http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/723.html
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ドル円が久しぶりに下振れしたが、ユーロ危機によるさらなるリスク回避が底流にあるのは間違いないが、FRBと日銀の緩和姿勢の違いや、英銀が資産整理を行ったせいなど、いくつかの要因が重なったようだ
あとCDSで常にファンドが破綻に賭けているわけではなく
保証料を儲けている側なら、当然、損失が発生する
http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2011/10/22/014068.php
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超円高とユーロ危機
2011/10/22 (土) 12:19
ドル円が、また最高値をつけたようですね。21日のNY市場で一時、1ドル=75.78円になったとか。
でも、何故そんなに円高に? それは、ヨーロッパが機能マヒを起こしているからなのです。
アメリカの公共ラジオ放送のnprは、次のように報じています。
Europe's leaders apparently cannot bring themselves to solve their debt crisis.
「ヨーロッパのリーダーたちは、明らかに財政危機を解決することができないでいる」
France's President Nicolas Sarkozy this week left his wife's side in a Paris hospital this week just as she was giving birth. He went to try to work out a deal with German's Chancellor Angela Merkel, but to no avail.
「フランスのサルコジ大統領は、今週パリの病院に妻の様子を見に行った。出産したのだ。そして、ドイツのメルケル首相と対策を打ち出そうとしたが、無駄だった」
The two leaders remain far apart on how to handle a nearly bankrupt Greece. A European summit this weekend was supposed to produce a bailout plan, but the deal is not yet ready, as NPR's Tom Gjelten reports.
「この二人のリーダーは、破綻しかけているギリシャの問題を巡って、かけ離れた意見のままである。今週末の欧州サミットでは、救済策が打ち出される予定であったが、まだ準備ができていない」
More emergency meetings ending without agreements, more deadlines set and missed.
「緊急会合を何度やっても、合意が得られないので、最終期日を何度も調整しなおすことになる」
Angela Merkel was supposed to brief the German parliament today on Europe's new plan to resolve its debt crisis, but she had to cancel.
「メルケル首相は、本日議会に対して債務危機解決のための新たな案を説明する予定であったが、キャンセルしなければならなかった」
There is no plan on how to deal with the big issues:
「この難問をどうやって解決するかという計画がない」
how to finance a Greek bailout, how to shore up European banks,
「どうやってギリシャを救済し、どうやって欧州の銀行を支援するのか?」
how to keep other countries from slipping toward bankruptcy and what role the European Central Bank should play.
「どうやって他の国々が破綻に陥らないようにするのか、そして、欧州中央銀行はどんな役割を果たすべきか?」
And the longer this stalemate goes on, the greater the danger to Europe's economy.
「手詰まり状態が長くなればなるほど、欧州経済の危機は酷くなる」
We're talking financial doomsday.
「我々は、最後の審判の日の話をしている」
There's going to be a run on banks in a number of these countries.
「これらの国々の幾つかで銀行の取り付け騒ぎが起きるであろう」
さあ、如何でしょう? doomsdayなんて言葉が跳びだしているのです。それに銀行の取り付けですって。まあ、そうなれば超円高になるのも当たり前かも。
だとすれば、日本人同士で、円高対策の中身が乏しかったから円高を食い止めることができないのだ、などと足の引っ張り合いをするのではなく、もう少し欧州勢にプレッシャーを掛けたら如何でしょう?
ところで、本日、日経の記事を読んでいたら、気になることを発見しました。
「市場が注視する危機対策は、ギリシャ国債の元本削減に伴う民間金融機関の負担増をめぐる扱い。強制的な元本削減が実施されると、ギリシャ国債のCDSで保険金支払いが必要となり、市場が混乱する恐れもある」
またしてもCDS、つまり、クレジット・デフォルト・スワップが問題になっているようです。リーマンショックで有名になったCDSです。つまり一種の保険で、デフォルトになれば保険金が下りる、と。
ということは、仮にギリシャ国債を保有している欧州の銀行がCDS取引を同時にしていたとすれば、幾ら元本削減がなされようとも、一定の損失補てんがなされるということになるのですが‥今度は、その損失が支払義務のあるヘッジファンドに転嫁され、ヘッジファンドが損失を被ることになるというのです。
でも、何かおかしい!
保険契約というのは、死亡であったり自然災害であったりと、明確な事情の発生により保険金が支払われるはずなのに‥保険金の支払いが行われることになれば、ヘッジファンドに損失が転嫁されるから‥なんて、発想が逆立ちしているのです。
やっぱり、doomsdayでしょうか?
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