http://www.asyura2.com/11/hasan74/msg/138.html
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S&Pのフランス格下げ誤配信があり、これを受けて、EUでは、格付け会社への監視や規制強化の機運が高まっているようです。
EUのバルニエ委員は、欧州証券監督機構(ESMA)が来週、格付け会社に「一段の透明性と責任を求める枠組み」を盛り込んだ新たな規制を発表することを明らかにしています。
一方、米国の格付け会社イーガン・ジョーンズ・レーティングスはフランスの格付け位を「A+」以下に引き下げることを検討しているようです。
同社のイーガン社長は、フランスの格付けについて「『A+』ないしは、もっと下になる公算が大きい」とし、欧州の脆弱な国の分類をフランスにも適用する可能性があることを指摘しました。
また、モニュメント・セキュリティーズの債券ストラテジスト、マルク・オストワルト氏も、フランスの格下げについて、「疑わしく思えるかもしれないが、起こり得るどころではない可能性が確かにある。
ドイツとの比較で見た公的債務の国内総生産(GDP)比率の数字にはぞっとさせられる」と語っています。
フランスの格下げも時間の問題といえますが、このソブリン危機の連鎖に格付け会社が大きく影響を与えることは必至な分、規制当局側との軋轢が生じ、今後、一段と規制強化が厳しくなると思われます。
金融市場から自由が奪われていく日が近づいているようです・(ブルームバーグ11日)
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■フランス債利回り上昇で−クレディアグリコルに売り・・ ドイツ債との利回り格差が最大に
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920011&sid=aEweVNcmw02c
11月10日(ブルームバーグ):10日の欧州株式相場は続落。ストックス欧州600指数は上げる場面も見られたが、結局下げて取引を終えた。フランス政府の借り入れコストが上昇し、ユーロ圏債務危機が拡大しているとの懸念が高まった。
仏銀3位、クレディ・アグリコルが安い。減益決算が嫌気された。ベダンタ・リソーシズを中心に鉱業株も値下がり。欧州最大の航空会社エールフランス・KLMは通期赤字見通しを示し、5%安。ストックス欧州600指数は前日比0.4%安の235.35で終了。
アリアンツ・グローバル・インベスターズのRCM部門で最高投資責任者(CIO)を務めるニール・ドウェーン氏はブルームバーグテレビジョンで、「この変動の激しさが投資を敬遠させる」と指摘。「合理的な投資の選択が難しくなっている。残念だが欧州での状況展開からすると、問題は解決から程遠い。もう少しこのような状態が続くだろう」と説明した。
欧州株は9日、イタリアの10年債利回りが7.25%と、ギリシャやアイルランド、ポルトガルが救済要請に至った水準に達したことから大幅安となっていた。10日はフランス10年債相場が下落。利回りは20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.40%となり、同年限のドイツ債との利回り格差が166bpと、ユーロ導入来の最大に開いた。
この日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が下落。クレディ・アグリコルは2.3%安の4.90ユーロで終了。7−9月(第3四半期)決算は65%減益だった。ギリシャ国債の評価損が響いた。ベダンタ・リソーシズは9.5%下げ1131ペンス。減益決算とロンドンでの銅値下がりが響いた。エールフランス・KLMの終値は4.62ユーロ(中略)
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