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http://japanese.ruvr.ru/2011/10/10/58468836.html
VOR記者は、権威あるアメリカの経済学者エン・クリューガー氏に、このたび独占インタビューを行った。
「世界経済の主要な問題は、それがかなり政治に左右されるところにある。 すべての国際経済組織が必要としているのは、第三者(★アングロサクソン・国際金融資本)の影響から解放された改革だ。」とインタビューに答えた。
1980年代、クリューガー氏は、世界銀行の主任エコノミストとして活躍し、2000年代初めは国際通貨基金(IMF)の第一副事務局長を務め、現在はジョン・ホプキンズ大学のポール・ニッツ記念高等国際問題研究大学院(SAIS)で教鞭を取っており、彼女は世界で最も権威ある経済学者の1人に数えられている。
「ドルと競争できる能力を持った世界通貨は、今のところない。
ドルが基軸通貨として残っているのは、かつてのような確かな地位を維持しているからではなく、それに代わるものがないからだ。そうした現実では、一体誰が自分の手持ちのお金をドルからユーロや円に替えるだろうか。
現在ドルは、安定した地位を占めており、今の段階では第三のしっかりした通貨はない。ポンドやオーストラリア・ドルも安定度の点では劣る。
中国は、安定した通貨を持ちたいと欲しているが、そのためには兌換性を持たなくてはならないが、今はそれは不可能だ。 中国は、政治的要因により国際的経済協力の新しいレベルに出れないでいる。
また政治は、欧州諸国が自分達の経済問題を解決する邪魔をしている。
システムとしてのEUにおいては、欧州空間の統一という原則をなくす事なく、加盟諸国にこれまで以上の自由を付与するような改革が求められている。
関係を完全に放棄できるような国は、おそらく1つもないだろう。ただ各国は、この関係に加わっているものの、その程度は様々だ。ユーロ圏には通貨同盟があり、その枠内で国々は、自主的な金融政策や両替政策を取れず、それが各国の手を縛っている。
世界貿易機関(WTO)の改革も必要だ。機関への自由なアクセスを保障し、加盟の手続きを最大限簡素化する事が必要不可欠となっている。そうなれば、WTOへの政治の影響を少なくする助けになるだろう。
ロシアのWTO加盟問題が、これほど長引いているのがよい例だ。経済的観点から言えば、皆、ロシアの経済及び貿易潜在力はWTOにとって必要不可欠であるにもかかわらず、政治的な不和や混乱が、ロシアの加盟プロセスにプレーキをかけ続けている。
例えば先週、ロシア・グルジア交渉は実りのないまま、その幕を閉じた。グルジアは、ロシアのWTO加盟に賛成していない、現在唯一のWTO加盟国である。
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