http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/205.html
Tweet |
ギリシャが生け贄で、イタリアがショック・ドクトリンという流れのなかで、ユーロ加盟国の財政主権が奪われていくようだ。
通貨ユーロを導入した“ユーロ帝国”を確立させるためには、外交や軍事はともかく、財政を属国からはぎ取らなければならない。
財政自主権は、国家主権の根幹に関わる問題であり、“平時”であれば、諸国民の猛反対にあい実現できなかったはずだ。
そのために利用されたのが、ほとんど行き詰まっていたギリシャであり、プライマリーバランスが黒字でありながら象徴として市場で血祭りに上げられたイタリアであり、その余波としてほとんどの国の国債利回りの上昇である。
次の政策は「ユーロ共通債」構想で、これをエサに、さらに加盟国の財政主権が奪われていくことになるだろう。
「ユーロ共通債」を発行して各国の財政赤字を補填する仕組みにするのなら、否応もなく、財政を一元管理に近いかたちにせざるを得ない。
==========================================================================
赤字国予算編成 EU介入の法案 欧州委発表へ
【ブリュッセル=瀬能繋】欧州連合(EU)の欧州委員会は23日、過剰財政赤字を抱えるユーロ導入国の予算編成にEUが介入する法案を発表する。赤字国が財政再建を着実に実行するための監視強化が目的。EU共通の財政ルールである安定・成長協定(財政協定)改定に続く財政規律強化策の柱となる。欧州議会などでの審議が年内にも始まる見通しだ。
バローゾ欧州委員長が16日に仏ストラスブールで開いた欧州議会で明らかにした。安定・成長協定が定めた「財政赤字の国内総生産(GDP)比率3%」という基準を上回るユーロ導入国が対象。欧州委によると、2012年はユーロ圏17カ国のうち12カ国が違反国となる見通しで、法案成立後は大半の国の予算編成に影響を与えそうだ。
[日経新聞11月17日夕刊P.1]
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。