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仏・ベルギーの大手銀救済 米金融危機と酷似[日経新聞10月6日朝刊:英フィナンシャル・タムズ特約]
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/546.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 10 月 10 日 03:25:33: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 欧州金融大手デクシア経営破綻へ ギリシャ危機後で初(朝日) いよいよ世界金融恐慌の幕開けか?! 投稿者 スカイキャット 日時 2011 年 10 月 09 日 23:28:32)


日経新聞10月6日朝刊

 仏・ベルギー系金融大手デクシアが公的な救済措置を受けるとの報道に接し、ある種の既視感に襲われた。米リーマン・ブラザーズの破綻直後に公的救済を受けた銀行の中に、デクシアは含まれていた。当局が不良債権だけを集めた「バッド・バンク」を創設し、デクシアが今回、融資保証など公的支援を受けるという事実は見かけ以上に重大
な意味を持つ。
 
 2008年の米証券大手ベアー・スターンズの経営危機と同様、前途にさらに大きな危機が待ち受けている兆候だからだ。破綻したベアー・スターンズと対比しよう。
 有力企業や機関投資家を相手にするホールセール(大口取引)が主体だったベアー・スターンズは、資金調達の道を閉ざされ経営危機に陥った。一方、欧州銀行が資金をやり取りする際の金利である銀行間取引金利はこの3ヵ月、08年当時の米金融市場と同じような上昇幅を示している。

 ベアー・スターンズの経営危機を契機に下落局面に入った株価は、米S&P500種株価指数が最終的にはさらに47%下落した。4日に新たな下げ相場に入った同指数は、5月のピーク時から20%下落している。
 地方自治体向け融資を中心とするデクシアは、さほど重要でないと言い切れるだろうか。結局のところ、仏政府当局者が4日、ロイター通信に語ったように、同行が抱えているのは資金繰り問題であって、財務の健全性の問題ではない。しかし、全く同じことはベアー・スターンズについても指摘された。

 財務の健全性に問題があるかどうかは、実際のところそれほど重要ではない。
 ベアー・スターンズは、汚れた炭鉱である米ウォール街で投資家や顧客の恐怖によって破綻へと追い込まれたカナリアとなった。買い手が付かず焦げ付いた信用力の低い米個人向け住宅ローン(サブプライムローン)とそれを組み込んだ金融商品への恐怖がベアーを経営危機に陥れ、その後リーマンの破綻につながった。

 デクシアの場合、恐怖の根拠は特にギリシャなど信用力の低い国債だ。その恐怖に正当性があるか否かさほど問題ではない。投資家が知りたいのは、リーンの役割を今回果たすのはどこかということだ。ギリシャ政府と同様、仏銀もいの目で見られている。
より重要な問題もある。財政的、政治的に強力で、今回も金融システムを救済できる国の政府が果たし存在するのかという疑問だ。

(5日付)=英フィナンシャル・タムズ特約

 

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