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クルーグマン教授のご指摘 世界は50%以上の確率で景気後退 金融緩和
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/511.html
投稿者 sci 日時 2011 年 10 月 06 日 13:09:42: 6WQSToHgoAVCQ
 

さらにFRBが金融緩和を継続して行えば、株などは上昇し、借金して投資できる人々は儲かり(格差拡大)、為替安も加わってインフレは激しくなる。
しかし銀行も相手を選ぶから、借金できない大多数の国民の実質生活水準は下がり、新興国のインフレを加熱する。

一方、為替安・インフレを放置すれば、財政再建は進む可能性は高い。
割高な輸入も減るので、海外を犠牲にして、国内生産も刺激でき、少しは雇用も改善するかもしれない。

増税して再分配するよりは、政治的には簡単そうに見えるが、どこまでインフレに耐えられるかが問題だな。

http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2011/10/06/013947.php

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クルーグマン教授のご指摘
2011/10/06 (木) 11:19

 日経新聞がクルーグマン教授にインタビューを行っています。

 「世界は50%以上の確率で景気後退に陥るだろう」

 確かに、米国では大幅な歳出カットが予定されており‥そして、ヨーロッパでは南欧の財政危機と金融危機がくすぶり続けているので、景気が悪化する可能性が高いのです。

 では、そのクルーグマン教授は、どんな処方箋を書くのか? 昨日、バーナンキ議長は、今後必要とあらば、さらなる緩和策を実施する用意があると述べたのですが‥クルーグマン教授の診断は?

 なんとクルーグマン教授は、インフレ目標値を設け、一層の金融緩和に乗り出すことを求めているようであるのです。

 

 貴方! そうそう、貴方です。クルーグマン教授が言っていることの意味がお分かりになるでしょうか?

 「だから、さらなる金融緩和を行うことが必要だと」

 もう少し分かりやすく言ってもらえないでしょうか?

 「だから、金融を緩和して‥要するにお金をじゃぶじゃぶ市場に供給して、そして金利を引き下げれば、投資が誘発される‥」

 それでは、質問です。アメリカは既にゼロ金利を採用して3年近くが経とうとしているのです。つまり、短期金利は、これ以上下げようがない訳です。そして、長期金利については、今年の8月に2%を切るほどの水準にまで下がってきている訳なのですが、さらに長期金利を引き下げることが可能なのでしょうか?

 実は、クルーグマン教授の狙いは、金利をこれ以上引き下げることにあるのではないのです。少なくても短期金利については、これ以上下がることはできない状態にあるのですから。

 「それはそうだ」

 そこで納得してはいけません。彼は、確かに名目の短期金利をこれ以上下げることができないのは分かっているのですが、実質の短期金利はまだ下げることができると考えているのです。

 「実質の金利?」

 そうです、物価上昇分を調整した実質金利です。

 実質金利=名目金利−インフレ率(予想インフレ率)

 つまり、アメリカで今後インフレが酷くなれば、そして、そうなってもゼロ金利政策を継続すれば、実質金利がマイナスになって、お金を借りなければ損になる状態が発生するので、人々はモノの購入に向かうであろうと考えているのです。

 インフレが起きる。インフレが起きれば、持っているお金の価値が低下する。そうなればお金を現金のままで保有することは大変危険なことになり、株を買ったり、土地を買ったり、金を買ったりする方が安全ということになり‥そうなると、またバブルが発生します。そして、そうやってバブルが発生し、濡れ手に粟でお金が儲かると、人々は浪費をするようになるのです。イージーカム、イージーゴー!

 それが、クルーグマン教授の処方箋であるのです。

 彼は、日本についてこんなことを言っているのです。

 デフレから脱却できずにいることから、実質金利が高くなっている。

 どうやら、日本もインフレを起こして、実質金利を下げる政策を勧告しているようなのですが‥

 次のグラフを見てください。実質金利の推移を示していますが、日本の実質金利は、上がるどころか最近低下傾向を示しているのです。

実質金利の推移.png

 如何ですか? 実質金利は下がっているでしょ?

 私には、クルーグマン教授の考えはまっとうな政策だとは思えません。それに、インフレが起きれば、お金を貸す側としては、損にならないように必ず金利を引き上げようとする訳です。ですから、実質金利をマイナスにするようなことはそう簡単に起きる訳ではないのです。

 上のグラフで、1997年に実質金利ががくんと落ちていますね。何故だと思いますか? そうです、消費税の引き上げの結果、インフレ率が一気に上がったために偶々実質金利が下がっただけなのです。

 何故、こうもクルーグマン教授の言うことをありがたがるのでしょうか? ノーベル賞の力は偉大です。

以上  

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コメント
 
01. 2011年10月06日 18:28:20: Pijo5v1olc
低金利を利用して日本は国家の債務を積み上げてしまったが、本来は健全財政とそれに対応した構造改革を目指すべきだった。これは日本が世界に示す教訓だ。低金利は財政健全化の援軍だと思わねばならない。

02. 2011年10月06日 21:02:13: IOzibbQO0w
英国は、市場予想を上回る緩和に転じ、ポンドは急落している

かっての日本と同じく財政支出は難しいので、世界的な通貨安競争が始まるかもしれない

資源インフレを期待して資源国通貨は戻しているが

一般国民はインフレに対して、恐怖感が強いから、どこまで大胆な緩和ができるかは未知数だな



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