http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/793.html
Tweet |
世界はEU首脳会議の動向に固唾を呑んでいる・・だが専門家筋はドイツ経済の動に・・より神経質のようである。
なぜなら、現在の欧州危機を救える国は、中国を除いて、米欧には存在せず・・自力解決を目指す欧州各国はドイツに過重な負担を要請している。
しかし、世界デフレ経済で一人勝ちの国は中国しかなく、欧米先進国はどこもジリ貧であり、冷戦終結の優等生ドイツも例外ではない。
欧州債務危機にかき集められる借金の保証人は、IMFと連帯保証人ドイツとなるが・・世界恐慌回避の担保となる格付け=[トリプルA]国消滅という危惧のまえに、国家間の「信用保証システム」が砂上の楼閣になりつつあるようだ。
それを物語るようにドイツ紙が「EFSFの保証は各国中銀の金準備などの裏付けが要る」と伝えている。
世界と欧州は日の出を待つように・・ドイツの[トリプルA]=格付け健在をねがっている。
**********************
■額面を超えている国債は?
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
ユーロ圏の国債で今額面を超えて買われている国は一体何カ国あるでしょうか?
今世界的に歴史的低金利にあり、国債市場は額面を超えて買われ、これらが金融機関の含み益を生み、財務体質の強化、格付けの強化につながっていましたが、額面割れとなれば、話は全く逆になります。
すなわち、国債保有が財務体質の悪化につながり、格下げの材料になるのです。
ギリシャ 40%
ポルトガル 57%
アイルランド 81%
イタリア 92%
ベルギー 99%
フランス 100%
スペイン 100%
ドイツ 102%
ギリシャ、ポルトガル、アイルランドはもうどうにもならない状態に追い込まれているのがわかりますが、問題はドイツにあるのがわかります。
★ヨーロッパ最強の国であるドイツ国債が額面ギリギリにまで売られており、今後のユーロ支援策次第ではドイツの負担が増し、ドイツ格下げとなる恐れが出てきますので額面を大きく下回る事態になる恐れがあるのです。
ユーロ圈の指標であるドイツ国債の額面割れが起これば、ユーロ崩壊へ一気に進むことになります。
★ギリシャ国債など、今やどうでもよく、世界はドイツ国債を如何に額面以上に維持しながらフランス、スペイン国債を守るか、これに全力を傾けていますが、事態は日々悪化しています。
ドイツ国債が額面を割る日。
これは11月中に起こるはずですが、ここから世界はものすごい勢いで【金融メルトダウン】に突入して行きます。
******************************
■ユーロ上位3国、景気後退鮮明
http://ameblo.jp/kokkahasan/
ユーロ圏域内上位3位の経済大国の消費者信頼感指数が軒並み低下しているようです。
ドイツの景気見通し指数は
マイナス6.2と、9月の4.8から大きく悪化し、過去26カ月で最低の水準となっています。
また、フランスの10月の消費者信頼感指数は82と、9月の80から上昇したもの、
仏国立統計経済研究所(INSEE)は消費者信頼感は引き続き長期平均を大幅に下回っているとの見解を示しています。
イタリアの10月の消費者信頼感指数も9月の94.2から92.9に低下し、過去3年強で最低の水準まで落ち込んでいるようです。
このようにユーロのトップ3の景気後退が鮮明になりだしており、債務危機が引き起こした経済悪化の度合いがさらに深刻化してくことになるでしょう。
★最悪、ドイツの格下げのリスクも否定できず、世界中からトリプルAの国は消える可能性があるでしょう・・・。
*************************************
■独連邦議会がEFSF強化の動議承認・・ドイツが責任を果たすことができるのか、世界が注目している(メルケル首相)
http://jp.reuters.com/article/jpeconomy/idJPJAPAN-23833120111026?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0
[ベルリン 26日 ロイター] 独連邦議会(下院)は26日、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)をレバレッジを通して強化する動議を賛成多数で承認した。
動議が承認されたことにより、メルケル独首相はこの日ブリュッセルで行われるユーロ圏首脳会議で協議を進める負託を得たことになる。
複数の議員によると、賛成503票のうち、メルケル首相率いる連立与党が311票を占め、首相は野党の支持票を受けずに過半数票を確保した。
反対は89票、棄権は4票。与党内からどれくらいの造反が出たかは現時点で不明。
★首相は採決前に行った議会演説で「ドイツと欧州が責任を引き受ける用意があるのか、実際に責任を果たすことができるのか、世界が注目している。ユーロが崩壊すれば、欧州も同じ運命をたどる」と訴えた。
EFSFのレバレッジ活用に伴い、より大きなリスクを負うことは正当化されるとし、EFSFの実質能力を拡大しないことは無責任と主張した。
またギリシャの財政再建について、長い道のりになるとしながらも、全力で支援する方針を表明。
「今晩の会議で目指す合意は、ギリシャ債務の国内総生産(GDP)比率を2020年までに120%に圧縮する前提に立ったものでなければならない」と述べ、民間投資家が負担するギリシャ国債の元本減免率について、欧州首脳は50%の水準で合意すべきとの考えを示した。 これは国際通貨基金(IMF)などの3者合同調査団が示したギリシャ債務の持続可能性に関するシナリオに沿った水準。
承認された動議では、EFSFが欧州中央銀行(ECB)を通して資金調達を行うことはできないとしているほか、ECBによる流通市場での債券買い入れはもはや必要ではないとしている。
ただ独議員は、ECBが国債買い入れを行えないとは明言しておらず、必ずしもECBの買い入れを阻害するものではないとの見解を示した。
メルケル首相は首脳会議での合意について、下院もしくは予算委員会の意見を再び聞く必要がある。
************************************************
■拡充後のEFSFの保証は中銀の金準備などが裏付けか−独ビルト紙
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920016&sid=a.AL48CSV5zk
10月26日(ブルームバーグ):機能拡充後の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)での★債券への保証は、中央銀行の金準備などの担保が裏付けにされる可能性がある。ドイツ紙ビルトがドイツの議員の解釈を引用して伝えた。
この提案は26日にブリュッセルで開かれる欧州首脳らの会議のために準備された作業文書の中に組み込まれているという。
********************************************
■EFSFのレバレッジは4倍、全体規模を1兆ユーロに拡大へ=EU筋
http://jp.reuters.com/article/jpeconomy/idJPJAPAN-23833920111026
[ブリュッセル 26日 ロイター] 欧州首脳は、レバレッジの活用を通じて、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模をおよそ1兆ユーロに拡大する方針。欧州連合(EU)筋が26日、明らかにした。
ギリシャ、ポルトガル、アイルランドへの支援分に加え、域内銀行の資本増強分を除いたEFSFの利用可能額は、2500億─2750億ユーロ程度とみられている。
関係筋によると、「レバレッジ比率は少なくとも4倍」で、全体の規模を1兆ユーロまで拡大する計画としている。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。