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「デモ隊が攻撃するまでもなく、市場がウォール街をいさめている」:金融業界の首切りブームを利用したガス抜き
http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/228.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 11 月 19 日 23:15:54: Mo7ApAlflbQ6s
 


日経新聞に連載されているウォール街をネタにしたコラム的記事である。

 途中までは、「当初は巨額の稼ぎを上げるが、いずれ大きくつまずく。結局、税金を使った救済や景気低迷で国民が尻ぬぐいさせられる。そんな現象が「どの金融危機にも通ずる」」というような阿修羅の投稿であってもおかしくない内容である。

 ところがオチが良くない。
 米国や欧州で吹き荒れている金融業界の首切りをもって、「デモ隊が攻撃するまでもなく、市場がウォール街をいさめている形だ」と結んでいる。

 市場がウォール街を諫めているといっても、億ドル単位の所得がある金融家は、金融危機につながるビジネスモデルで荒稼ぎをしてため込んだ富を吐き出したわけでもなく、国民にケツを拭いてもらった後でさえ、非難を浴びても蛙の面に小便で莫大な所得を手に入れ続けている。

 日本でも年収1億以上を稼ぐディーラーがいるが、金融家の稼ぎに較べれば子どものおもちゃ代でしかなく、金融家が自分たちの利益のために高給取りを含む従業員を解雇したことをもって、「市場がウォール街をいさめている」というのはチャンチャラおかしい話だ。
 恥ずかしくなるようガス抜き記事である。

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デモより早い市場の答え

 「市民を殴るとは何てやつらだ」警官ににじり寄る男性ら。「向こうに行きなさい」。完全武装の警官らも負けじとにらみ返す。17日午後、ウォール街近くの路上。デモ参加者が拘束され搬送された直後のことだ。

 冷たい霧雨が降り続けたこの日、ウォール街は険悪な雰囲気に満ちた。反格差を叫ぶデモは、行動範囲をニューヨーク証券取引所や地下鉄に広げ、大量の逮捕者を出した。取引所に通じるウォール街の入り口には検問が設けられ、警官が通行者に身分証明書の提示を
求めるものものしさだ。

 15日未明、市当局が拠点のズコッティ公園からテントなどを強制排除したのを機に攻撃的になったデモ。今後の展開は読みにくいが、ウォール街をめぐる世間の議論が深まったのは間違いない。

 まず「過剰な収益追求が金融危機を招き、そのツケを国民に負わせた」との主張。これに関して「利益独占とリスクの社会化」との経済学者らの言葉が身近になった。
 つまり少数の銀行家らが高リスク・高リターンの取引に多額の資金を投じる。当初は巨額の稼ぎを上げるが、いずれ大きくつまずく。結局、税金を使った救済や景気低迷で国民が尻ぬぐいさせられる。そんな現象が「どの金融危機にも通ずる」と指摘するのは、元国際通貨基金(IMF)主任エコノミストのサミュエル・ジョンソン氏だ。

 「格差拡大」とウォール街との関係はどうか。国の格差の度合いを示す「ジニ指数」をみても、米国は1960年代後半から直近まで格差が一貫して広がった。この間、国内総生産(GDP)に占める金融分野の報酬と利益の合計額は3%から7.6%に上昇。金融部門が成長を加速した面はあるが、社会一般をしのぐ稼ぎを上げていた。コロンビア大のステイグリッツ教授は「やたらともうかる金融分野に優秀な人材が偏るなど資源配分をゆがめた」と話す。

 ただ、それも過去の話。直近でもバンク・オブ・アメリカが3万人、シティグループが3000人のリストラを決定。残った人々の報酬も減り続ける。経済学者なら肥大化した金融部門の調整と呼ぶだろうか。デモ隊が攻撃するまでもなく、市場がウォール街をいさめている形だ。
(ニューヨーク=西村博之)

[日経新聞11月18日夕刊P.3]
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米欧金融 人員削減急ぐ シティ3000人・バリバ1400人
欧州危機 打撃一段と

 【ニューヨーク=蔭山道子】米欧の金融機関が人員削減を加速させている。約3万人を削減する米バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)に加え、米シティグループが約3000人、仏BNPパリバも約1400人を削減する可能性が出てきた。欧州債務危機による金融市場の動揺がさらなる打撃となって足元の収益が伸び悩んでいるのに加え、金融規制強化で収益力が長期的に低下する可能性が高いためだ。

 複数の欧米メディアは16日、シティが機関投資家向け証券業務を中心に全従業員の1%に相当する約3000人の削減を検討中と報道。シティも「コスト圧縮策の一環として、幾つかの業務で人員削減を進めている」との声明を発表した。
 7〜9月期決算が赤字となったゴールドマン・サックスも7〜9月期中に約1300人を削減。
住宅関連の損失処理が続くバンカメも今後数年間で全従業員の1割にあたる3万人を減らす。米雇用コンサルティング会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国内の金融機関の人員削減規模は年初から10月末までで5万4500人と前年同期の2倍を超す。
 欧州ではクレディ・スイスが今月、1500人の追加削減を発表。従来計画と合わせた削減規模は全従業員の7%にあたる約3500人となる。オランダのINGグループもフルタイム勤務の従業員と契約社員、合わせて2700人の削減を発表。「コスト削減へさらなる努力をせねばならない」 (ヤン・ホメン最高経営責任者=CEO)と厳しい認識を示す。
 8月に約3500人の削減策を発表したスイスUBSは17日、不正取引が発覚した投資銀行部門の再建策を発表。同部門の削減規模は従来計画から新400人増える見込みだ。
 金融市場低迷が長引くなか市場取引部門や投資銀行部門の業績が振るわない。さらに、投資家は米金融大手に対しても、欧州国債保有による影響への警戒感を強めている。欧米系格付け会社フィッチ・レーティングスは16日付リポートで、米金融大手が欧州国債の保有で「打撃を受けるリスクが高まっている」と言及。格付け見通しを変更する可能性も示唆した。

