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世界市場を蝕みはじめた三重禍―ECB・FRB・新興国銀
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/530.html
投稿者 尚林寺 日時 2011 年 10 月 08 日 11:24:19: JaTjL5JPya4go
 

世界の中央銀が「利下げ」と「資金過剰供給」にシフトしている。
来るべき危機の正体は先進国に伝染していく「日本病」であるといわれる。

@ECBは域内の信用不安解消に・・
@FRBは経済二番底・デフレスパイラル阻止に・・
@新興国は通貨防衛・利下げ競争に・・

日欧米と世界の経済風俗は・・「没落するなにか」へ民衆の不穏を掻きたてているようだ
世界には、いまだ「日本病」への免疫ができていない・・
世界が「日本病」を乗りこえるのか、同じ轍を踏むかの答えはそう遠くではないようである。
ちなみに、世界中が「同じ轍を踏む」ことは・・ある「終末」を意味するようだ。


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■新興国通貨はさらに下落する可能性−欧州債務危機が成長の足かせ負の連鎖が・・

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920011&sid=aOUhJVYCI5.k

10月7日(ブルームバーグ):少なくとも2008年以降で最大の下落を見せた新興国通貨は、さらに下げる可能性がある。新興国経済はかつての世界の景気減速には抵抗力を示したが、今回の欧州債務危機で打撃を受けている。

国際決済銀行(BIS)の今年3月までのデータによると、欧州の途上国への貸し出しは3兆4000億ドル(約260兆円)と、米国と日本による貸し出し合計の3倍近くに上る。このため、途上国は08年の世界信用危機よりも今回の欧州債務危機の影響をうけやすいと、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)はみている。

国際通貨基金(IMF)は先月、欧州危機の深刻化で流動性が停滞し、世界経済がリセッション(景気後退)に陥る恐れがあるとして、新興国の成長率見通しを引き下げた。ブルームバーグのデータによると、オプションのトレーダーはブラジル・レアルや南アフリカ・ランドなどの通貨に対し、一段と弱気になっている。

RBCキャピタル・マーケッツのニック・シャミー氏は、「問題は西欧や米国に集中しているため、これらの国の資産価格が最初に動いたが、今は新興国にも影響が広がっている」と指摘。「経済見通しの点で、欧州と米国で長期的に状況が沈静化しない限り、新興国資産への売り圧力は続くだろう」と述べた。

**資金流出
EPFRグローバルデータのデータに基づいたINGグループの9月29日のリポートによると、9月28日までの週の新興国の債券ファンドからの資金流出は32億ドルと、05年以降で最大となった。これは全資産の2.3%を占める。
ブラジル・レアルやハンガリー・フォリント、ポーランド・ズロティなどの途上国の通貨は先月、平均12%以上下落した。アジアの主要通貨は4.2%下落し、1997年のアジア金融危機以来最大の下げを記録した。
UBSのバーヌ・バウェジャ氏は、「先進国が悪い状態にある時、デカップリングは起こらない(負の連鎖が起きる)」との見方を示した。


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■「悪い米ドル高」の一服も一時的なもの。米国の来るべき危機は「日本病」の伝染だ。

http://zai.diamond.jp/articles/-/119057

為替マーケットは膠着状態になっている。
ドルインデックスは80の手前でやや頭打ちされた形で推移し、 米ドル高の一服といった雰囲気を漂わせている。

****下がりすぎの修正で株価が反発
当然のように、最近の米ドル高は「悪い米ドル高」であっただけに、米ドル高の一服は株式市況の回復を意味し、700ドルを超える上昇となった。

欧米株式の反発をもたらした背景として、まず、ソブリンリスク(国家に対する信用リスク)の拡大を封じ込むEUの努力に対する評価が、パニック的な感情を後退させたことが挙げられる。いわゆる オーバーシュートの状態にあった。そのため、これを修正しようとするテクニカル的なニーズが強かったことがある。

****オーバーシュートしていなければ、違った動きになったはず
10月6日(木)にECB(欧州中央銀行)、BOE(イングランド銀行=英国の中央銀行)とも金利据え置きを決定したものの、BOEは資産買い入れ規模を大幅に増大し、ECBも1年物の資金供給オペやカバード債の購入再開といった金融緩和策を打ち出した。

