http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/794.html
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http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/c8a9674f3627db53760f338aa51d8299
さてドル建て金価格がNYコメックスのフロア取引の終値で見て9月22日以来となる1700ドル台に復帰してきた。
「HFT(High Frequency Trade)高頻度高速取引」だ、やれファンドのリスクヘッジ(ストップ・ロス)が合わさった「合成の誤謬」だとここでも下げの背景の要素を書いたが、結果的に急騰も急落もイレギュラーなものとなった。
9月26日のNY時間外の下値1535ドル示現時は見ていたが真空地帯をアッという間に下げてアッという間に戻した印象を受けた。あの中でほとんど商いも出来ていないと見られた。いわばイレギュラーな下げだった(そもそも上げもイレギュラーだったが・・・)。しかし、イレギュラーであっても相場としてはヒビ割れた状態となったのは否めない。修復には相応の時間あるいは材料が必要になる。その材料の最大のものが、いわゆる「QEV」であることは言うまでもないだろう。ただ、それが出てもファンドが無反応では本格的な反騰にはつながらない。
大まかな数字を上げると、ファンドは8月のはじめに約780トンほどのネットのロングを抱えていた。それが9月末には400トン割れまで減った。それ以降も多少の増減はあれ水準に大きな変化はない。昨今は、NYコメックスから資金も外に出ていることが指摘されているが、それでも傾向は把握できる。彼らが急激に抜けたことが急落をもたらしたが、全てではないが再参入するタイミングが問題となる。
金市場では8、9月の乱高下を経て「果たしてこんな不安定なモノをSafety Assetと呼ぶのや否や」という論議も起きた。また同時に9月の急落でこれまでの「金上昇見通し」に対する“疑い”も芽生えた。あの値動きの中では、もっともな疑問といえる。
いま傍観者となっているファンドは、環境の落ち着くのを待っていると見られる。その不透明感が払しょくされる第一弾が日本時間の27日午前1時から始まるEUサミット、さらに同じく2時15分開始予定のユーロ圏サミットでの決定事項となる。
メルケル首相が言うように、今夜で全てが決するわけではないが、方向性は出よう。内容如何とその市場の反応は来週のFOMCにも影響を与えるのではないか。
カンカンの総強気から強気弱気見方が割れることになった金市場。相場の寿命?は結果的に伸びることになるのではないか。相場は疑いの中で育つ。1705ドル突破でショート・カバーがここからの押し上げ要因に・・(亀井幸一郎)
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■金:続伸1723.5ドル、EU首脳会議を控えて安全資産としての機能が回復
http://f.blogos.livedoor.com/news/article/5970085/
COMEX金12月限終値:1723.5↑23.1
金は続伸。12月限は終始ほぼ1700ドルの大台を割らずに推移した。午後まで堅調に推
移し、通常取引終了前には1728ドルまで上昇、前日に付けた直近高値を更新した。
欧州連合(EU)首脳会議の動向が市場の関心を集めるなか、欧州債務危機に対するユ
ーロ圏当局者によるリーダーシップの欠如が危惧されており、「安全資産」としての
機能が回復している。金の国際調査機関であるワールド・ゴールド・カウンシル
(WGC)のマーカス・グラブ・マネージング・ダイレクターは、「各国の中央銀行か
らの継続的な購入や、他の資産や通貨へのヘッジなどが金の買いを下支えしている。
金はバブルの状態ではない」と指摘した。前日からの最大で75ドルほどの上昇で50日
移動平均線のある1739ドル付近を試せる水準にまで戻ってきている。これを突破すれ
ば、前月22日以来となる。
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■NY金先物:4日続伸、1カ月ぶり高値−欧州債務懸念でヘッジ需要
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920016&sid=aMcyTyTsu38k
10月26日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は上昇。1カ月ぶりの高値となった。欧州債務危機の解決が遅れるとの懸念から、価値保存の手段として金に買いが入った。
フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は26日夜、ギリシャ国債を保有する銀行団と協議するために調整していることが事情に詳しい関係者の話で明らかになった。ギリシャ国債のヘアカット(債務減免)の詳細をめぐり行き詰っている交渉の打開を図るという。
ガイトナー米財務長官はこれまで、財政危機を収束させる計画が出なければ金融市場は「壊滅的なリスク」に直面するとの見解を示している。金は過去4営業日に6.9%値上がりした。
バードモント・キャピタル(パナマ)のスコット・ガードナー最高投資責任者(CIO)は電子メールで、「欧州債務問題への即効薬など存在しない。危機ヘッジとしての金の地位が相場を押し上げているのはそのためだ」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比1.4%高の1オンス=1723.50ドルで終了。一時は1728ドルと、中心限月としては先月23日以来の高値を付けた。4営業日続伸は8月22日以来の最長。
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■金の買い取り店:米国で急増−金高騰で加速、出店申請却下する地域も
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920016&sid=a1u7YAAr2JpY
10月26 日(ブルームバーグ):スコット・ガーバー氏は共同出資者3人と共に3年前に金の買い取り事業を開始した。それ以降、1週間に1カ所以上のペースで出店している。
金相場の高騰とリセッション(景気後退)の影響で宝飾品を現金に換えたいと望む米国人が増えている。ガーバー氏によると、今年の総売上高は1億7500万ドル(約130億円)と、2010年の4500万ドルの約4倍に達する見通しだ。
金相場は年初来で20%上昇。世界の株式市場や工業用原材料、米国債のパフォーマンスを上回り、年間ベースで11年続伸となる可能性が高まっている。金先物相場12月限の25日終値は前日比2.9%高の1オンス当たり1700.40ドル。一時は4週間ぶりの高値を付けた。
ガーバー氏(30)は電話インタビューで「金相場が上昇すればするほど注目度が高まり、来店者が増える」と語る。同氏はシカゴ大学ブース・ビジネススクールを中退した。
金買い取り店の急増により、一部の地域社会のリーダーの間で懸念が広がっている。シカゴ郊外にあるオークローンの地域計画・開発委員会のスティーブ・ラディス委員長は「村に入って最初の1マイル(約1.6キロメートル)の間に『金買います』と書かれたけばけばしい看板の金買い取り店が3カ所もある必要はないと思う。地域の品位が落ちる」と話す。
*****コーヒー店より多い
金相場の高騰で金買い取り店が増える中、米国では6カ所以上のコミュニティーが金買い取り店の出店申請を却下するか一時的に禁止する措置を取っており、オークローンもそのうちの1つだ。
金買い取り店の正式な数を把握している公的機関はないが、大小を問わず、各地のコミュニティーで急増している。マンハッタンのウェストサイドで1カ所の精錬所を保有し収入の大半を保険付きフェデックスでの通信販売が占めるエンパイア・ゴールド・バイヤーズ(ニューヨーク)のオーナー、ジーン・ファーマン氏は「今や金の買い取り店はコーヒー店よりもたくさんある」と述べた。
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