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http://www.nsjournal.jp/column/detail.php?id=273894&dt=2011-10-13
ホンネで迫る!! ブラインド・インタビュー
バリュー投資に騙されるな!?
著名投資家のポジショントークは無用
――株式投資における王道って何だと思う?
証券マンA 「何をして王道というか次第だろうが、バリュー(割安株)投資はその1つとされている。実際、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏なんかを信奉する投資家は多いよな」
海外在住証券マンB 「バフェット氏のどこがファンダメンタルズ投資なんだ? 権威的で政治的、さらにインサイダー的ですらある。個人投資家で盲信している人がいるけど、かわいそうだ」
――しかし、実際、バフェット氏のファンダメンタルズ分析によるバリュー投資と長期保有という手法にファンは多い。
海外在住証券マンB 「バフェット氏が本当に正統派のバリュー投資のみで大富豪になったのか? 氏は短期売買もやっているし、そもそもポジショントークし放題なんだよな。この人の『ネームバリュー』(名前が持つ価値)こそが『バリュー』なんだろ、つまるところ」
ライターC 「その通り。そもそも『伝説の投資家』とか『投資の神様』とかと呼ばれる人たちはポジショントークばかり。米著名投資家のジョージ・ソロス氏やジム・ロジャーズ氏とかな(笑)。ロジャーズ氏なんかは特にひどい。ペラペラペラペラとよくしゃべる。あんな人の妄言をわざわざ取り上げ、片棒を担いでいるメディアも同罪だ」
証券マンA 「すごい人と思わせるように仕向けるのが彼らの仕事ってことか。『バフェット氏と昼食を共にする権利』なんてその際たる例というわけだ。落札者は高いお金を払っても、そのイベントが広告宣伝効果を発揮し、ビジネスチャンスを得ることで資金を回収する。バフェット氏は有り難がられる。そう、まるで宗教と変わらない構図だ」
ライターC 「そういう意味では権威付けが彼らの最も重要な仕事といえる。マッチポンプだということがばれて、ご利益が見えなくなってしまったら、それで終了」
――そういえば、著名投資家たちは社会貢献にも熱心だな。最近でも、バフェット氏は米国の財政赤字削減を図るため、富裕層個人への増税を議会に強く求めたなんてあったな。社会的規範としても支持されているように見えるが。
海外在住証券マンB 「慈善事業に私財を投じるなど全般的に社会貢献に熱心なことは確か。何が彼らをそうさせているのだろうか。彼らはいわゆるアメリカンドリームを体現してきた。母国への恩返しの気持ちからなのか、はたまた、天国へのパスポートが欲しい故のせめてもの罪滅ぼしの気持ちからなのだろうか。しかし、バフェット氏の提言は後出しジャンケンの感が否めない。勝ってから規制を求めるって汚い。米国に限らずどこの世界でもルールを作る人、作れる人が一番強い」
ライターC 「ソロス氏なんて今まで英国やアジア経済などを壊滅状態にしておいて、今や慈善家気取りだからな。米ニューヨークでの『ウォール街を占拠せよ』デモについて、御年81歳のソロス氏が米銀行と中小企業との格差拡大などを指摘し、「(デモ参加者の)不満には共感できる」と表明したそうだ。民衆の怒りの矛先が自分に向いてきてほしくないから、民衆の味方だという姿勢をアピールして、これまでの悪事を隠そうとしている。相場と同じで流れには逆らうなということだ」
――米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏やソフトバンクの孫正義氏など、最近の資産家は慈善活動に熱心だ。社会的責任を果たすと言う風潮も背中を後押ししているのか?
証券マンA 「例えば、マイクロソフトを例に取れば、OS(基本ソフト)『ウィンドウズ』を少しでも安くしたり、従業員の給料を上げたり、まずは一番身近な利害関係者である顧客や従業員に還元すれば良いのにとは思う。あのマザー・テレサはまずは隣人からと言ったそうだがね」
ライターC 「それでは意味がない。OSを1ドル値下げしたって、給料を年100ドル上げたって、経営者には何の得にもならない。しかも、顧客や従業員らはその喜びを次の日には忘れるし、それが当たり前になるだけだ。しかし、同じ規模の金額を貧しい国に援助してごらん?」
海外在住証券マンB 「学校や道路にその人の名前が付く。長くその栄誉が歴史に残る。『実業家』という肩書きに『慈善活動家』が加わる。一方、同じ社会にいる人たちに利益を分け与えると、相対的に自分たちのすごみが消える。格差と言うのはいつの時代でも支配層にはありがたい装置。そりゃあ、米国のデモも広がるよ。日本市場ではインサイダー取引がまん延しているように、本当に有益な情報が一般の個人投資家に来ることはない。日本国民ももっと怒るべきだ」
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