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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23570020111011
危機はシステミックな段階、影響波及のリスク高まった=ECB総裁
2011年 10月 11日 17:36 JST
10月11日、ECBのトリシェ総裁は、欧州議会の経済・金融委員会で証言し、危機はシステミックな段階に達した、との認識を明らかにした(2011年 ロイター/Thierry Roge)
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[ブリュッセル 11日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は11日、欧州議会の経済・金融委員会で証言し、危機はシステミックな段階に達した、との認識を明らかにした。トリシェ総裁は欧州システミックリスク理事会(ESRB)のトップも兼任している。
トリシェ総裁は「ソブリン危機の影響はこの1カ月で、経済規模の小さい国から一部の大国に波及した。欧州の政府債市場の多くでは、ストレスの兆候が明らかになっている。株式市場の高いボラティリティは、緊張感が世界の資本市場に広がったことを示唆している」と指摘した。
総裁は「銀行のターム物の資金調達市場が機能不全に陥っていることが、状況を悪化させた。EU(欧州連合)の金融システムは密接に関係しているため、影響波及のリスクが急速に高まった。EU全体の金融の安定を危機にさらし、内外の実体経済に悪影響を及ぼした」と述べた。
総裁はまた「ここ3週間の間に、予断を許さない状況になっている。危機はシステミックなものであり、断固とした対応が必要だ。欧州当局と各国政府は課題に立ち向かい、共に迅速な行動をとらなければならない。行動が遅れれば状況はさらに悪化するだろう」との見方を示した。
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPJAPAN-23563320111011
ベルギー政府のデクシア救済、コストは見かけ以上
2011年 10月 11日 13:23 JST
10月10日、ベルギー政府による仏・ベルギー系金融大手デクシアの救済コストは、見かけよりずっと大きくなる可能性がある(2011年 ロイター/Thierry Roge)
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By George Hay
[ロンドン 10日 ロイター BREAKINGVIEWS] ベルギー政府による仏・ベルギー系金融大手デクシア(DEXI.BR: 株価, 企業情報, レポート)の救済コストは、見かけよりずっと大きくなる可能性がある。政府は週末に大慌てで協議した結果、デクシアのベルギー国内資産を40億ユーロで取得することになった。額面通りに受け取れば、直接的なコストは国内総生産(GDP)の1%に過ぎない。
一見すると、政府にとってお買い得のように見えるかもしれない。デクシア・バンク・ベルジャム(DBB)の簿価は6月現在で79億ユーロだったからだ。しかしベルギーの会計規則では、デクシアは「売却可能資産(AFS)」の時価会計を回避できる。これら資産の損失も含めて計算すると、6月時点のDBBの簿価は57億ユーロだった。過去3カ月間に市場が大混乱したことを考えれば、時価計算した現在の企業価値はベルギー政府が支払う額を下回る可能性もある。
資産売却後のデクシアの自己資本が十分かどうかという問題もある。この部分についてベルギー政府は5.7%の株式を保有している。計画では、トルコ、ルクセンブルク、フランスの地方自治体向け事業を売却することになっているが、処分後もリスク性資産が600億ユーロ残る。つまりコアTier1(狭義の中核的自己資本)比率10%を達成するには少なくとも60億ユーロの資本が必要だ。
これには、デクシアが簿価を上回る価格で資産を売却できるかどうか次第といった部分がある。しかし要因として大きいのは、ベルギー政府が大規模なAFSの含み損を表面化させないで済まされるかどうかだろう。新銀行自己資本規制(バーゼルIII)では許されていないが、ごまかしが行われる可能性は十分ある。最終的に資本に穴が開いた場合、ベルギー、フランス両国政府がその穴を埋めるかどうかは不透明だ。しかし頭の体操として計算すると、ベルギー政府は30億ユーロの追加コストに直面することになる。
加えて、ベルギーはデクシアの資金調達の60.5%、総額540億ユーロを10年間保証するはめになった。すべてを合算すると、最悪の事態が起った場合にベルギーの納税者が抱える総コストは国内総生産(GDP)の17%に及びかねない。ベルギーは既に公的債務の対GDP比率が96%に達している。
ムーディーズがベルギーのソブリン債格付け引き下げを検討しているのも、同国の10年物国債利回りが1週間で3.6%から4.1%に跳ね上がったのも、無理はない。
<背景となるニュース>
●デクシアは10日、ベルギー政府が同行のベルギー部門を国有化すると発表した。
●ベルギー政府はデクシア・バンク・ベルジャム(DBB)に40億ユーロを支払う。DBBの簿価は6月末時点で79億ユーロだった。
●ベルギー、フランス、ルクセンブルクの各国政府は、デクシアによる銀行間市場と債券市場での資金調達に、900億ユーロを上限として10年間保証を付けることも決定した。デクシアは、必要であれば期間は10年以上に延長され得るとしている。
●保証はベルギーが60.5%、フランスが36.5%、ルクセンブルクが3%の比率で分担する。デクシアは保証コストを公表していないが、欧州の基準に従うことになるとしている。
●DBBの売却により、現在960億ユーロあるデクシアの短期借り入れは140億ユーロ圧縮される。
●デクシア株は6日に取引停止となり、10日朝時点で取引は再開されていない。
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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