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期待の新事業がわずか10カ月足らずで修正に追い込まれた──。
シャープは9月15日、電子書籍を閲覧できるタブレット端末「GALAPAGOS(ガラパゴス)」の販売をいったん縮小させる、と発表した。
国内営業中心に500人の大部隊で組織した「GALAPAGOS統轄推進部」は解散。コンビニ2万4000店、家電量販店1500店での直販取り扱いも終了する。イー・モバイルなど通信キャリア店での販売は残るが、力の入れようはそうとう弱くなる。
昨秋の発表当初、「できれば2011年中にも100万台達成を目指したい」(大畠昌巳・執行役員)と、強気な目標をブチ上げていたシャープ。しかし実際の販売は計画から大きく乖離していた。
シャープはガラパゴスの販売台数を公表していないが、関係者によると、これまでの販売台数は1万5000台程度。しかもこのうち3000〜5000台は宗教法人「幸福の科学」の信者向けの電子教本「Happy Tablet (ハッピー タブレット)」だ。さらに出版社へのサンプル出荷分などを差し引くと、一般需要は約5000台にとどまっていたという。
成算には当初から疑問符が付いていた。米アップルの「iPad(アイパッド)」を筆頭に電子書籍、音楽、ゲームなど他用途で利用できるタブレットが普及する中、4万円以上する電子書籍専用端末が売れるのか。シャープ社内でも賛否があったようだ。
「これは問題ですよ、本当に」。
強気だったシャープの片山幹雄社長もついに6月、報道陣の前でガラパゴスの不調を認めた。翌月には基本ソフト(OS)を自社開発から、多様なアプリが利用できる米グーグル「アンドロイド」へと変更。専用端末から多機能端末路線へと舵を切りテコ入れを図ったが、厳しい状況は変えられなかった。
「まだガラパゴス事業から撤退するわけではない」。シャープはそう強調する。カルチュア・コンビニエンス・クラブとの提携は途切れたが、独自でコンテンツ配信事業の品ぞろえを強化する。多機能性を全面に打ち出した新機種の投入も予定しているが、競合は多い。
アップルを見習い、ハードからサービスまで一貫提供するという当初の理念が消えた、「ガラパゴス」。その存在意義が今、問われている。
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