本来であれば金融緩和策は通貨安をもたらす要因として、ユーロ、英ポンドは押し下げられるはずだが、英ポンドは底割れを回避し、ユーロに至っては買われていた 
ECBの流動性供給とBOEの資産買い入れ──これは実質的にはともに量的緩和策である──は欧州の金融不安を後退させる政策として歓迎され、また、欧州の銀行への資本増強という期待感もあり、これがリスク選好度を高めたと解釈される。

しかし、オーバーシュートの状態でなければ、恐らく違った結果になっていたとしても全然おかしくはないだろう。
要するに、同じ現象でも場合によっては違った結果を生じさせるのが相場であり、その表の現象をどう解釈するかは、実は 「相場の内部構造」によってかなりの部分が事前に決められているのだ。
言うまでもないが、今回は「相場の内部構造」では「オーバーシュートに対する修正」というニーズが高まっていたため、「悪い米ドル高」が一服し、ユーロが買われ、株式も続伸したわけである。

****誰もが売りポジションを建てたら、もう売る者はいない
長期スパンにおける視点と短期スパンにおける視点は往々にして逆の方向を示すものが多く、逆に両者が常にいっしょになるはずはないのである。
というのは、 一本調子の相場変動はあり得ない上、短期変動に伴うポジションの整理なしでは、長期スパンのターゲットは達成できないからだ。

なぜなら、誰もが売りポジションを建てたなら、もうそれ以上、売る者はおらず、残った道は買い戻ししかなくなるからだ。
この理屈は10月4日(火)あたりからの相場反転の背景を説明するのにも通じる。

****米ドルは金以上に「究極のリスク回避先」となり得る
ところで、長期スパンの見通しについて、一時的な状況改善があるとしても、この先の行方はあまり楽観視しないほうがいいと思う。
最近は金(ゴールド)、銀(シルバー)をはじめ、商品市場が大きく値崩れした。  
特に「究極のリスク回避先」とされる金の急落は、多くの市場関係者にとってサプライズだった。

何しろ、欧米のソブリン危機の深刻化につれて、量的緩和の拡大が予想され、そうなれば、紙幣の氾濫で金の価値はより高まり、仮にさらに買われることがないとしても、大きく値が崩れることはないと思われていたのだ。 
しかし、それでも金は大幅に反落してきた・・米ドル高の本質と来るべき危機の本質を見誤っていたことにあるのではないかと思う。

今回の米ドル高は「悪い米ドル高」、つまり景気後退に伴う米ドル高であるから、景気後退の局面では、基軸通貨の価値とその基軸通貨で支えている債券市場の重要性が浮き彫りになる。 
言い換えれば、 米ドルは紙幣であるものの、基軸通貨であるがゆえに、他の紙幣との違いが危機の時だからこそ鮮明になってくる。
そして、国力が随分と落ちているものの、 依然スーパー大国として君臨している米国だからこそ、圧倒的な流動性を持つ国債マーケットを有しており、これは金以上に「究極のリスク回避先」となり得る。

****来るべき危機の正体は先進国に伝染していく「日本病」
次に、「量的緩和だから紙幣の価値が下がる」といった発想は日本の例でみればおわかりいただけるように、必ずしも正しいとは限らない。

というのは、日本は少なくとも伝統的な方策では、日銀総裁が「日銀は他の中銀がやれないところまでやっている」と話すほど、十分な量的緩和策をやってきた。 
それにも関らず、紙幣としての円の価値が下がらずにいることは大きな示唆に富んでいる 

****キーワードは他ならぬ、デフレである。
デフレ構造だからこそ、日本においては実は紙幣の価値が一番高く、量的緩和をさらに推進してもなかなか状況は改善できない。もちろん、日本の問題はこれだけではなく、より複雑であるが、デフレ構造がもっとも大きな根本的要因として考えられる。 
やや飛躍的だが、このようなロジックから推測していくと、これから 米国は日本が歩む道、つまりデフレ体質に陥るリスクが大きいかもしれない。要するに、来るべき危機の正体は先進国に伝染していく「日本病」である。

