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EU:銀行支援で大筋合意、基金拡充ECBに頼らず−合意へ前進(2)
10月23日(ブルームバーグ):欧州首脳らは23日、債務危機の影響を受ける銀行を支援する方法でおおむね合意した。救済基金の実質拡大の方法では欧州中央銀行(ECB)に依存しないことで同意し、ギリシャ発の危機解決の包括案に向け前進した。
欧州はこの日、債務危機打開を目指し1年9カ月で13回目のサミットを開いた。会議で首脳らはイタリアのベルルスコーニ首相に債務削減を迫った。
フランスのサルコジ大統領は欧州連合(EU)首脳会議の終了後、ユーロ圏首脳会議を前に記者団に、「銀行に関する作業はうまく進んでいる。基金と基金利用の可能性についても選択肢は絞られつつある」と述べた。「ギリシャについて事態は進展しているが、まだ時間を要する」とも語った。
欧州中央銀行(ECB)とEUの欧州委員会、国際通貨基金(IMF)の合同審査団、トロイカの報告が21日、ギリシャ財政の一段の悪化を示し、首脳らの選択肢はさらに狭まった。
ギリシャ発の危機は同国をデフォルト(債務不履行)へと追いやりつつあるほか、銀行システムを脅かしスペインやイタリアにも飛び火、世界経済をリセッション(景気後退)に陥れようとしている。
包括的な危機解決の設計図は26日の次回サミットまではまとまらない。同日は23日と同様にEU27カ国の首脳会議の後にユーロ圏17カ国の首脳が会談する。
「厳しい条件」
2009年10月にギリシャを発端に始まった危機は、2560億ユーロ規模の救済後も拡大が止まらず、今月には格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がフランスのトリプルAの格付けを引き下げる可能性を警告するに至った。
事情に詳しい関係者によると、銀行の必要資本額はほぼ1000億ユーロ(約10兆6000億円)と認識されている。銀行はまず自力調達を目指し、次に当該国政府が支援、域内救済基金の欧州金融安定基金(EFSF)の利用は最後の手段とすることで欧州当局者らは合意した。オランダのルッテ首相はEFSFの利用について「厳しい条件の下でのみ起こり得ると明言する」と述べた。
ドイツはこのサミットで目指した主要な目的の一つを達し、EFSFの欧州中央銀行(ECB)からの借り入れを可能にするフランス案を排除することに成功した。当局者らは発行される国債にEFSFが保証を付けることにより基金の効力を高める案での合意に向かっている。別の選択肢は、EFSFが保証するファンドを設立するというもの。このファンドは問題のある国債への外部からの投資を受け入れる。
欧州当局者1人が記者団に明らかにしたところによると、24時間以内にテクニカルな細部の詰めを終えることを目指している。26日の次回サミットはこれら2つの選択肢のほか、救済においてIMFが果たす役割を拡大する方法についても検討するという。
「友人として」圧力
ドイツのメルケル首相はまた、イタリアが制限のない欧州の支援を期待することはできないことを、ベルルスコーニ首相に「友人同士の会話の中で」明確にしたと述べた。
メルケル首相は、「防護壁だけで信頼を築くことはできない。イタリアには強力な経済力があるが、その債務水準は非常に高く、今後数年にしっかりとした削減が必要だ」と語った。
まだ決まっていないのがECBによる債券購入を今後どうするかだ。ECB当局者は、昨年のギリシャとアイルランド、ポルトガル国債に加え、今年になってイタリアとスペイン国債に拡大した債券購入に消極的姿勢を示してきている。
一方、債権保有者の負担に関する7月の合意については、自発的な交換や、債権価値の50%のギリシャ新発債への交換を強制するいわゆる「ハードな債務再編」など、5つのシナリオが検討されている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
記事についての記者への問い合わせ先:Helene Fouquet in Brussels athfouquet1@bloomberg.net;James G. Neuger in Brussels at jneuger@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Hertling at jhertling@bloomberg.net
更新日時: 2011/10/24 06:40 JST
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