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http://japanese.ruvr.ru/2011/10/18/58935496.html
中国のウェン・ジャバオ首相は、中国政府が人民元の為替レートの安定化をサポートし、中国の輸出企業を保護するとの声明を表した。これは、米国議会が人民元の過大評価を背景として、中国商品に対する障壁の設定を承認したことに対する、中国指導部の初めての反応となった。
中国は世界の工場としての自らの地位を死守する構えだ。
中国は輸出業者に対して、税制面での優遇措置を継続しており、金融支援も拡大している。また人民元の大幅な切り上げについては当面のところ行うつもりはないようだ。まさにそのような態度がアメリカとの激しい対立の背景となっている。
アメリカと中国との間の新しい貿易摩擦について、極東研究所のウラジーミル・ポルチャコフ副所長は、両者がお互いに世界的な競争力を確保しようとしのぎを削っていると見ている。
***人民元についての議論は、常に全体的な中米関係のコンテクストのなかで捉えるべきです。つまり、世界での中国の立場の高まりは、経済分野だけにとどまるものではないということです。このような過熱した中国を、アメリカはどうにかして抑えようとしているわけです。
現在アメリカ政府は、中国の最も痛いところを突いている。というのは過小評価された人民元、および輸出の低下という点だ。
一方でアメリカ市民は中国との経済戦争が、アメリカの国益に打撃を与える恐れがあることを認識している。
20年間にわたって、アメリカ市民は安価な中国製品に慣れてきた。その上、中国資本がアメリカから流出することによって、合弁企業では数万人のアメリカ人が職を失うこととなってしまう。
またポルチャコフ副所長は、アメリカ製品が中国市場へのアクセスを制限されるというような恐れもある、と見ている。
***これは今に始まったことではありませんし、すぐに終わるような問題でもありません。人民元の為替レートと、保護主義的な政策は、米中関係の様々な状況に左右されるものです。またこの問題についてのコンセンサスは依然として得られていないのが現実なのです。
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