そして、より直接なその引き金として、 FRB(米連邦準備制度理事会)の政策転換が挙げられる。米FRBの政策転換は今回のユーロ安をもたらした直接の原因だけでなく、中長期スパンでの米ドル高が続く基盤ともなり得る。(陳満咲杜/中略)


 

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コメント
 
01. 2011年10月08日 11:54:43: 15XEU14Dwc
月曜日だ。

日本時間11日。


02. 2011年10月08日 14:47:01: hg7b493QFA
愛する祖国に捨てられて、信じた教団に裏切られて被曝して、鼻血を出して、
結成したのが棄民党(笑)

03. 2011年10月08日 16:03:43: Pj82T22SRI
日本病と言って思考停止してても意味はないな

単に、世界経済の構造が変化しているだけの話であり
それぞれの国、企業、個人で、問題をきちんと分析することが重要だ

自分で変えられないものは受け入れ、変化を見据えながら
変えられるもの(規制、税制、金融財政政策、投資対象、仕事・・)を変えていくことだ

環境変化にうまく適応できたものは、生き延びて繁殖し、変化に気づかないもの、変化を恐れ、周りのせいにして現実逃避するものは衰退し、滅びていくのが自然の摂理だ



04. 2011年10月08日 16:16:57: Pj82T22SRI
>日本は少なくとも伝統的な方策では、日銀総裁が「日銀は他の中銀がやれないところまでやっている」と話すほど、十分な量的緩和策をやってきた。 
それにも関らず、紙幣としての円の価値が下がらずにいる

ここ数年、日銀はFRBに比べて、量的緩和の規模は小さいから、これは正しくはないが
まあ金融緩和だけでは、流動性の罠から脱出して好景気(国内投資拡大)にするのは無理だから
金融パニックや貸しはがしを起こなさい程度にしか緩和をしていないというのが現実だ

本気で円安・インフレにしたいなら、人事を入れ替えて200兆円くらい長期国債を買い切って
日本の統合政府はモラルハザードに突入したと人々に思わせるしかないが

そんなことは大多数の国民(特に高齢者、正社員)は望んではいないだろう


05. 2011年10月08日 16:20:02: Pijo5v1olc
投下した資本が回収できないで金融の貸し倒れの危機が世界規模で起こりつつある。この結果として資産デフレが進行する中で、実物投資は大幅に減少するが、返済のための資金需要は減らない。資産価格が全体で下落した分だけ、信用通貨は収縮するため、自然に任せればデフレが起こるはすだ。

支出した経済主体に通貨が戻らない現象が起きてしまったが、日本では市場を歪めて国家が債務を肩代わりすることが主たる政策となった。資産価値が減価した分、国家の債務が増えた。この規律があったので日本はインフレはにならなかったと考えるべきだ。実質バブルのすり替えが起こったのだ。これから本当のバブル崩壊が起こるのだ。


06. 2011年10月08日 22:58:30: LbpMIFtfv2
金融バブルで、ありもしないお金(信用創造によるお金)によって生み出された、レバレッジ全開の借金が爆発したのが原因?ならば、
結局、金融業がバカみたいに限度を超えてリスクテイクすることを阻止するしかないのでは?
もちろん、それによる信用収縮は起こるけど、それは極端な金融バブルが起こらなくなるだけのことだと思う。
今まで、ありもしないお金で訳の分からないマネーゲームしすぎたツケだ。
一般人まで、信用取引でウン十倍のありもしないお金を運用してしまってたんだから、仕方ない。
バブルを望むなら、恐慌も受け入れなければならない。
恐慌を避けたいなら、バブル経済を拒否しなければならない。
好景気の行き過ぎと恐慌は表裏の関係だって、みんなわかってたけど、見過ごしすぎた。
結局、恐慌で一番被害を受けるのは、中間層以下の「持たざる者」なのに、
束の間の経済成長と金融バブルに踊らされて、その後のバブル破裂のツケを意図的か無意識か、無視しすぎたんだ。
見ざる・言わざる・聞かざる。見たくないことをスルーしても、結局事態はなにも変わらない。

07. 2011年10月09日 03:32:12: iWMEmWXDC2
量的緩和が効かないというが、それならもっと緩和すれば
必ず下がるはず、ていうか物理的に下がるだろう

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