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2011-11-01 07:00:00
Theme: WTI 相場
原油相場は小幅続落です。日銀の円売りドル買い介入でドルが対ユーロでも上昇し、原油相場の頭を抑えます。
とはいえ、一時$91/bbl台前半まで沈んだ後切り返していますから、崩れる感じでもないですね。
需給は緩む方向と予想されていますが、$90/bbl大台がいつまで維持できるでしょうか。
10月31日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比13セント安の$93.19/bblで、引け後の時間外取引は$92/bbl台半ばです。
為替相場の大荒れで原油取引は模様ながめ気分が強まり、出来高は低水準です。
大手ブローカーのMFグローバルが欧州債投資の損失で倒産したことも、市場のムードを沈滞させていますね。
MFグローバルの破綻が原油市場の清算システムに影響を与えることはないようですが、このところの取組高縮小と共にプレーヤーの減少をうかがわせる流れは嫌な感じです。
ユーロ圏の10月のCPI や失業率は予想より若干悪く、シカゴ購買部協会景況指数も予想を下回るなどこの日の経済指標はさえません。
UAEのハミリエネルギー相は、原油価格の妥当な水準について$80〜$100/bblと語っています。
この価格がWTI 相場を示すものなのか、ブレント相場を示すものなのか或いはOPECバスケット価格を示すものなのかは報道では判りませんね。
ブレントやOPECバスケット価格を指すならば、現在の水準は$100/bblを$10/bbl近く上回っていますから行き過ぎということになりますし、WTI ならば妥当な水準に収まっていることになります。
ただ、過去の実績から推定してWTI 相場で$80/bblを超えると石油需要に影響が出ますから、$80〜$100を妥当な水準と言っていいものかは疑問です。
もっとも、米国のマネーサプライが2008年前半からだと20%以上、2010年末からでも10%近く増加しているように年々ドルの希釈化が進んでいることを考慮すると、2〜3年前の価格と今の価格を同様に考えてはいけないのかもしれません。
12月14日のOPEC総会で生産枠について何らかの変更が行われる可能性は低いのでしょうが、リビアやイラクの増産によって世界の需給が緩むことへの警戒が産油国間には高まっているのでしょう。
10月の東京電力による電力供給量は、前年比9.4%減となったようです。最大電力は同14.5%減です。
電力不需要期にも関わらず10%近い減少で、秋になっても相当な節電と生産の低下が続いていることをうかがわせますね。
石連週報によると原油処理量も10月上中旬の累計で前年比7.7%程度のマイナスとなっている模様ですから、9月の5.6%減より減速幅が大きくなっており、日本のエネルギー需要低迷が顕著です。
2011/10/31
NYMEX WTI Dec $93.19/bbl ( -0.13 )
20日移動平均: $88.41 ( +0.50 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $97.69 / -2σ: $79.14
幅: $18.55 ( -0.71 ) / 100日平均: $13.08
ボラティリティ
38.92 ( -1.17 ) / 100日平均: 35.83
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