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韓口、「6カ国」再開へ協力 両首脳一致 送ガス管建設推進
【モスクワ=金子夏樹】
ロシアのメドベージェフ大統領と韓国の李明博大統領は2日、ロシア北西部サンクトペテルブルクで首脳会談を行った。両首脳は北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再開に向けた条件整備を進めるため、多角的に協力することで一致した。北朝鮮経由で韓国に至る天然ガスパイプラインの建設を推進していくことでも合意した。
韓国の通信社によると、両首脳は朝鮮半島と東北アジアの平和・安定のために核問題の包括的な解決が重要との認識で一致した。核問題を巡る6カ国協議の再開に向け、緊密な協力を続けることを確認した。ロシアは北朝鮮への経済協力をてこに、朝鮮半島情勢への関与を強める外交姿勢を鮮明にしている。
朝鮮半島を縦断するガスパイプライン計画について、両首脳は韓国、北朝鮮、ロシア3カ国に経済的利益をもたらすとの見方を共有した。
会談に同席したロシア国営ガス企業ガスプロムのミレル社長は記者団に対し、「韓国への天然ガス供給は2017年に可能となる」と述べた。建設費用の負担方法などについても、協議したとみられる。
パイプライン計画は、ロシアと北朝鮮が8月の首脳会談で建設推進で合意。9月にはガスプロムと韓国ガス公社が建設実現への手順を示した「行程表」に署名した。ロシア・韓国両首脳の合意により、事業化に向けて一歩前進する。
メドベージェフ大統領は北朝鮮経由での韓国への電力供給も議題とするなど、経済成長の続くアジアのエネルギー市場で存在感を高める方針を打ち出している。
今回の李明博大統領の訪ロは「実務的な訪問」(ロシア有力紙コメルサント)との位置づけで、共同声明などは発表されなかった。同紙によると、IT(情報技術)や原子力などを中心とする両国間の「ロシア経済近代化のための協力プログラム」も各項目の調整がつかなかった。
[日経新聞11月3日朝刊P.6]
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