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及び腰な日本国内の改革をよそに、日露間の経済的密度はいっそう濃くなってきた。
2011年10月3日のボイスオブロシアによれば、ロシアのウラジーミル・プーチン首相は、ロシアの半国営の天然ガス独占企業であるガスプロム Gazpromに対して、日本、韓国と中国などとの協力発展についての拡大的な提案を準備するよう指示したとある。つまり、プーチンの頭の中には、日本、韓国、中国を巻き込んだ「国家成長プログラム」が出来上がったと言う事だ。
東北の大震災直後、日本政府は将来のエネルギー不足を見越してロシアの天然ガス取得に対して積極策に出ることをロシアに伝え、ロシアはこれを受け、一連の開発を前倒しにし、同時に韓国、中国への供給も早める対応を取った。これには、次期大統領を着々と狙う、プーチン首相の思惑が働いていると見ていいだろう。恐らく彼は、日本の大震災を好機と取ったはずだ。
すでに、サハリン州の天然ガス田から日本海側の港湾都市ウラジオストクを結ぶ全長約1820キロのパイプラインの完成式典が2011年9月8日ウラジオストクVladivostokで行われ、プーチン氏も参加した。
次はこれを北朝鮮経由で韓国に送り込む事の実現で、2011年8月、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が9年ぶりに訪露し、協議の場でロシアは、北朝鮮の協力に対し食糧援助を約束し、これをロシアは2011年9月末に完了した。
全ては着々と進行し、全てが完成したとき、ロシアは日中韓の経済を握る事になる。
これをさらに裏付けるプーチンの最近の発言がある。「最近では日本のパートナーたちもエネルギー分野協力で関係発展への高い関心を示している。」と述べ、同時に、ミッレル・ガスプロム社長は、「中期的に見た場合、アジア向けのガス供給量がヨーロッパ向けの量に迫るものとなるだろう」との考えを示したと言う。
将来の経済大国ロシアを予想し、日露間の経済の先陣を切っているのが日本の自動車メーカーで、続々とロシア進出を決めている。近い将来、天然ガスが極東地域、日本で重要なエネルギーになるだろう。
ホンダもロシア進出。
ホンダが、ガスから発電や給湯を行う「家庭用ガスエンジン・コージェネレーションユニット」を猛烈な勢いで開発製品化しているのも、この辺を見据えての事、決して偶然ではないはずだ。この世界最高レベルのエネルギー利用効率(92%)を持つ機器が普及すれば、電気は今よりかなり安く、かつ相当な環境対策にもなる。
(参考資料)
日本側の受け入れ態勢:北海道電力が、石狩湾新港地域で2015年度の着工を計画している液化天然ガス(LNG)火力発電所について、発電設備などの中核施設を石狩湾新港の西埠頭(ふとう)(小樽)に建設する方針を固めた。貯蔵タンクは中央水路をはさんだ対岸の中央埠頭(石狩)への建設が有力とみられる。
北電が計画しているLNG火発初号機は出力50万キロワット級。泊原発(後志管内泊村)1、2号機(各出力57万9千キロワット)に匹敵する規模で、将来の中核電源と位置付けている。建設費は約1千億円。将来的に2、3号機も建設する意向だ。
石狩湾新港の西埠頭には、主要な発電設備や事務所棟などを、LNGタンクは中央埠頭に建設してパイプラインで西埠頭に運ぶ計画が有力。中央埠頭では、北海道ガスが2012年12月に石狩LNG基地の稼働を予定しており、北電は燃料費抑制のため、北ガスとLNGの共同購入を実務レベルで協議している。
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