http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/846.html
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http://blog.kuruten.jp/katukan01/181719
EU金融機関がギリシャ国債を50%減免することについて、格付け会社のフィッチはデフォルトイベントになると報じた。
こうなると、50%のギリシャ国債減免によるEU金融機関の損失は約9兆円とEU各国の損失が約3兆円で合計約12兆円であったわけですが、ギリシャのデフォルトイベントとなるとCDSの保険支払額は少なくとも60兆円〜80兆円になります。ギリシャ国債減免による直接損失の5倍〜6倍以上になります。このようなCDSを掛けているのはイタリア、スペイン、ポルトガル等々の国債も同様でしょうから、ユーロ圏17ケ国全体では少なくともギリシャの10倍〜15倍程度のCDSが掛けられているものと推測できます。
そのCDS合計は1200兆円〜1800兆円となり、その保険支払は50%としても600兆円以上になります。先日、EU金融機関70行の自己資本率を9%に強化するために必要な資金が10兆円だと発表されましたが、その60倍以上の損失が発生する危険性が高まってきました。
これは「既にお前は死んでいる」ということです。今の段階でEUのほとんどの金融機関は「死んでしまった」ということです。この影響はアメリカ、中国、日本だけでなく世界中に及びます。残念ながら、世界金融経済恐慌へのシナリオに変更は無いということでしょう。
この金融大災害を防ぐファイアーウォールはありません。元々金融にレバレッジやCDSを組み込んだことで、金融の博打化とモラルハザードが発生していたわけですから、それらを禁止し葬り去らない限りはいずれこのようなことが起こるのは避けられないことです。シナリオ通り、14年前にニューヨークで仕込まれたCDSという金融核爆弾がいよいよ世界中で爆発します。(勝寛舟)
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■「EFSFレバレッジ」が秘匿する危険性
http://zai.diamond.jp/articles/-/120086
・・EU債務危機対応の包括案にある「EFSF(欧州金融安定ファシリティー)の規模拡大」の手法である。
それは基金にレバレッジをかけ、1兆ユーロ規模まで膨らませるというものだが、この「レバレッジ」という言葉には、実に多くの問題が含まれている。一言で言えば、レバレッジをかけることで問題の中身をごまかし、さらに、問題を何十倍にも拡大させる恐れがあるのだ。
レバレッジをかけるということは、現在のEFSFそのものを金融商品化させることを意味する。つまり、EUの「金欠」を隠すための愚策に過ぎない。
米国のサブプライム問題の本質もそうだったが、
ゆえに、EUの問題が解決されるどころか、今後、壊滅的な結果が招く恐れさえある。
リーマン・ショック以上の経済危機は避けられない。(陳満咲杜/一部引用)
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