http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/577.html
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確かに彼の読みは大したものだし、基本的には同意だが
今後はどうかな
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_323198
【ニューヨーク】ヘッジファンドでジョージ・ソロス氏の元パートナーだったジム・ロジャーズ氏は、コモディティー(商品)について15年間、強気で鳴らしてきた。年を取ったこと、結婚したこと、親になったこと以外、彼は変わっていない。
イメージ Bloomberg
私は9月の終わり頃、フランクフルトの商品の会議で彼と思いがけなく会った。彼は、集まった聴衆に、10年後には商品が人気資産となり、投資家が殺到するだろうから、この会議はホテルの会議室ではなく、スタジアムで開催される必要があると述べた。
ここにロジャーズ氏の発言がある。これらは、支持者の買いかぶりを差し引いてもなお、一考に値する。
「19世紀は英国の時代、20世紀は米国の時代だった。21世紀は中国の時代になる」。ロジャーズ氏は、妻と2人の幼い娘を連れてニューヨークからシンガポールに引っ越した。彼によると、娘達はもう標準中国語を流暢に操るという。
ドルベースの投資は減少
「米ドルは、世界の準備通貨としての地位から衰退し始めた」。ロジャーズ氏はこう述べ、米政府の「事実上の切り下げ政策」を批判した。
「しかしながら、政府が米企業の海外保有資金の本国還流を税制面から促進すれば、ドルは一時的に上昇する可能性もある」
「30年債の強気相場はもうすぐ終わる。債券の運用担当者は、別の仕事を探し始めるべきだ」
また、ロジャーズ氏はこう言った。「株は、12年間ひとつの取引レンジに収まっており、それが続くだろう」。彼は、方向感のない動きが長期間続くことは、相場の歴史にはよくあると指摘、ダウ工業株平均が1964年から1982年まで約18年間、800ドルから1000ドルの間でほぼ推移した例を挙げた。
「私は、米国のハイテク、欧州、新興市場についてはショートだ」「米国の教育についても弱気だが、プリンストン大学をショートにする方法がわからない」。(ロジャーズ氏は、1965年にエール大学を、1966年にオックスフォード大学を卒業した。)
しかし、ロジャーズ氏の強気な商品シナリオ、とりわけ中国の「世界支配」予測に深く関わる思われる新興市場を彼がショートにするとは、なぜだろうか。
「新興市場を買う時は、他の皆が投げ売りをしている時だ。2万人のMBA(経営学修士号)保有者が推奨して回っている時ではない」という。
「長期的な資源相場は1999年に始まった。この上昇にすぐに終わりはみえない。しかし、終わる時は、バブルのうちに終わるだろう。すべての長期的なバブル相場と同じように」
「社会不安は増え、国家の破たんが増えるだろう。もちろん、政治家は価格をコントロールしようとするだろうが、うまくいかない。投機筋は社会の災難となり、あらゆる面でたたかれるだろう。極めて嫌な状態だ」
変化の種
「私は、あらゆる商品を保有しているが、とりわけ農業関連の商品を持っている」「適正な供給という意味では、すべての商品のなかで農業が最も悪い状態にある」。彼は、その理由のひとつとして「農業従事者の不足」を挙げ、「あなた方は、農家になりたいと言う若者をどれだけ知っているか?」とダークスーツに身を包んだ聴衆に問いかけた。
たとえ農業従事者が不足していないとしても、人口増が食料と繊維の需要を押し上げ、耕作可能地を減らしている、と彼は言う。その結果、「農地は現代の素晴らしい投資のひとつとなるだろう」という。
「自分が良い商品の投資家かどうかはわからないし、それを知る必要もない。私は、指数を通じて商品に投資する」
その指数とは、ロジャーズ氏自身が1990年代末に開発を始めた指数のことだ。ロジャーズ・インターナショナル・コモディティー・インデックスは、ニューヨーク証券取引所に上場されている上場投資証券(ETN)などのベースとなっている。
私が思うに、ロジャーズ氏は、例のごとく、将来についてかなり明確なビジョンを持っている。あらゆる細部まで彼の予想通りにはいかないかもしれないが、方向性とインパクトについては、彼は間違っているというより正しいと信じる。
一部の投資家は、商品は、2008年の株式相場急落からポートフォリオを救ってくれなかったと腹を立て、二度と手を出さないと誓った。今年も08年と同じ理由で――世界経済が減速し、景気後退に逆戻りするかもしれないという懸念で――株式、商品双方とも下げている。
しかし、ほとんど常に、商品の投資ポートフォリオの多様化は進んでいる。そして、今から25年ほど後に、天然資源の不足が主要な経済テーマにならないことは想像し難い。このテーマに合うポジションを取ることは、悩むまでもないと思われる。
確かに、商品への投資は、気の弱い人に向いていない。しかし、需要が落ちず、供給増の維持は困難だろうというロジャーズ氏の言い分には説得力がある。だが何と言っても、食料や燃料、金属など変動の大きい市場に参加するための着実な方法として、指数を利用する人物として、彼は注目に値する。
(執筆者のジョン・プレストボ氏は、CMEグループとダウ・ジョーンズ・アンド・カンパニーの合弁会社であるダウ・ジョーンズ・インデクシーズのエディター兼エグゼクティブ・ディレクター。ダウ・ジョーンズはマーケットウォッチを発行している)
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