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イタリア国債のデフォルトで…世界はこうなる!
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111117/dms1111170804000-n1.htm
2011.11.17 2011「日本」の解き方 :夕刊フジ
イタリアの10年国債利回りは一時、7%台まで上昇し、ベルルスコーニ首相が辞任する事態となった。
後任には、国際的な知名度が高く市場の信認も厚い経済学者のマリオ・モンティ元欧州委員が就いた。同氏は、ノーベル経済学賞を受賞したトービン・エール大教授の教え子であり、その知的厳格さから「スーパーマリオ」と呼ばれているそうだ。
イタリアの名目GDPは1・6兆ユーロ(約170兆円)で、ヨーロッパではドイツ、フランスに次いで第3位、世界でも第7位の経済大国だ。もっとも債務残高は1・9兆ユーロ(約200兆円)もあり、国の安心度を示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のレートは5%を超えている。
もしイタリア国債がデフォルトすると、ドイツやフランスもユーロを支えられずに通貨体制としてのユーロがもたなくなる。その場合、ユーロに意味がなくなるわけだから、当然ユーロは暴落する。
そこまでいかなくても、イタリア国債の価値が下がると、ギリシャ以上のインパクトがある。やや極端であるが、イタリア国債を持っているということだけで銀行同士が疑心暗鬼になっていて、資金のやりとりができなくなるということもありえる。
日本の金融機関の経営も大変になる。というのは、イタリア国債の保有額は1兆円といわれているのだ。イタリア経済が弱くなると、イタリアへの輸出が多い中国、韓国などもダメージを受ける。そうなると、成長力の高いアジア地域への影響も無視できない。
ただ、最近の動きはやや過敏すぎる。6月頃まではイタリア国債の利回りは4%台だった。その後一時6%もあったが、すぐに5%台に戻っている。ギリシャ危機が現実化するにつれて、イタリアも問題視されるようになった側面がある。
ギリシャとともに問題といわれた「PIIGS」は、ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインだ。それぞれのCDSレートは、10・6%、5・3%、7・3%、53・6%、4・2%。圧倒的にギリシャが悪いが、イタリアよりポルトガルやアイルランドの方が深刻だ。この意味で、イタリアが問題になるのは経済規模もさることながら、政治的な話題が先行している感じだ。
なお、以前はギリシャと日本を同一視する論調が多く見られたが、最近はイタリアと日本が似ているとの論調も増えている。たしかに、似ている点もあるが、日本のCDSレートは1・1%とイタリアよりいい。さらに日本は自国通貨を持っている。かつて、財務省は「先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」と主張していた。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
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