http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/598.html
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報道されているようにユーロ圏での金融を巡る動きが活発化している。
思うに先週のベルギー・フランスにまたがる金融大手デクシアの破綻に欧州金融当局が危機感を募らせたのは間違いなかろう。というのも EUの銀行監督機関である欧州銀行監督機構(EBA)が昨年の続き域内金融機関の資産査定いわゆる「ストレス・テスト」を実施し7月にその結果を発表したばかりで、デクシアは“合格銀行”だったからだ。
このテスト自体が昨年の実施分の基準が甘いとの批判から基準を厳しくしたはずだった。つまり、欧州銀行監督機構(EBA)の“お墨付き(権威)”自体が揺らぎかねない事態であり、市場内で疑いが広がれば連鎖的な信用の揺らぎが起きて株安から市場は大混乱に陥ることになる。そうした危機感が、ユーロ圏の首脳の背中を押し、対応策を急がせているわけだ。ただ、こうした動きが形になるのか否かは、相互間の意見調整や各国の国民の判断にもよるため、市場が納得する政策がすぐに、というのは難しい。
本日夕刻のニュースでは、スペインは独仏の支持を得て、欧州の銀行に対するより厳格なストレステストを実施しないよう欧州委員会に働き掛けているとされる。スペイン紙が複数の同国当局者の話を基に報じていると(・・・・本当かね?)というのも欧州銀行監督機構(EBA)の新たな基準で審査した場合、スペインでは最大14の銀行が不合格になる見通しのためと。ならばストレス・テストの意味がないではないか。この報道自体が俄かには信じがたい。バーゼルVと呼ばれる新基準を適用した場合、スペインの銀行は大半が不合格になるとの見方もあるらしい
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■スペイン・イタリアの銀行格下げ、債務危機の波及懸念高まる
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23578520111011
[ニューヨーク11日ロイター] スペインとイタリアの銀行が11日、格下げされ、ユーロ圏債務危機の悪化による域内銀行セクターへの影響懸念が高まった。
スペインの格付けを「AAマイナス」、見通しを「ネガティブ」としている格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はこの日、同国の10行の格付けを1ノッチ引き下げた。
向こう15─18カ月間にバランスシート上の不良資産水準が上昇すると警告している。
S&Pは声明で「スペイン経済の短期的な見通しは悪化し、不動産市場の動きは引き続き抑制されており、資本市場の変動は激しくなっている」と指摘。
スペインの銀行にとって困難で割高な資金調達環境が続くとの見通しを示し、欧州連合(EU)または政府が提供する資金調達メカニズムへの依存度が今後増す可能性があるとしている。
見通しは「ネガティブ」とし、予想以上に景気が減速した場合、さらに格下げする可能性を反映した。
フィッチ・レーティングスも11日、スペインとイタリアの銀行を格下げした。前週、両国のソブリン格付けを引き下げたことに続く措置。
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