http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/529.html
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Mrsワタナベにとっては、どちらも嬉しくない情報だな
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_319785
欧州は日本のユーロ買い介入に反対する
=榊原元財務官
2011年 10月 6日 8:08 JST
榊原英資青山学院大教授
【東京】「ミスター円」の異名をとった榊原英資元財務官(青山学院大教授)は5日までにウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、欧米は経済的苦境を脱するため自分たちの通貨が下落することを望んでいるようだとし、欧州当局はたとえ欧州の債務危機克服のための資金供給が目的であったとしても、日本が為替市場で円売り・ユーロ買い介入することは歓迎しないだろうと述べた。
榊原氏は、円がユーロやドルに対し上昇傾向にあるのは「ファンダメンタルズ(経済的基礎条件)を反映している」と指摘、日本が散発的に単独介入しても流れを反転させることはできないだろうとの見方を明らかにした。
同氏のこの発言は、政府・日銀が欧州金融安定基金(EFSF)債購入を目的に円売り・ユーロ買いに踏み切るのではないかとの市場の観測に冷水を浴びせるものだ。
榊原氏は「欧州の経済状況は悪いので、ユーロが弱くなるのは自然のことだ。ユーロ安は少なくともドイツなどにとってはプラスになる」との認識を示し、日本が円売り・ユーロ買い介入することに「ヨーロッパが賛成するとは考えられない」と述べた。
同氏はさらに、最近1ユーロ=100.77円の最高値を付けた円・ユーロ相場は、近く90〜100円のレンジに突入しようと予想、円・ドル相場については75円を突破する公算が大きく、市場が行き過ぎれば70円を突き抜ける可能性もあると語った。
榊原氏はまた、日本経済は東日本大震災で大きな打撃を受けたが、その後底入れし回復に向かっていると述べ、景気鈍化に見舞われている米経済や債務危機が深刻化している欧州とは好対照をみせていると指摘、そのため円高になっているとの見方を示した。同氏は「経済状況はさらに悪くなる可能性がある」と強調し、「国際会議で、円高で大変なので助けてほしいと言っても、『何を言っているのか』と言われるだけだけだろう」と述べた。
米欧の反対を押し切って円売り介入することについては、「米国が不満を表明すれば、協調介入も連続的な介入もないと受け止められ、逆に円買いに安心感を与えてしまうだろう」と、リスクが大きいことを指摘。その上で、日本は海外での企業買収の促進や海外資産買収のための政府投資基金の創設など、円高を利用して潜在成長力を高めることに力点を置くべきだとの考えを示した
記者: Takashi Nakamichi
http://jp.wsj.com/Japan/node_320703
日本が安全なコメ探し
2011年 10月 7日 12:50 JST
【東京】日本の消費者は通常、国内産の新米を好むが今年は状況が違っている。
今年は、昨年収穫分の古米と外国産米への需要が高まっている。福島原発事故で国内産米が放射能に汚染されているかもしれないとの不安が強まっているためだ。
兵庫県でのコメ収穫作業(9月)
兵庫県の米穀店、にしら米穀店の西羅寿和代表は、輸入米に高い関税がかかっているにもかかわらず、米国産の有機米のネットでの注文が急増していると話す。8月の注文は、そのほとんどは東日本からだが、例年の20倍近くに膨れ上がった。昨年収穫分を見つけられなかった人々が輸入米を注文しているのだ。
30年近く店を営んでいる西羅さんは「日本人が国産のお米に対して不安を抱くというのは初めてのこと」とし、「このような状況がどのくらい続くのか、今後どうなるのか見当もつかない」と語った。
3月に放射能汚染に見舞われた福島県は日本で4番目のコメ生産県で、東京へも多くの量を供給している。日本政府のコメの放射能検査は来週には大部分が終了する見込みだ。
これまでのところ、暫定基準値に達したコメは1件だけだ。しかし、消費者団体などは政府の検査方法を批判している。
主婦連合会の佐野真理子事務局長は政府が認める許容量は高すぎるとし、その理由として、政府は米国人の7倍食べるコメについて、それよりも少ない量しか食べない牛肉やその他の食品と同じ基準を用いている点を挙げた。同事務局長は「政府の対応は後手後手にまわっていて、問題がおきてから初めて規制を厳しくしているように見える。それが消費者の不信感につながっている」と述べた。
日本は原発事故以来、その他の食品の安全性をめぐる恐怖も経験している。特に、夏に汚染された牛肉が検査をすり抜け、至るところで消費されたことだ。しかし、銀や金、ダイヤモンド粉末を混ぜた、完璧な炊きあがりを保証する電気炊飯釜に1000ドルもの大金を支払う日本では、コメの安全性は特に重要なのだ。
福島県庁の水田畑作課でコメ検査を行っている菅野和彦課長は「お米は単なる食べ物ではない」とし、「文化的にも歴史的にも日本人にとって特別なもの」と話した。
菅野課長には、不安がる消費者からの問い合わせの電話が押し寄せてきており、例えば東京のある女性は、福島の義父が送ってきたコメを子どもに食べさせても大丈夫かと尋ねた。菅野さんは、福島県は高濃度の汚染地域からのコメの出荷 ―贈り物も― を禁止すると述べた。
日本の当局は4月に最初の水田検査を行った。まず、原発周辺地域の市町村ごとに1件ずつ調べ、次いで、放射性セシウムの濃度が高かった所で検査スポットを増やした。農水省はコメの基準値をキログラム当たり500ベクレルとし、そして ―土壌中のセシウムの最大10%が稲に入ると推定して― 土壌1キロ当たり5000ベクレルを超えた耕地での稲作を禁止した。
菅野さんの部署は現在、収穫されたコメの検査をしている。検査では、原発から54キロメートルほど離れた二本松で高セシウム濃度が検出された。ここのコメはキロ当たり500ベクレルを示した。
この検出は一部の専門家を悩ませており、専門家らはこれは政府の検査方法に疑問を起こさせるものだとしている。二本松の土壌の放射性セシウムは3000ベクレルしかなかったのだ。放射線医学総合研究所の担当者は、このことは何か別のこと ―多分、汚染された水あるいは稲と汚染土壌の直接的な接触― が予想以上の濃度に押し上げたことを意味しているとし、政府は他のこのような例を見つけるべきだと述べた。
記者: Juro Osawa and Phred Dvorak
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