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ヨーロッパの銀行の資本増強が10兆円余りとなり、格付け会社が求めていた3,000億ユーロ★(30兆円)の3分の1に留まっています。
これは10兆円で十分というのではなく、アメリカも中国も無担保で資金を出さなくなったためであり、結果、★頼るのは日本しかなく、フランス・イギリス・ドイツの首相が相次いで訪日し、★日本の外貨準備<1兆ドル:80兆円>をかすめ取ろうとの算段となっているのです。
ヨーロッパ安定化基金は最大100兆円余りの資金枠となると見込まれており、これに日本が80兆円でも拠出すれば、ヨーロッパ各国は、国債発行をせずに資金枠を作ることが出来、これ以上の国債格下げをさけることができるという算段があります。
自分達では10兆円用意し、日本から80兆円、世界中から20兆円調達し、合計100兆円のファンドを作り、アイルランド・ギリシャ・ポルトガル・スペイン・イタリア国債を買い支えして(資本注入して)、★危機を避けようとしているものですが、これらの国及び金融機関を救おうと思えば100兆円では全く足りません
<10年国債利回り>
イタリア 5.8424%
スペイン 5.460%
フランス 3.152%
オーストリア 3.055%
中でも、金融市場では、イタリア10年国債の利回りがECBの買い支えでも6%を突破する勢いで、イタリアの危機が深刻化していますが、イタリアのベルルスコーニ大統領はのんきな態度を示しており、市場と政治との間の「ギャップ」が拡大してきており、このままイタリア10年国債利回りが6%を超えていけば(価格は下落)、イタリアの銀行の国債評価損が膨大になりますが、問題はこのイタリア国債を買い入れています【ECB】の財務問題に発展していきます。
今、市場ではフランス問題が指摘されていますが、フランスの国債利回りは「まだ」3%であり、特段高いというわけではありません。
1年前は3.8%台(ほぼ額面)であったイタリア国債が、2%も利回りが上昇してきており、このまま利回りが6%を超えていけば、あっという間に利回り10%を突破し、ギリシャ・ポルトガルに続いて【南欧10年国債10%利回りクラブ】の仲間入りをすることになり、残りはスペインとなりますが、スペインも不動産バブルの崩壊で経済がガタガタになっており、若者の失業率も40%を超えており、事実上経済が破たんしており、いつ格付け会社がジャンク債扱いするか分からない状態にあります。
★南欧全ての国の利回りが10%を超えるという惨状となれば、ユーロ崩壊まで一気に進むことになりますので、なんとかここで食い止めたいという思惑がフランス・ドイツにはありますが、★果たして日本が保有する1兆ドルの外貨準備高全てをヨーロッパに貸しつけることになるのかどうか。
または、政府短期証券を新たに発行して、ドル・ユーロを市場から買い、それを貸しつけることになるのかどうか。
これであれば、為替介入の名目もたち、ヨーロッパも反対と言えません。
どちらにしましても残された時間は殆んどなく、今回のフランス・ドイツ・イギリス首脳の訪日でどのような結末となるのか。
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