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ユーロ崩壊でどうなる?1ドル=50円に現実味
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20111112/zsp1111121158005-n1.htm
2011.11.12 ZAK×SPA!
★1ドル50円も!?ユーロ崩壊後の通貨秩序を大予想!
ギリシャ国債が暴落したことに端を発する欧州ソブリン問題は欧州金融危機を呼び、統一通貨ユーロの存在が危ぶまれている。ユーロが崩壊する可能性はあるのか? そのときドルは? 円は? 人民元は? 新たな基軸通貨の登場は? 通貨秩序の再編を大胆に予想してみた。
ギリシャ離脱のタイミングを誤るとユーロ崩壊!
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20111112/zsp1111121155004-n1.htm
2011.11.12
世界銀行は今年の5月に発表した報告書の中で2025年の国際通貨体制がドルとユーロと人民元の3基軸通貨になるとの見方を示した。
しかし欧州金融危機がその未来図を完全に打ち砕いてしまったかもしれない。まずはユーロの崩壊の可能性について検証しよう。
金融危機の大本・ギリシャについて、世界の金融市場を渡り歩いてきた事情通は「デフォルト(債務不履行)が半年以内に行われますよ」と明言する。そして、通貨に関する著書を多数持つ産経新聞の田村秀男論説委員も、「デフォルト後のギリシャはユーロを離脱するしか道がない」と語る。
「ユーロから離脱して過去の通貨であるドラクマに戻ったら、レートは暴落するでしょう。ただし、そうなれば安い値段で物を買えますから、観光客や投資家を呼ぶことができます。とにかくお金が流れ込んでくれば経済はいずれよくなりますからね」
ただし、金融市場を安定させてから離脱させないと、ユーロ自体が危機に陥るとの指摘も。
「欧州の銀行を中心に不良債権比率を少なくして自己資本を強化する対症療法を施すことが必要です。そうしてイタリアやスペインなどの財政悪化している比較的大きな国の金融を安定させられれば、邪魔なギリシャは切ったほうがいい。しかし不安定なままのギリシャ離脱だと、ドミノ倒しのように他国も倒れる可能性が高い」(田村氏)
ギリシャ危機がEU財政悪化国=PIIGSに伝播していってしまったらユーロ崩壊は現実のものになる。エコノミストの浜矩子氏も同様の懸念を明言する一人だ。
「いわゆる奉加帳を回すような形で財政難に陥っている国を支えていくということは、ユーロ圏すべての国の財政負担が増えるわけで、むしろ傷口をどんどん広げることになります。結果、PIIGS諸国やほかの小国がギリシャに続いて出ていってしまうことでユーロ圏が空中分解してしまう可能性は十分にあると思います。また、逆に屋台骨であるドイツが見限って出ていくということもあるでしょう。ドイツ憲法裁判所も共済資金にこれ以上コミットするのは憲法違反であるという見解も示しているくらいですからね」
ユーロ崩壊は決して絵空事ではない。起こりえる事態なのだ。
1ドル=50円…脅威の為替レートに根拠あり!
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20111112/zsp1111121154003-n1.htm
2011.11.12
現在の通貨のすべてを詳しく解説した一冊『通貨経済学入門』(宿輪純一著)によれば、「ユーロは外貨準備比率を年々上げ、シェアは20%超。紙幣量はすでにドルを超えている」が、そこまで広まったユーロが危機ならば、当然、ほかの通貨への影響も大きくなる。
「崩壊したらリーマンショック以上の国際的な金融危機に陥りますが、そこまで行かなくてもユーロ離れが起きてドルの復権となります。ただ、一方で米国の金融機関はユーロ圏と運命共同体のようなものになってますから、救済のためにドルを刷りまくるしかなくなります。結果、ドル安となって、相対的に円高が進み、最終的にはじわじわと1ドル50円くらいまで行くと思いますよ」(田村氏)
1ドル75円でも大変なのに50円……ちょっと想像しがたい額だが、浜氏も同様の予想をしている。
「1ドル100円前後という過去の相場水準に対してドルの価値が半減するだろう、というのが1ドル50円予測の根拠です。それが世界に迷惑をかけないちょうどいいバランスなんです。経済の力学は必ずバランスを求めますから」
しかし、それはドルが世界の基軸通貨ではなくなることも意味する。ドルに続く基軸通貨はあるのか? 例えば人民元は?
「完全変動相場制にしたらドルを買って人民元に換えて世界にバラまく手法ができなくなるし、例えば、また天安門で市民を弾圧したりすれば暴落の可能性も。結果として共産党一党支配体制が揺らぐようなことは絶対に嫌がりますから、完全変動相場制にしない。人民元はドルに連動させている限り地域通貨にとどまり、ドルに代わる基軸通貨になることは不可能だ」(田村氏)
では何が基軸通貨になるのか?「グローバル時代は人、物、カネの集中を許さない。それは基軸通貨の存在を許さないということでもあります」と浜氏。つまり基軸通貨は消滅するというのが結論だ。
来るべき「通貨群雄割拠時代」。新たなデリバティブ商品などが登場し、リスクは大きいが投資家には面白い時代になることも予想されるが、これまで以上に「何が起こっているか」を把握することが重要になってくるに違いない。
■浜矩子氏 国際経済マクロ分析を専門とするエコノミスト。同志社大学大学院ビジネス研究科長。近書に『通貨を知れば世界が読める』(PHP)
■田村秀男氏 産経新聞社編集委員・論説委員。著書に『人民元が基軸通貨になる日』(PHP)、『世界はいつまでドルを支え続けるか』(扶桑社)など
■通貨を知るのにオススメの一冊 宿輪純一著「通貨経済学入門」(日本経済新聞出版社)通貨に関する基本を歴史に沿って体系的にまとめた良書。FXをやるならば、ぜひ一読すべきわかりやすい教科書!
取材・文/上野充昭 撮影/難波雄史
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