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スペキュレーターは諦めない。 ギリシャとイタリアによる「政治的安定アナウンス」によって市場は沈静化かと思いきや、本日はスペインが「煽られている」。
スペイン10年利回りは6.1%をヒット。ユーロも同時に下落している訳だが、ここのところイタリアとフランスの話題が市場を賑わせ、スペインがノーマークになっていた。結果的にそこを突かれた形になる。EA(ユーロ・エリア)のここのところの展開を見ていると、利回りが高騰した後は、ちょっとした政治的混乱が生じ、そこに「メルコジ」が口先介入、新たな緊縮財政法案が議論される展開になっている。
しかしながら何度も言うように、現在の欧州ソブリン市場をリードしているのは各国のファンダメンタルズというよりも、悲観的センチメントである事は明白だ。その2つは繋がっているとは言え、適切なニュアンスとしてはそうなる。
スペイン政府はこのシナリオを予想していたはずだが、ある意味これはスペイン政府と投機筋の戦いではなく、★「ECBと投機筋の戦い」と形容する方が相応しい。なぜなら、ECBのSMPは8月からイタリアとスペインにフォーカスが当てられていたが、イタリアが7%を超えた時点で、SMPの矛先はそこに集中した訳であって、今回はその逆(スペイン)を突かれた形になるからだ。 ECBの買入規模のみをネットで比較した場合、11月第2週(11日まで)は、第1週(95.2億ユーロ)と比較した場合、半額(44.8億ユーロ)という事になるが、ここでそれは問題では無い。
6%をつついた段階なのでまだ何とも言えないが、何よりECB内部が、買い支えるとか買い支えないとかでガタガタな状況を考えても、投機筋からすると絶好の好機は続く事だろう。
スペイン市場に大きなスペースを作り出す為に、イタリアをつついた、なんて見方だって今ではできる。★「イタリア市場は本命=スペイン市場のダミーだった」という結果論だ。穴だらけの欧州を見ていると、どんな理由付けだって可能な訳で、このような投機筋のサイドチェンジ、「スペキュレーターの陽動戦術」は今後も継続されるはずだ。
CDS市場を確認すれば、スペインソブリン5年物CDSは前回紹介したように430bpsをプッシュしている。
8月4日にも429bp、9月22日には436bpをプッシュ、今まさに抵抗線に挑戦しようとしている事になる。ここを大きく抜けてくるようだと国債市場もユーロも(今までのように)歩調を合わせてくるだろう、そういう意味では目先スペイン市場には警戒感が必要だ。
★そしてスペインであろうがイタリアであろうが、その先にあるのはフランス。フランスは間違いなくターゲットにされている。
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