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"Information Clearing House"
西欧民主主義と呼ばれるものの詐欺的イメージは日々高まるばかりだ。
地中海にあるフランスのリゾート、カンヌでの“会談”で、納税者につけを回し、大いに楽しんでいる一握りの強欲な銀行幹部、政治家、官僚連中に、ギリシャ国民になりかわって決定させるかわりに、ギリシャ国民が自らの運命を決めることを認めるつもりだというギリシャ首相の発表に、西欧世界中が怒り狂ったことをお考え願いたい。
ギリシャ経済は、その低落と、ヨーロッパの民間銀行が持っているギリシャ国債の償還を行う歳入欠如の、四年目を迎えている。
銀行は、いかなる金も失いたくはないので、一握りの陰の実力者連中が、ギリシャ国民に対し、厳しい緊縮政策を押しつけることと引き換えに、EU補助金で支援し、負債の一部を放棄するという、ギリシャ政府代表との合意に達した。
賃金、給与、年金や医療は削減され、失業率は恐慌の水準にまで上昇する。公務員は解雇される。貴重な公共財産が、いつもよりずっと安く民間企業に叩き売られる。要するに、ギリシャは略奪される運命にあるのだ。
極めて多数のギリシャ人が緊縮政策に抗議して街頭デモに繰り出し、警官に火炎瓶を投げつけるほど怒っている。ギリシャは政治的に崩壊しつつある。★ギリシャ国民は、EU“救済措置”というのは、ギリシャを救済する措置ではないと感じているのだ。EU“救済措置”は、★ギリシャ国民を犠牲にして、フランス、オランダやドイツの銀行を救済するのだ。
ギリシャ首相は、自らの党への支持と権力が崩壊するのを目にして、国民投票で国民に決定させるつもりだと発表した。結局、それこそ民主主義がすべきことだということになっている。だが“自由と民主主義がある”など、文字道理に受け取ってはならないという結果となりそうだ。★民主主義というのは、強力な私企業によって決定される秘密の取引を通して国民を支配するための単なる宣伝文句なのだ。
秘密の救済措置取引を国民投票にかけるというギリシャ首相の発表は、EUの権力階層、ワシントンや、投資家に衝撃を与えた。
この協定のコストを負担する国民に、それについて発言させるようなことを認めるこのギリシャの男は自分を一体何様と思っているのだ? このギリシャの男を檻から逃がしたのは一体誰だ? これは民主主義統治法ではない。
EUの陰の実力者連中は、ギリシャ首相が通常の手順を取らなかったことに怒り狂った。だがギリシャ首相は、ギリシャ国民が取引を承認してくれることを当てにしているが、それも無理はないのだ。
ギリシャ国民は“ヨーロッパの一部であること”の重要性について何十年も洗脳されてきた。これはつまり欧州連合の一員でありつづけるということだ。ギリシャ人は、強欲な銀行幹部の救済措置を投票で否決することは、欧州連合から追い出されることを意味するのを自覚し、今から国民投票までの間にそれを学び、秘密取引に賛成票を投じるだろう。
世論は既にこれを示唆している。あるギリシャ新聞の世論調査は、46%が救済措置に反対しており、70%が、ギリシャ人が死活問題と見なしているEUに留まることに賛成していることを示している。
もし、この世論調査が信頼のおける指標であれば、ギリシャ首相は素晴らしい政治的決定をしたことになる。ギリシャ国民は、まさに自分たちが街頭で激しく抗議してきたことに、賛成票を投じるだろう。★ギリシャ国民が自決すれば、政治家達は責任を免れる。これがギリシャ首相が仕組んだ賭けなのだ。
結果が何であれ、政治家が、単に秘密交渉を押しつけるのではなく、国民に決めさせたいと言ったことに、西欧の政治家・投資家世界全体が衝撃を受けたことに留意頂きたい。★国民に決定させることは、西欧民主主義においては禁じ手なのだ。(以下省略)
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