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http://archive.mag2.com/0000102800/20111114145000000.html
●オリンパスが証券投資の損失を隠していた問題で、同社が過去5年分の
決算を訂正する方針を固めたことが明らかになった。訂正する決算に関
わった2監査法人に12日までに監査を依頼した。
日本経済新聞 11月13日
●株式市場をダメにした「三悪」は何か
失敗の原因は何か。経済のパフォーマンスから文化的背景、さらには教
育問題まで論者の数だけ理由が挙げられそうだが、とりあえず独断と
偏見で、(1)経済の構造改革の遅れ(2)株主軽視の規制緩和(3)
証券文化を破壊したツケ――の3つに整理してみた。
日本経済研究センター主任研究員 前田昌孝
日本経済新聞 11月14日
★今日はオリンパス株がストップ高している。この記事が原因だ。
投資家がこの記事から「オリンパスの上場廃止は無い」と読んだからだ。
なぜだかお分かりだろうか。
上場が維持されるためには12月14日までに「第三者委員会の報告」
「過去の決算訂正・訂正有価証券報告書の提出(本来なら粉飾が始まった
年からゆえ20年分)」「今年度上半期決算の提出」を完了しなければ
いけない。もちろん、公認会計士の承認済みで。
物理的に無理だ。だから株価はずるずる下がっていた。
しかし、過去5年分の訂正を出すという事は、しかるべき筋から「5年
分で良いよ」という話があったことを示唆する。
しかも、それぞれの決算において不正を放置した監査法人をそのまま使う
わけだから、監査法人にもお咎めは無し、もしくは軽微なものとなろう。
これは、オリンパスの粉飾決算が明るみになった7月以降3ヶ月間放置
してきた東京地検、警視庁、証券取引等監視委員会、東京証券取引所が、
自らの罪を糊塗する必要があるからだ。
海外メディアの報道やFBIの動きから、彼らに非難されないように生贄
を作って仕事をしたとのポーズはとるだろう。
だが、これは今回話題のファンドの部分だけに限定し、それ以前にこの20
年間に粉飾に関わった人たちを20年前から一切合切あぶりだす事はしない。
なぜなら、今回だけでなく自分たちの過去の過ちを自らさらけ出すことだから。
日本の官僚は(証取のトップは天下り)無謬神話を維持しようと必死な
ことは、投資家でなくても知られているから、上記の筋書きは誰にも読める。
かくしてオリンパス株は上場を免れ、上昇するというわけ。
★証券部記者歴が長い前田さんの意見と違い、私は正しいディスクローズの
不在とルール違反放置する市場の仕組みが「日本の」株式市場をダメにした
のだと考える。
投資家の上場企業に対する信頼、市場を公正に運営するための監督者への
信頼が失われている状況で、虎の子を安心して預けられようか。
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