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10月はこれまで、記憶に残るような株の暴落や為替相場の乱高下が少なくありませんでした。今年も、そのような 「暗黒の10月」になるのでしょうか?
この10月中旬が、それを見極める重要なタイミングになりそうなのです。
■「暗黒の月曜日」も、「暗黒の木曜日」も10月だった
10月の株の暴落としては、「ブラックマンデー(暗黒の月曜日)」と「ブラックサーズデー(暗黒の木曜日)」がまずは思い浮かぶところでしょう。
「ブラックマンデー」は、1987年10月19日に起こったNY発の世界同時株暴落です。 米独対立など、先進国の協調亀裂懸念などをきっかけに世界的に株価が暴落し、少し間を置いて、米ドルの暴落にも波及しました。
しかし、株価は比較的すぐに大底を打つところとなりました。
当時最も勢いのあった日本株はすぐに暴落前の高値を更新し、むしろ、1989年末まで一段高へ向かうといった展開で、それは「日本株バブル」が拡大する上での通過点に過ぎませんでした。
これに対して、「ブラックサーズデー」は1929年10月のNY株暴落です。これをきっかけに、世界恐慌が広がっていったのです。
ただ、この株価下落は「ブラックマンデー」と異なり、長期化しました。NYの株価は1932年に大底を打つまで、じつに3年近くも下落が続き、その中で 最大下落率は8割にも達したのです。
■為替相場でも、1日にドル/円が10円急落する波乱があった
さて、為替の「10月波乱」でまず思い浮かぶのは、1998年でしょう。
この年の米ドル/円は、8月に147円まで上昇しましたが、10月に入り、とくに6日から8日までの3日間で、135円レベルから一時は111円まで、なんと 24円も大暴落したのです。
6日と7日は 1日の間に最大10円も米ドルが暴落しており、それが2〜3日も続いたのですから、「為替史上最悪相場」の1つと言えるでしょう。
また「100年に一度の危機」の最中、2008年10月の米ドルの暴落も、最近では忘れられない「10月波乱」でしょう。この年の10月24日の米ドルは、98円から一時90円割れ寸前まで急落しました。
このように、記憶に残る荒れ相場が株・為替ともに思い出される10月ではありますが、もちろん、荒れない10月もなかったわけではありません。
はたして、不安定な展開が続く今年は、この10月をどのように乗り切るのでしょうか?
■今週中にも米長期金利が2.3%前後まで上昇する!?
今年は「暗黒の10月」なのか、そうでないのか?
それは早速、今週中にも見極められる可能性がありそうです。それを考える上で、米国の金利に注目してみたいと思います。
なぜなら、米国の金利、とりわけ、 米国の長期金利(10年債利回り)が今週中にも2.3%前後へ急騰するかもしれないと私は思っているからです。
★2008年12月18日以降の米国の長期金利の上昇と、今年9月22日の1.7%から米国の長期金利が上昇している状況の2つのグラフを重ねると・・ここまでのところ、両者はよく似た動きになっている。
■最近の米金利は「異常な下がり過ぎ」である可能性も
★2008年12月18日以降の上昇局面で、 金利上昇の2度目のピークを記録したのは、金利上昇が始まってから14営業日目のことでした。今回、9月22日に1.7%で底を打ってからの米国金利の上昇局面においては、 10月12日(水)に14営業日目を迎えることになります。
2008年12月にかけての米国の長期金利低下は、「100年に一度の危機」の最中で、安全資産である米国債に資金が殺到した結果、後から振り返ると「異常な下がり過ぎ」となっていました。
同様に、今年9月にかけて1.7%まで低下した米国の長期金利の動きも、移動平均線からのカイ離率などで見ると、 2008年12月以来の「異常な下がり過ぎ」の可能性を示していました。
■「暗黒の10月」になるか、今週が重要な見極めのタイミング
同じような「異常な下がり過ぎ」の修正が、似たような展開をたどるかもしれないと・・。これまでのところはよく似た動きとなっているのです。
この先もその似た動きが続くようならば、この10月12日(水)前後にも、米国の長期金利は2.3%程度まで、上昇が一段と加速する可能性がありそうです。
こんなふうに見ると、今年が「暗黒の10月」になるか、ならないのか、今週が重要な見極めのタイミングであると言えそうです。
これは為替相場においても、とりわけ、米国の金利と相関性の高い米ドル/円にとって、重要な岐路を迎えていることになるのではないでしょうか? (吉田 恒/中略)
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