http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/827.html
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日本の場合、北海道や足利など一部の破綻行を見せしめにして、長期間の低金利や資本注入で多くの銀行は救われたが、今でも、竹中ら担当者への批判は多い
今回はデクシアが潰れ、その後、救済の動きが一気に進んだが、反格差デモなどに見られるように、欧州諸国民の銀行や為政者への不満は、日本以上に膨らんでいくだろう
また欧米でのさらなる引き締めで景気後退が進めば、財政赤字の新興国は、インフレ下での金融緩和を迫られ、国民の怒りは増す。
そして資金引き揚げが進めば、投機のカラ売りにも曝される
さらに、世界景気が回復し、金利が上昇していけば、今度は日本国債という超巨大爆弾が待っている
当分は、予測できる危機が盛り沢山だな
http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2011/10/28/014120.php
小笠原誠治の経済ニュースに異議あり
ギリシャ危機は収束するのか?
2011/10/28 (金) 11:37
ギリシャ債務の50%削減が効いたようですね。マーケットは好感しているようです。
では、これで、ギリシャ危機は収束に向かうのか?
不良債権問題が発生した場合には、不良債権の発生を率直に認め、思い切って処理することが先決です。日本でも不良債権問題が発生したとき、その初期対応が遅かったことが思い出されます。
大手銀行のなかで、一番最初に行動を起こしたのは、住友銀行ではなかったでしょうか? で、赤字覚悟で不良債権の処理に踏み切ることが発表されると、市場は大歓迎をしたのでした。これで、不良債権の処理が進む、経済回復のきっかけになるであろう、と。
しかし、その後、現実はどうなったかといえば‥危機は収まるどころか、悪化していったのです。何故ならば、どれだけ不良債権を処理したつもりになっても、なかなか不良債権が減ることがなく、銀行の体力が次第に衰えていったからなのです。
つまり、不良債権の処理には当然のことながら手を付ける必要があるのですが、それに合わせて銀行の資本を増強する必要がある、と。しかし、国の内外を問わず、国が銀行を救済することについて一般国民の理解を得るのは難しい。
何故、銀行だけ助けるのか? と。
ということで、今回の欧州の包括戦略合意も、それ自体にケチをつけることはしませんが、これで終わりだということでは決してないことに注意をする必要があるのです。
では、今後、どんなことに注意をする必要があるのか?
包括戦略合意の柱は3つです。
一つ、ギリシャの債務を50%削減する。これによって、ギリシャの対GDP債務比率を現在の160%から2020年までに120%へ低下させる。
二つ目は、欧州安定化基金、EFSFの拡充。現在の4400億ユーロから1兆ユーロに拡大する。
三つ目は、欧州の銀行のコア自己資本比率をこれまでの5%から2012年6月までに9%に引き上げる。
この三つの目標、大変に結構なことなのです。そして、そうしたことを達成できないと危機からの脱出も難しいでしょう。しかし、言うのは安く行うは難し!
というのも、債務削減に応じて、不良債権を処理するということは、それだけ銀行の資本が毀損される訳ですから、放っておけば自己資本は低下してしまいます。でも、この合意案では、むしろ自己資本を高めると言っている訳ですから。
これが、5年先、10年先の目標であれば、本業で稼いで資本を充実することも考えられる訳ですが、1年もしない間に自己資本比率を高めることなど、例えば公的資金の注入などなしには考えることはできないのです。
では、各国の政府は、自国の銀行の資本を増強するために、公的資金を投入することができるのか? それは、簡単なようであって難しいのではないでしょうか? しかし、ぐずぐずしているとまた信用不安が起きるのです。
私、一番心配しているのは、ギリシャの銀行についてです。
海外の銀行がギリシャ国債を大量に保有しているのはそのとおりですが、ギリシャの銀行もギリシャ国債を保有しているのですが‥この扱いがどうなるのか? ギリシャの銀行も50%の債務削減に応じるのか? そして、仮にそうなれば、ギリシャの銀行の資本が毀損される訳ですが、それをギリシャの政府が公的資金で救うのか?
おかしいでしょ? ギリシャの銀行が政府に対し、借金を半分を帳消しにしてやって、そのお返しに、ギリシャの政府が債権者の銀行に対し公的資金を注入するなんて‥
だったら、ギリシャの銀行は、50%の債務削減に応じなくてもいいのか? でも、そんなことになれば、ドイツやフランスの銀行が黙っていないかもしれません。
ということで、取り敢えずギリシャ債務の50%削減が決まったのはいいとしても、実際の扱いがどうなるのか? そして、銀行の資本増強が思ったように進むのか? それが今後のキーポイントになるでしょう。
最後に、もう一つ気になることが‥中国が保有しているギリシャ国債の扱いはどうなるのでしょうね?
以上
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK803580520111028
UPDATE2: イタリア10年債入札、利回りは6.06%に上昇 ユーロ導入以来の高水準
2011年 10月 28日 21:28 JST
[ミラノ 28日 ロイター] イタリア財務省が実施した10年物国債(2022年3月償還債)入札は、利回りが6.06%と前回の5.86%から上昇し、ユーロ導入以来、最高となった。
合わせて実施した3年債(2014年7月償還債)入札は、利回りが4.93%と前回の4.68%から上昇し2000年11月以来の高水準となった。
発行総額は79億4000万ユーロで、政府の目標(52億5000万─85億ユーロ)の範囲内に収まった。
ユーロ圏加盟国の入札としては欧州首脳会議以降で初となり、市場で注目されていたが、10年債の利回りが節目となる6%を上回ったことで、投資家心理が悪化したとみられ、イタリアの株式相場は下げ幅を拡大した。
DZバンク(フランクフルト)のアナリスト、クリスティアン・ライヒェルター氏は「イタリアに債務問題を解決するよう促す声が高まっている。市場はイタリア政府の姿勢に懐疑的で、今後も入札で利回りが上昇する可能性は排除できない」と述べた。
10年物のイタリア国債と独連邦債の利回り格差IT10DE10=TWEBは入札後、378ベーシスポイント(bp)と、前日比約10bp拡大した。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK803584320111028
EFSFの流通市場での政府債購入、独憲法裁の正式決定出るまで事実上不可能=独議員
2011年 10月 28日 20:13 JST
[ベルリン 28日 ロイター] 欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の流通市場での政府債購入について、ドイツの連立与党、自由民主党(FDP)の有力議員は28日、同国の憲法裁が、議会に代わって議会の特別委員会が承認できるか正式決定を下すまでは事実上不可能との見解を示した。
独憲法裁は先月、EFSFに参加するためには、議会予算委員会の承認が必要だとの判断を下した。これを受け、政府は急を要する問題や機密性の高い問題を決定するための特別委員会を設置した。しかし、一部議員が、特別委員会に決定を委ねれば、予算に関する決定を行う権限を連邦議会(下院)から同委員会に委譲することになり、ドイツの基本法規に抵触すると訴えた。憲法裁は28日、ユーロ圏債務危機への対応策を緊急に決めるための決定を特別委員会に委ねることを一時的に禁じる決定を下した。憲法裁は、特別委員会がEFSFに関する決定を下すことができるかどうかについて、クリスマスまでに正式決定を下す方針。
FDPのフリッケ議員は、流通市場での買い入れは秘密裏に行う必要があるが、連邦議会を秘密裏に開くことはできないとして、憲法裁の判断が下るまで、流通市場での買い入れは事実上不可能と指摘した。
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