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http://japanese.ruvr.ru/2011/10/02/58048442.html
元イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員のデヴィッド・ブランチフラワー経済学者は、世界市場は、欧州主要国への信頼を失ったとの考えを示している。なぜならば、欧州主要国は、ユーロ圏の財政危機国に対して借款提供や国債購入というやり方でさえ、危機再発を防ぐ力がない様に思われるからだ。
ブランチフラワー氏は、次のように語った。
「投資家らは、財政危機国への新たな借款が、現在の状況を急激に改善できるとは信じていない。主要な欧州諸国の政府は、余りにも長い時間待ち続け、決定的な対策を承認しなかった。そして、その結果、市場でのコントロールを失った。市場は現在、危機の扇動を含め、どんな事でも行うことが可能だ。」
ロシアの経済学者エレーナ・トゥルジャンスカヤ氏は、資本注入を考慮したメカニズム自体が間違っているとの確信を示している。同氏は、このシステムは長期的な新たな依存へ陥らせると述べ、次のように語っている。
「欧州金融安定基金の支援額引き上げだけでは効果はなく、正しいものでもない。 この方法は、長期的な借款の借り換えを前提としたものだからだ。債務を抱える国々は、さらに厳しい経済対策を講じなくてはならない。その結果、債務が増え、国内総生産は全く伸びなくなるだろう。」
アナリストらは、危機の拡大を回避するために、政治家らが抜本的対策を決断しなくてはならないと指摘している。その方向性における初めの一歩として、ドイツが予算政策の厳格化を呼びかけたことが挙げられる。
ドイツのメルケル首相は先日、予算赤字の基準を超えている国々に対して、欧州連合(EU)は、そのような国の予算を取り消す権利があると述べた。一方で、ドイツのイニシアチブの生命は、それほど長くはない。ロシアの金融アナリストであるイーゴリ・ニコラエフ氏は、ギリシャのデフォルト危機を解決するためには、厳しい策が必要だとの見解を表し、次のように語っている。
「多くの人が、ギリシャのデフォルトの後で連鎖反応が始まることを恐れている。だがギリシャに対する厳しい対策で、この連鎖反応が起こる可能性を軽減できる。」
先週の初めには、そのような厳しいシナリオも排除できないとの噂が流れた。だが、EU諸国の中でもギリシャを保護する主要国であるドイツの首相は、ギリシャへの無条件の支持について再度声明を表した。
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、IMFの準備金は、財政危機国の救済には不十分だとの確信を示し、ロシアとその他のBRICS諸国へEUを資金援助するよう申し出た。
ロシアは、主要な役割はIMFが務めなければならないと考えている。ロシア経済省のセルゲイ・ストルチャク次官は、「ロシアの声」からのインタビューにこたえ、新たなメカニズムを考える必要はないと述べ、次のように語っている。
「BRICS諸国は、各国の法律の範囲内で行動しなければならない。我々は、財政危機に関して国家間の相互関係をどのようなものにするかについて、様々な形を考えることができるものの、主要な方向性としては、事実上、唯一の金融支援機関であるIMFのポテンシャルを高めることしかない。」
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