 金融規制改革を受けた事業構造の見直しも、収益力低下につながる可能性が高い。貿本規制が強化されたり、実入りの良い高リスクの取引業務が制限されたりするためだ。バークレイズ・キャピタルの銀行アナリスト・チームは「市場取引業務は長期的な構造変化に直面している」と指摘している。


 

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コメント
 
01. 2011年11月19日 23:49:38: j8DlsR41DQ
http://satehate.exblog.jp/17109766/

この中に『中ほど』毎度お馴染みのイルミナテイカードがあります。

演目として、ちゃんとウオールストリートの暴動のカードも用意されてます。

nwoの20年以上前からのアジェンダですよ。計画とうり全部自作自演の家畜牧場です。

すべて事前に予定を発表して行ってますよ。


02. あっしら 2011年11月20日 00:28:13: Mo7ApAlflbQ6s : DvLZNEv2EI

失礼しました。
二つ目の記事の出所を明記していませんでした。

一つ目と同じで、[日経新聞11月18日夕刊P.3]です。


03. あっしら 2011年11月20日 03:41:16: Mo7ApAlflbQ6s : DvLZNEv2EI

排除に反発、抗議激化 「非暴力」から変質 経済論争には一石

 経済格差の是正などを求めるウォール街のデモが17日で2カ月を経過した。デモ隊はニューヨーク市当局が15日、拠点の公園からテントなどを強制排除したことに反発し、活動を激化させている。

 ◆引くに引けず

 「雪が降ったら凍えろというのか。運動は続ける。もう引けない」。鉄柵で封鎖された拠点のズコッティ公園の横で15日夕、無精ひげの20代の若者は怒りをあらわにした。公園で寝泊まりしていたが、追い出された。
 その思いはデモ参加者に共通する。17日には、ニューヨーク証券取引所や地下鉄の封鎖を目指した抗議を行い、交通妨害や警官との小競り合いで300人を超える逮捕者が出た。
 参加者の一人でニュージャージー州に住むカワイーフ氏(29)は、部品工場で働く2児の父。「親族や友人も住宅ローンのため何人も破産した。銀行経営者はもうけ、格差は広がるばかりだ」とこぼした。
 「非暴力」を掲げたデモは変質。バリケードの破壊や警官との衝突を自慢する若者も目立つ。市民からは「交通を妨げるのは迷惑だ」などの声も上がり、行動次第では支持を失う可能性もある。
 デモは今後、どこに向かうのか。政治・外交の著名な文筆家で、デモを観察してきたジョージ・パッカー氏は容易にはおさまらないとみる。

 同氏は15日、ニューヨーク市で開いた討論会で「大銀行が金融危機を招きながら、急回復した記憶は新しい」と指摘。格差拡大も景気低迷で論点に急浮上したと分析した。大統領選前年というタイミングもあって「デモがマッチを擦り、火が付いた」と語った。

◆大統領選への影響注目

 ただ、デモが政治運動に直結するかについては、懐疑的な声が多い。
昨年の米中間選挙で存在感を示した保守派の茶会党(ティーパーティ⊥と違い、組織や資金の後ろ盾や、一貫した主張を欠いているためだ。一方で、デモがすでに一定の政治的役割を果たしたとの声もある。

 ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマン・プリンストン大教授は最近のテレビ番組で、歳出削減ばかりが議論され、金融危機を起こした銀行経営者の責任追及などが忘れ去られていたと指摘。「これらの課題を論争の中心に引き戻しただけで大きな貢献だ」と述べた。

 保守派の論客は反撃に出ている。格差拡大は規制の失敗や税制など再分配政策の失敗が原因でなく、「グローバル化や米経済の相対的な地位の低下が大きな理由」 (元財務次官補でピーターソン国際経済研究所のゲイリー・ハフバウアー氏)といった具合だ。
 規制や政府の介入を強めるか否か。税制を手直しすべきか。大統領選の経済論戦への影響もにらみ、全米がデモに改めて関心を寄せている。
(ニューヨーク=西村博之)

[日経新聞11月19日朝刊P.6]


04. 2011年11月20日 23:18:09: EqkRvzYkeU

ありがとうございます。 本当、ガス抜き記事ですね・・ 

3年前にベイルアウトされた「潰すに潰せぬ大銀行」から、ローカル銀行や信用組合に預金を引き移そう

という「Bank Transfer Day」がありましたが、多少とも「首切りブーム」に荷担したものでしょうか。

世界に広がりつつある「 OWS(ウォール街占拠)運動」ですが、興味深いことは、反戦や環境を始めと

する各種運動がみな合流して、社会問題の源である経済の牙城ウオール街に向っているという事実です。

ですから、この OWS 占拠運動は、近年最重要な出来事と言えるのではないかと、私は思います。

最初は懐疑的に見ていました。しかし、発端はどうであっても、愈々始まったわけですから・・・



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