ、古賀が今のように有名になるきっかけとなったのは、民主党政権ができて、公務員改革から古賀が外されたことだろう。
民主党政権が官僚主導に寝返ったことと合わせて古賀外しが報じられ、仙石官房長官の強権手法もおもしろおかしく報道された。
これまで私は、古賀は官僚なのになぜ自らの特権・利権を剥奪することになる官僚制度改革に熱心なのかよくわからないところがあった。
官僚改革をするように見せかけながら、最後の落とし所では結局官僚利権を温存するのではないかとの懐疑もあった。
過去にも行政改革が高らかに謳われながらも、官僚の焼け太りで終わることばかりだったので、古賀の改革派官僚というレッテルはたぶんマスコミが国民の注目を惹くための宣伝コピーのようなものなのだろうとの思いがどこかにあった。
穿った見方かもしれないが、退職時の経産大臣との騒動も退官後に自身のメディア活動を有利に運ぶための宣伝活動なのではないかとさえも思っていた。
古賀が退官前に内心で退官をほぼ固めたとき、テレビで自分がやっていきたいことを話したことがあった。
国民の利益になるような制度改革を進めたいのだという。重点分野として、医師会が既得権益を持っている医療、農協が独占的に農業利権を占有している農業、そして、国家統制下にある電力業界を挙げていた。
電力については、巷間よく言われているように発送電分離と電力自由化を進めるということで、国民も納得している。
ところが、医療と農業の改革と聞くと、たとえ自由化によって経済成長可能な分野だと説得されても、小泉・竹中改革のときの新自由主義の亡霊が甦ってくるような印象を持つ国民も多い。古賀のいう改革とは格差社会を広げることか、との反発も生まれよう。
実際、10月20日に講談社主催で開かれた講演会では古賀の考える農業改革として農業の株式会社化に触れており、農業に参入する企業の例として三菱という名前を挙げていた。もちろん、あくまでも喩えとして三菱を挙げたのであって、どんな民間企業でも参入できるようにしたいとの思いの表れだろうが。
また、医療分野でも、古賀は株式会社の参入を望んでいる。
古賀は、医療、農業の株式会社参入で、日本の経済成長を後押しし、国民には廉価で質の良いサービスが提供できるようになると考えているようだが、古賀の株式会社化という言葉の裏には大企業優先の思想が見えて、辟易してしまう者も少なからずいるだろう。
それでは、改革派官僚として、古賀は身を捨てて国民のために働いてくれていたと思っていた人々は古賀に騙されたのだろうか?
(後段に続く)
以下の後段をご参照いただきたい。
http://shunminchawa.seesaa.net/article/236597179.html
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